先週の土曜日に無事に展覧会を終えることができました。
多くの皆さまにご来店いただき、大変嬉しい10日間を過ごすことができました。
心よりお礼申し上げます。
上の画像は今回の展覧会の目玉として展示させていただきました、御舟と古径の絵巻物です。
長い間私達の手許にありましたが、5~7メートルの絵巻物、
なかなか展示する勇気が持てずに居りましたところ、
あるお客様に「もったいないなぁ~」と言って頂き、
今回工夫をして作品の一部をご覧いただくことができました。
ご覧頂いて皆さまの感想をお聞きするだけでも十分楽しかったのですが、
なんと・・お嫁入り先まで決まりました。
「御舟と古径の作品をいっぺんに持てると思うと、夜もドキドキして眠れなかったよ。」
そうおっしゃってくださるお客様のもとにこの2つの絵巻物は参ります。
作品は1930年昭和5年、御舟が40歳で他界する4年ほど前になりますが、
横山大観夫妻、大智勝観とともにイタリア政府主催、大蔵喜七郎男爵
後援のローマ日本美術展覧会の美術使節として渡欧した際の
旅日記「船路」(主に船上の出来事の描写)。
途中神戸に寄港。その際御舟とともに奈良へ趣き、博物館や薬師寺
などを見学し、大観一行を見送った古径がその様子を細かに描写
した「送別」。
この双幅の絵巻物となっています。
上の画像、どちらが御舟?古径?の作品かおわかりになりますでしょうか?
デッキでゴルフをしたり、海にはトビウオやイルカが泳いでいたり、
大観先生が描かれていたり、とても愉快な絵巻物です。
作品は展覧会の終了とともに箱に仕舞わせて頂きましたが、
納品までの間しばらくこの作品画像をお楽しみ頂こうと思います。
※納品の為作品画像を削除させて頂きました。