今日の首都圏は1日中強風が吹き荒れ、市内ウオーキングは中止しました。昨日のアッ
プと日にちが前後しますが、日曜日のカントリーウオークレポートです。
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2013年3月10日(日)
21年目に入って最初の、第201回になるカントリーウオークグループの例会が開催
された。集合は東武越生(おごせ)線の東毛呂(ひがしもろ)駅。3組に分かれて10時
5分にスタートした。
== 出雲伊波比神社から桂木観音へ ==
駅前を西へ少しでスーパーいなげやの横に入り、県道39号を横断して、JAの農産物
直売所横を通過する。交通量の多い県道30号バイパスを斜めに横切り、次の交差点を右
折して西に向かう。
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紅梅、白梅が見頃な梅林の前を通って、東側から杉林の斜面を上がり、出雲伊波比(い
ずもいわい)神社に入る。
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端正なたたずまいの本殿は、享禄元(1528)年に毛呂顕繁(もろあきしげ)の再建
で、国の重要文化財に指定されている。
今日は午後から境内の馬場で、幼児による県の無形民俗文化財「春のやぶさめ」の祭礼
が行われるようで、舞台では毛呂本郷囃子(はやし)保存会による笛と太鼓の演奏中。露
店も並び、氏子などによる準備が進められていた。
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境内を西に下り、JR八高線の毛呂駅北側の踏切を横断、県道39号の南側の住宅地を
進んで県道30号を横断する。
複雑な建物が並ぶ埼玉医大病院と毛呂病院の北を通過し、再建中の造り酒屋の横を入る。
毛呂本郷の屋並みの西端付近に回って桂木(かつらぎ)川を渡った。
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北側に、山を背にして三つの煙出し屋根の付いた養蚕農家だったらしい民家が望まれる。
桂木川に沿った滝ノ入集落には、古木の梅畑が幾つも見られ、ちょうど花が見ごろになっ
ていた。
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道は水の少ない川沿いになり、対岸には若い桜並木が続く。滝ノ入集落の中心付近で県
道39号から延びた車道に入った。すぐ先のY字路際に、猿田彦大神が小さい小屋に祭ら
れている。
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近くのサンシュユは花が見頃になっていた。
道が左にカーブするところに「おたか柚子(ゆず)加工センター」があり、ユズ入りの
麺を味わえる食堂と足湯が設けられていた。
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その前を北に入ると、大きく枝を伸ばした白梅が花盛り。
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そばの民家にはりっぱなサンシュユがあり、こちらも花が見頃である。
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桂木観音に通じる車道に出て、桂木川の左岸沿いを進む。日だまりで暖かいのか、近く
のショカッサイがもう花を開いていた。
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古いお地蔵さんや馬頭観音など石仏の並ぶ先から、ユズ畑の間を下って「ゆずの散歩道」
と呼ぶ川の左岸に沿った遊歩道に回る。
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このところの小雨で流れはわずかだが、小さな滝や実の残るユズ畑、咲き出したスミレ
などを眺めながら遊歩道を上流に向かう。
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コンクリート製擬木の吊り橋があり、休耕中の畑の隅にはフクジュソウがたくさん咲い
ている。
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遊歩道は1㎞近く続き、終端近くにかくれんぼの「もういいかい」姿の少女像が造られ、
「もういいかい」の楽譜や幼児の手形などがその下に彫り込まれていた。
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車道が右へヘヤピンカーブして上がって行く手前から、杉林の谷間を進む山道に入る。
気温が上がって来たが、林間で日差しが遮られ温度を気にせずに上がれる。
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ツバキの咲き残るところを通過し、林を抜けて桂木集落に上がる。路傍の畑に、かなり
伸びたフキノトウが花を見せていた。ヒメオドリコソウも花盛り。
上部の車道に出て急な石段を上がり、12時35分に標高290m付近にある桂木(か
つらぎ)観音・桂木寺(けいぼくじ)の観音堂に着いた。
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仁王門は修理中で屋根はシートに覆われている。
境内からは東側の展望が開け、横を通過してきた埼玉医大病院や毛呂病院、毛呂の家並
みや関東平野の展望が広がるが、春霞で少し視界は弱め。観音堂の上にある平坦な草地で
昼食とした。
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食事を終える頃、急に風が強まって辺り一面が曇り、視界も利かなくなる。
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下の杉林からは花粉が猛烈に飛散し始め、花粉症の人は症状が出てきた。
どうやら寒冷前線が通過し始めたようで、腕まくりする暖かさだったのが気温も急速に
下がってきた。ゆっくりするのを止めて、下ることにする。
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前回も撮った石段で記念撮影をして、13時24分に出発する。
== ゆずの里コースを下る ==
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石段を下ったアンテナ塔のところから下に、花粉がいっぱいの杉林が望まれ、そばに駐
車していた乗用車の屋根や窓の縁には、スギ花粉と容易に分かる黄色っぽい粉末がたくさ
ん積もっていた。
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車道を7~8分下り、左手のユズ畑の間をゆうパークに向かうグループと、車道をその
まま下るグループとに分かれる。
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ユズ畑コースには「ゆずの里Cコース」の道標が何か所かにあり、ユズ畑を抜けてヒノ
キ林に入り、稜線の南側をトラバースしながら少しずつ下って行く。
下るにつれて広葉樹も混じり、パラパラと雨粒も落ちてきた。しかし本降りとはならず、
やがて斜度が少し強まり、越生町(おごせまち)の日帰り温泉施設「ゆうパークおごせ」
の建物↓を見下ろすところに出て、一気にゆうパークのそばに下った。
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紅梅の咲くゆうパーク入り口付近で小休止して、下の老人ホーム横から里道に入る。近
くの白梅の古木も見頃である。
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民家の前の畑にフキノトウが顔を出し、振り返る山の稜線付近にスギ花粉が白煙のよう
に上がるのも望まれる。
裏手の墓地を上がって、往路で見えた毛呂本郷の高福寺に入り、車道組と合流した。本
堂前にクスノキの高木があり、高台なので埼玉医大方面の展望が広がる。
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桂木川を過ぎ、JR八高線の手前にある妙玄寺(みようげんじ)にも立ち寄る。
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開山は天文3(1533)年で、慶安2(1649)年には寺領八石の朱印を受け、歴
代将軍家からの朱印が残っているという。
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八高線の線路を越えたところに「山根城跡」の標石があり、妙玄寺にも、『寺の南東に
毛呂氏の館跡「掘ノ内」があり、毛呂城は山根城とも称した』と記されていた。
スタートした東毛呂駅には15時12分に戻った。
(参加 15人、天気 晴、距離 11㎞、地図(1/2.5万) 越生、歩行地 毛呂
山町、越生町、歩数 20,900、累積標高差 約700m)
東毛呂駅から東武越生線で坂戸(さかど)駅に着くと、東武東上線は強風で運休中。駅
にいても寒くてたまらない。駅前通りの居酒屋「くろえもん」に交渉して、開店前に入れ
てもらい、電車待ちを兼ねた二次会で東上線の開通を待った。
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