2012年3月11日(日)
東日本大震災から1年になるこの日、復興祈念例会と名付けて、埼玉県内を中心にカン
トリーウオークをしているグループの第191回例会を開催した。
集合地は東武東上線の武蔵嵐山(むさしらんざん)駅。参加者は4組に分かれ、駅のコ
ンコースから展望塔も見える昼食地の二ノ宮山↓を目指して、10時10分に北口をスタ
ートした。
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むさし台一丁目から川島の住宅地を抜けて、まずは鬼鎮(きぢん)神社へ。
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寿永元年(1182)の創建で、畠山重忠(しげただ)が造営した菅谷館(すがややか
た)の鬼門除けの守護神。悪魔払いの神、家内安全、商売繁盛、受験の神として崇敬され、
節分祭には、「福は内、鬼は内、悪魔外」と連呼するという。
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拝殿には、大小幾つもの鉄棒が奉納されている。絵馬には、赤鬼青鬼が描かれていた。
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境内を北に抜けて車道に出る。少し先の市野川(いちのかわ)の橋を渡らず、右岸沿
いに進む。
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次の橋で県道69号に入り、太郎丸集落のY字路際に進むと、りっぱな長屋門を構えた
家があった。
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門前からのぞくと庭もなかなか趣ある造り。西隣の家も重厚な門構えだった。
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すぐ先で会ったおばあちゃんに聞くと、Tさんのお宅で、かなり以前は造り酒屋だった
という。
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左手台地に、近代的な造りの嵐山町役場↑が見える。県道を1㎞ほど進んで広野集落で
右折し、関越自動車道の下を通過する。山林を切って開発したらしい、伊古山田の新興住
宅地を上がり、山林に入って右折し、東側の車道へ出た。
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おおむらさきゴルフ場の間の林間を緩やかに上がり、新沼のそばから広葉樹林の中の遊
歩道へ。保守用の車も通れるが、上り勾配は15~22%ある。ゆっくりと上がり、11
時51分、展望塔のある二ノ宮山山頂に着いた。
二ノ宮山は、その昔武内宿彌(たけのうちすくね)が東国巡察の折、この山に登って里
の状況を視察したと伝えられているという。
山の一帯は、アカマツ、ナラ、クヌギなどに覆われているが、塔の周辺は切り開かれて
芝生広場になっていて、ベンチや東屋、午後回る伊古乃速玉比売(いこのはやたまひめ)
神社の奥社などがある。
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標高131.9mの二等三角点は、神社の裏手左に設置されていた。
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食事前に、平成6年度にふるさと創生事業で建設されたという展望塔に上る。高さ21
mの展望台からは、関東平野や周辺の山並みの展望ができるはずだが、今日は曇っていて
遠望は利かない。
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でも、南東はるかに新宿副都心など都心のビル群が望まれ、眼下にはゴルフ場、嵐山町、
滑川町(なめがわまち)周辺の町並みや山林、西に嵐山花見台工業団地などが一望できる。
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広々とした眺望を楽しんだ後、ベンチと東屋に分かれて昼食にした。
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展望塔のそばで記念撮影をして、13時24分に出発する。
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遊歩道を下り「伊古の里フィッシングパーク」と呼ぶ新沼北岸へ。
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沼では、ニジマスやイワナ、ヤマメなどが釣れるようで、10数人の釣り人が糸を垂れ、
大きな魚を釣り上げた人もいた。
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そばの掲示によれば、大きな川が無い滑川町は、米作用水の4分の3をため池に頼り、
町内には192のため池があり、県内でも最も密度の高い地域のようだ。
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上伊古から中伊古集落に入る。路傍の紅梅がようやく見ごろになってきた。緩やかに台
地を上り下りして、アラカシやアカシデなど豊富な暖帯常緑樹に囲まれた、伊古乃速玉比
売神社入る。
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第60代醍醐天皇が藤原忠平に命じて編さんした延喜式(えんぎしき)に記された、武
蔵国44座中の1社で、この地比企郡(ひきぐん)の比企総社になっているという。

境内右手を回り、北側にある圓光寺にも寄る。門のところに新しい金剛像と力士像が並
び、道路際にも新しい釈迦如来や阿弥陀如来など、赤銅の仏像が並んでいた。
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南に進んだ広瀬の民家の斜面に、フキノトウとうがたくさん花開いている。緩斜面を上
がりながら振り返ると、二ノ宮山の展望塔が見えてきた。
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近くの民家では、大きな白梅が見頃になっている。
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集落の南端付近で右折した林間の道は、「通行禁止」の標識が置かれているが、歩くに
は支障ない。気持ちよい落ち葉道を抜けて、造成しかけたような荒れ地を通過し、慶徳寺
の薬師堂に着いた。
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お堂は「加田のお薬師様」と呼ばれ、眼病に霊験があるとか。現在の建物は元禄14年
(1701)に建て替えられたもの。
向拝の格天井には、色あせてはいるが極彩色の花鳥図が並んでいた。
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ちょうど、1年前の東日本大震災発生時刻の14時46分が近づいてきた。Sさんが用
意してきてくれたラジオを聞きながら、ここで一同黙とうをする。
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石段を下って山門を抜ける。本堂には回らず、池の横を進んで県道173号との三差路
に出た。県道に平行する旧道を南へ、対斜面に見える千代田メモリアルランド横を過ぎ、
迂回後、県道を横断して、下組集落で県道に入る。
関越自動車道をくぐって側道に回り、2基の小さい円墳のある古墳公園で最後の休憩を
した。
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区画整理された新しい住宅地を真っ直ぐ進み、ゴールのつきのわ駅には16時3分に着
いた。
(天気 曇一時晴、参加 19人、距離 12㎞、地図(1/2.5万) 武蔵小川、
歩行地 嵐山町、滑川町、歩数 18,700)
アウトドア ブログランキングへ
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東日本大震災から1年になるこの日、復興祈念例会と名付けて、埼玉県内を中心にカン
トリーウオークをしているグループの第191回例会を開催した。
集合地は東武東上線の武蔵嵐山(むさしらんざん)駅。参加者は4組に分かれ、駅のコ
ンコースから展望塔も見える昼食地の二ノ宮山↓を目指して、10時10分に北口をスタ
ートした。
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むさし台一丁目から川島の住宅地を抜けて、まずは鬼鎮(きぢん)神社へ。
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寿永元年(1182)の創建で、畠山重忠(しげただ)が造営した菅谷館(すがややか
た)の鬼門除けの守護神。悪魔払いの神、家内安全、商売繁盛、受験の神として崇敬され、
節分祭には、「福は内、鬼は内、悪魔外」と連呼するという。
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拝殿には、大小幾つもの鉄棒が奉納されている。絵馬には、赤鬼青鬼が描かれていた。
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境内を北に抜けて車道に出る。少し先の市野川(いちのかわ)の橋を渡らず、右岸沿
いに進む。
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次の橋で県道69号に入り、太郎丸集落のY字路際に進むと、りっぱな長屋門を構えた
家があった。
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門前からのぞくと庭もなかなか趣ある造り。西隣の家も重厚な門構えだった。
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すぐ先で会ったおばあちゃんに聞くと、Tさんのお宅で、かなり以前は造り酒屋だった
という。
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左手台地に、近代的な造りの嵐山町役場↑が見える。県道を1㎞ほど進んで広野集落で
右折し、関越自動車道の下を通過する。山林を切って開発したらしい、伊古山田の新興住
宅地を上がり、山林に入って右折し、東側の車道へ出た。
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おおむらさきゴルフ場の間の林間を緩やかに上がり、新沼のそばから広葉樹林の中の遊
歩道へ。保守用の車も通れるが、上り勾配は15~22%ある。ゆっくりと上がり、11
時51分、展望塔のある二ノ宮山山頂に着いた。
二ノ宮山は、その昔武内宿彌(たけのうちすくね)が東国巡察の折、この山に登って里
の状況を視察したと伝えられているという。
山の一帯は、アカマツ、ナラ、クヌギなどに覆われているが、塔の周辺は切り開かれて
芝生広場になっていて、ベンチや東屋、午後回る伊古乃速玉比売(いこのはやたまひめ)
神社の奥社などがある。
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標高131.9mの二等三角点は、神社の裏手左に設置されていた。
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食事前に、平成6年度にふるさと創生事業で建設されたという展望塔に上る。高さ21
mの展望台からは、関東平野や周辺の山並みの展望ができるはずだが、今日は曇っていて
遠望は利かない。
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でも、南東はるかに新宿副都心など都心のビル群が望まれ、眼下にはゴルフ場、嵐山町、
滑川町(なめがわまち)周辺の町並みや山林、西に嵐山花見台工業団地などが一望できる。
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広々とした眺望を楽しんだ後、ベンチと東屋に分かれて昼食にした。
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展望塔のそばで記念撮影をして、13時24分に出発する。
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遊歩道を下り「伊古の里フィッシングパーク」と呼ぶ新沼北岸へ。
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沼では、ニジマスやイワナ、ヤマメなどが釣れるようで、10数人の釣り人が糸を垂れ、
大きな魚を釣り上げた人もいた。
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そばの掲示によれば、大きな川が無い滑川町は、米作用水の4分の3をため池に頼り、
町内には192のため池があり、県内でも最も密度の高い地域のようだ。
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上伊古から中伊古集落に入る。路傍の紅梅がようやく見ごろになってきた。緩やかに台
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売神社入る。
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第60代醍醐天皇が藤原忠平に命じて編さんした延喜式(えんぎしき)に記された、武
蔵国44座中の1社で、この地比企郡(ひきぐん)の比企総社になっているという。
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境内右手を回り、北側にある圓光寺にも寄る。門のところに新しい金剛像と力士像が並
び、道路際にも新しい釈迦如来や阿弥陀如来など、赤銅の仏像が並んでいた。
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南に進んだ広瀬の民家の斜面に、フキノトウとうがたくさん花開いている。緩斜面を上
がりながら振り返ると、二ノ宮山の展望塔が見えてきた。
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近くの民家では、大きな白梅が見頃になっている。
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集落の南端付近で右折した林間の道は、「通行禁止」の標識が置かれているが、歩くに
は支障ない。気持ちよい落ち葉道を抜けて、造成しかけたような荒れ地を通過し、慶徳寺
の薬師堂に着いた。
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お堂は「加田のお薬師様」と呼ばれ、眼病に霊験があるとか。現在の建物は元禄14年
(1701)に建て替えられたもの。
向拝の格天井には、色あせてはいるが極彩色の花鳥図が並んでいた。
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意してきてくれたラジオを聞きながら、ここで一同黙とうをする。
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石段を下って山門を抜ける。本堂には回らず、池の横を進んで県道173号との三差路
に出た。県道に平行する旧道を南へ、対斜面に見える千代田メモリアルランド横を過ぎ、
迂回後、県道を横断して、下組集落で県道に入る。
関越自動車道をくぐって側道に回り、2基の小さい円墳のある古墳公園で最後の休憩を
した。
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区画整理された新しい住宅地を真っ直ぐ進み、ゴールのつきのわ駅には16時3分に着
いた。
(天気 曇一時晴、参加 19人、距離 12㎞、地図(1/2.5万) 武蔵小川、
歩行地 嵐山町、滑川町、歩数 18,700)
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