最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

岸田今日子さん逝く

2006-12-22 17:39:40 | Weblog
個性派女優の岸田今日子さんが脳腫瘍による呼吸不全で亡くなったとニュースで伝えられた。
数々の映画やテレビドラマなどで、他の人にはないあの雰囲気、
ちょっとミステリアスな役にピッタリの女優さんでした。
独特の声と語り口で童話の朗読をしていたのが、私にとっての思い出です。



ン十年前、私が小学校の教師をしていた時、
テレビで童話の読み聞かせの番組をしていた。
生徒に見せた時、岸田今日子さんがこの本を読んだ。

あらすじ
エルフはアフリカの言葉で千(1000)を意味するのだそうです。
強くて大きくて一息で1000mも走れるダチョウのエルフは子どもたちの人気者。
ジャッカルが来た時もライオンの鳴き真似をして追い払ったのですが、
本当のライオンが襲ってきた時、仲間たちを避難させてライオンと対決。
見事に追い払ったものの足を1本ライオンに食いちぎられて失います。
片足では食べるものを探すのも困難で、
そのうちに体は干からびて背ばかりが高くなったようになります。

ある日、黒ヒョウが現れたのに気づき、かすれる声で仲間に知らせます。
逃げ遅れた子どもが狙われた時、エルフは自分の体のことも忘れて助けようと思い、
自分の背中に乗るように促します。
黒ヒョウはエルフに飛びかかってきましたが、エルフがくちばしで目や鼻を突きます。
エルフも背骨はみんなの重みで折れそうになり体に傷を負いながらも頑張ります。
黒ヒョウは散々痛めつけられて退散していきました。

助かったとみんなが歓声を上げる中、エルフは意識が遠くなっていきます。
子どもたちはエルフの背中からおりて、お礼を言って振り仰いでビックリします。

そこには、エルフと同じ格好で素晴らしく大きな木が生えていたのでした。
そして、顔の真下あたりにエルフの涙で出来たと思われる池が出来ていました。

木になったエルフは野原に涼しい木陰を作り、動物たちは泉の周りで楽しく暮らしました。


テレビでの読み聞かせは、実際にその場で読むのと違って
子供達に感動を与えにくいと言われるが、
彼女の読み方は、この本にピッタリだった。
木になったシルエットのエルフを見て、生徒達が泣いた。
今でも鮮明にあの時の様子が思い出せる。
私も、子供達に絵本の読み聞かせをしていたが、
あんな感じでできたことはなかった。
人に感動を与えられるってすばらしいことね!

コメント (6)
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