2010年9月15日(水)
夜、東京・水道橋の日本ユースホステル協会会議室で開催された、今年3回目の
青少年国際野外旅行研究会「ワンデル」に参加しました。
この会は、少年たちの自由な独立独歩な旅立ちを応援する有志が集まって、それ
ぞれが活動してきた体験を発表して話し合う場です。
今回のメイン発表者は、初参加の埼玉県の飯野さん。飯野さんは、私と同じ所沢
市にお住まい、小学5年生の時に地形図の授業で5万分の1地形図と出会って興
味を持ち、職業も地図に縁の深い高校の地理教師となり、埼玉県秩父地方の高校
で長く勤務されました。
一方で、地図を手にして一人で、歩いての全国一周を2回、江戸5街道や東海自
然歩道、関東ふれあいの道など、テントを背負って多くの長距離歩行を実践されて
おられます。
現在は、山村民俗の会、山里探歩会、野外調査研究所、秩父まるごと博物館、
秩父学検定委員などに関わり、スローウオークの案内、里山案内人の育成、秩父
ジオパーク推進事業などといった、多彩な活動をされています。
ちなみに、私の持っている飯野さんの著書を2冊紹介します。
飯野さんは、2つ前のブログで紹介した、9月11日(土)の「関東百駅巡礼歩行」
にも参加されました。
今回のテーマは、平成16年(2004)6月から今年2010年6月まで、延べ52日
かけて歩いた、「坂東三十三観音巡り」についてでした。
その要旨は以下のとおりです。
・坂東札所は、鎌倉幕府の肝いりで鎌倉時代に成立したものだが、西国三十三観音
や四国八十八ヶ所などに比べると巡拝記録は乏しい。
・当時の日数についても資料は少ないが、全行程1,300㎞で49日というのがある。
・坂東札所は、霊場の配置から見て二重構造だったと思われ、相模と武蔵の14霊
場を巡る小回りと、上州~房州19霊場を巡る大回りの二重構造だったのではないだ
ろうか。
・坂東札所を巡る人たちは、部分的にまとまった札所ごとに回ったり、時代により回
る順序が違うなど、正式な巡拝コースは無かったのではないか。
・飯野さんの巡礼記録
延べ6年、52日の行程にて、日帰りが28日、テント泊が20日、旅館泊が4日で、
歩行距離は1,169㎞(1日11㎞~37㎞、1日平均22.5㎞)
地図上で最短距離となるよう行程を設定したので、札所の順番通りとなったいない
ところがかなりある。
巡礼中に歩いて回る人と会う機会は全く無く、ただ1度、自転車で回っている青年
がいることを茨城県の霊場で聞いたのみ。
といったことに加え、12頁の資料に記された、地図による概略のルートの説明、霊
場や道中でのエピソードなどについても話されました。
ほかに、「全行程が長いので、神奈川、東京・埼玉、群馬・栃木、茨城、千葉といっ
たように、地域別に回ったら」とのアドバイスや、「関東ふれあいの道」と組み合わせ
て回るルート造りを考えているなどの話がありました。
配布された資料にはほかに、新潟県の佐藤さんの「サンチャゴ巡礼の道ひとかじり」
や、3人の方の自転車の旅のレポートが盛りこまれていました↓。
最後に、この会の代表の「やまさん」こと山浦正昭さんから、「少年自立の旅」の4大
原則などを盛りこんだ、スローガンというべきものが発表↓され、会を終了しました。
次回12月15日(水)は、全員の自由な情報、意見交換の場として、10回に及んだ
この回はひと区切りとし、今までの資料を1冊にまとめて、2011年1月26日(水)に、
締めのシンポジウムが開催される予定です。
【蛇足】今回は、デジタルカメラを持っていったのですが、会場の様子を撮ろうとしたら、
バッテリー切れで撮れませんでした。
夜、東京・水道橋の日本ユースホステル協会会議室で開催された、今年3回目の
青少年国際野外旅行研究会「ワンデル」に参加しました。
この会は、少年たちの自由な独立独歩な旅立ちを応援する有志が集まって、それ
ぞれが活動してきた体験を発表して話し合う場です。
今回のメイン発表者は、初参加の埼玉県の飯野さん。飯野さんは、私と同じ所沢
市にお住まい、小学5年生の時に地形図の授業で5万分の1地形図と出会って興
味を持ち、職業も地図に縁の深い高校の地理教師となり、埼玉県秩父地方の高校
で長く勤務されました。
一方で、地図を手にして一人で、歩いての全国一周を2回、江戸5街道や東海自
然歩道、関東ふれあいの道など、テントを背負って多くの長距離歩行を実践されて
おられます。
現在は、山村民俗の会、山里探歩会、野外調査研究所、秩父まるごと博物館、
秩父学検定委員などに関わり、スローウオークの案内、里山案内人の育成、秩父
ジオパーク推進事業などといった、多彩な活動をされています。
ちなみに、私の持っている飯野さんの著書を2冊紹介します。
飯野さんは、2つ前のブログで紹介した、9月11日(土)の「関東百駅巡礼歩行」
にも参加されました。
今回のテーマは、平成16年(2004)6月から今年2010年6月まで、延べ52日
かけて歩いた、「坂東三十三観音巡り」についてでした。
その要旨は以下のとおりです。
・坂東札所は、鎌倉幕府の肝いりで鎌倉時代に成立したものだが、西国三十三観音
や四国八十八ヶ所などに比べると巡拝記録は乏しい。
・当時の日数についても資料は少ないが、全行程1,300㎞で49日というのがある。
・坂東札所は、霊場の配置から見て二重構造だったと思われ、相模と武蔵の14霊
場を巡る小回りと、上州~房州19霊場を巡る大回りの二重構造だったのではないだ
ろうか。
・坂東札所を巡る人たちは、部分的にまとまった札所ごとに回ったり、時代により回
る順序が違うなど、正式な巡拝コースは無かったのではないか。
・飯野さんの巡礼記録
延べ6年、52日の行程にて、日帰りが28日、テント泊が20日、旅館泊が4日で、
歩行距離は1,169㎞(1日11㎞~37㎞、1日平均22.5㎞)
地図上で最短距離となるよう行程を設定したので、札所の順番通りとなったいない
ところがかなりある。
巡礼中に歩いて回る人と会う機会は全く無く、ただ1度、自転車で回っている青年
がいることを茨城県の霊場で聞いたのみ。
といったことに加え、12頁の資料に記された、地図による概略のルートの説明、霊
場や道中でのエピソードなどについても話されました。
ほかに、「全行程が長いので、神奈川、東京・埼玉、群馬・栃木、茨城、千葉といっ
たように、地域別に回ったら」とのアドバイスや、「関東ふれあいの道」と組み合わせ
て回るルート造りを考えているなどの話がありました。
配布された資料にはほかに、新潟県の佐藤さんの「サンチャゴ巡礼の道ひとかじり」
や、3人の方の自転車の旅のレポートが盛りこまれていました↓。
最後に、この会の代表の「やまさん」こと山浦正昭さんから、「少年自立の旅」の4大
原則などを盛りこんだ、スローガンというべきものが発表↓され、会を終了しました。
次回12月15日(水)は、全員の自由な情報、意見交換の場として、10回に及んだ
この回はひと区切りとし、今までの資料を1冊にまとめて、2011年1月26日(水)に、
締めのシンポジウムが開催される予定です。
【蛇足】今回は、デジタルカメラを持っていったのですが、会場の様子を撮ろうとしたら、
バッテリー切れで撮れませんでした。