あるきメデス

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武蔵嵐山駅からつきのわ駅までカントリーウオーク(埼玉)

2012-03-14 20:38:10 | カントリーウオーク
 2012年3月11日(日)

 東日本大震災から1年になるこの日、復興祈念例会と名付けて、埼玉県内を中心にカン
トリーウオークをしているグループの第191回例会を開催した。

 集合地は東武東上線の武蔵嵐山(むさしらんざん)駅。参加者は4組に分かれ、駅のコ
ンコースから展望塔も見える昼食地の二ノ宮山↓を目指して、10時10分に北口をスタ
ートした。

 
 むさし台一丁目から川島の住宅地を抜けて、まずは鬼鎮(きぢん)神社へ。

 寿永元年(1182)の創建で、畠山重忠(しげただ)が造営した菅谷館(すがややか
た)の鬼門除けの守護神。悪魔払いの神、家内安全、商売繁盛、受験の神として崇敬され、
節分祭には、「福は内、鬼は内、悪魔外」と連呼するという。


 拝殿には、大小幾つもの鉄棒が奉納されている。絵馬には、赤鬼青鬼が描かれていた。


 境内を北に抜けて車道に出る。少し先の市野川(いちのかわ)の橋を渡らず、右岸沿
いに進む。


 次の橋で県道69号に入り、太郎丸集落のY字路際に進むと、りっぱな長屋門を構えた
家があった。

 門前からのぞくと庭もなかなか趣ある造り。西隣の家も重厚な門構えだった。


 すぐ先で会ったおばあちゃんに聞くと、Tさんのお宅で、かなり以前は造り酒屋だった
という。


 左手台地に、近代的な造りの嵐山町役場↑が見える。県道を1㎞ほど進んで広野集落で
右折し、関越自動車道の下を通過する。山林を切って開発したらしい、伊古山田の新興住
宅地を上がり、山林に入って右折し、東側の車道へ出た。


 おおむらさきゴルフ場の間の林間を緩やかに上がり、新沼のそばから広葉樹林の中の遊
歩道へ。保守用の車も通れるが、上り勾配は15~22%ある。ゆっくりと上がり、11
時51分、展望塔のある二ノ宮山山頂に着いた。

 二ノ宮山は、その昔武内宿彌(たけのうちすくね)が東国巡察の折、この山に登って里
の状況を視察したと伝えられているという。

 山の一帯は、アカマツ、ナラ、クヌギなどに覆われているが、塔の周辺は切り開かれて
芝生広場になっていて、ベンチや東屋、午後回る伊古乃速玉比売(いこのはやたまひめ)
神社の奥社などがある。

 標高131.9mの二等三角点は、神社の裏手左に設置されていた。


 食事前に、平成6年度にふるさと創生事業で建設されたという展望塔に上る。高さ21
mの展望台からは、関東平野や周辺の山並みの展望ができるはずだが、今日は曇っていて
遠望は利かない。


 でも、南東はるかに新宿副都心など都心のビル群が望まれ、眼下にはゴルフ場、嵐山町、
滑川町(なめがわまち)周辺の町並みや山林、西に嵐山花見台工業団地などが一望できる。




 広々とした眺望を楽しんだ後、ベンチと東屋に分かれて昼食にした。


 展望塔のそばで記念撮影をして、13時24分に出発する。


 遊歩道を下り「伊古の里フィッシングパーク」と呼ぶ新沼北岸へ。


 沼では、ニジマスやイワナ、ヤマメなどが釣れるようで、10数人の釣り人が糸を垂れ、
大きな魚を釣り上げた人もいた。


 そばの掲示によれば、大きな川が無い滑川町は、米作用水の4分の3をため池に頼り、
町内には192のため池があり、県内でも最も密度の高い地域のようだ。


 上伊古から中伊古集落に入る。路傍の紅梅がようやく見ごろになってきた。緩やかに台
地を上り下りして、アラカシやアカシデなど豊富な暖帯常緑樹に囲まれた、伊古乃速玉比
売神社入る。


 第60代醍醐天皇が藤原忠平に命じて編さんした延喜式(えんぎしき)に記された、武
蔵国44座中の1社で、この地比企郡(ひきぐん)の比企総社になっているという。


 境内右手を回り、北側にある圓光寺にも寄る。門のところに新しい金剛像と力士像が並
び、道路際にも新しい釈迦如来や阿弥陀如来など、赤銅の仏像が並んでいた。


 南に進んだ広瀬の民家の斜面に、フキノトウとうがたくさん花開いている。緩斜面を上
がりながら振り返ると、二ノ宮山の展望塔が見えてきた。


 近くの民家では、大きな白梅が見頃になっている。


 集落の南端付近で右折した林間の道は、「通行禁止」の標識が置かれているが、歩くに
は支障ない。気持ちよい落ち葉道を抜けて、造成しかけたような荒れ地を通過し、慶徳寺
の薬師堂に着いた。

 お堂は「加田のお薬師様」と呼ばれ、眼病に霊験があるとか。現在の建物は元禄14年
(1701)に建て替えられたもの。

 向拝の格天井には、色あせてはいるが極彩色の花鳥図が並んでいた。


 ちょうど、1年前の東日本大震災発生時刻の14時46分が近づいてきた。Sさんが用
意してきてくれたラジオを聞きながら、ここで一同黙とうをする。



 石段を下って山門を抜ける。本堂には回らず、池の横を進んで県道173号との三差路
に出た。県道に平行する旧道を南へ、対斜面に見える千代田メモリアルランド横を過ぎ、
迂回後、県道を横断して、下組集落で県道に入る。

 関越自動車道をくぐって側道に回り、2基の小さい円墳のある古墳公園で最後の休憩を
した。


 区画整理された新しい住宅地を真っ直ぐ進み、ゴールのつきのわ駅には16時3分に着
いた。

(天気 曇一時晴、参加 19人、距離 12㎞、地図(1/2.5万) 武蔵小川、
 歩行地 嵐山町、滑川町、歩数 18,700)



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