あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

新潟県中越地震で全村避難した旧山古志村のこと(新潟)

2014-10-23 11:41:57 | Weblog
 2014年10月23日(木)

 今日は、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震から、ちょうど10年の節
目の日です。

 10年前の今日、地震が発生した日に私は、グループの皆さんと中山道ウオーク中で、
私は1部の区間しか参加しませんでしたが、多くの皆さんは京都を出発して20日近く歩
き続け、東京・日本橋へゴールする前日のことでした。

 この日は、中山道を埼玉県の桶川市から蕨市までの23㎞を歩き、JR蕨駅から川口駅
まで電車で移動して、川口市内のスペイン料理店で、明日の日本橋ゴールを前にしての前
祝いの祝宴中でした。

 宴たけなわの17時56分に地震が発生し、川口市でもかなりの揺れを感じて、これは
大きな地震だと分かり、被害はどうなのか気になりました。

 帰宅して、新潟県中部を震源とする大地震と知り、特に震度6強という当時の山古志村
(現在の長岡市山古志)のことが心配になりました。

 というのも、地震発生より4年前の2000年9月4日から5日にかけて、山古志村を
訪ねてカントリーウオークをしたことがあったからです。

 その時に撮った山古志の棚田の写真3枚です。

 2000年9月4日(月)、当時の山古志村種苧原(たねすはら)集落から風口峠を経
て虫亀集落に向かう途中、閑散とした旧道からの棚田と越後三山方面の眺め。


 9月5日(火)朝、虫亀集落から2㎞余りの棚田のビューポイント、金倉山中腹から虫
亀集落へ戻る途中、中間のカーブ点辺りから。


     同じ場所から。
    
 
 金倉山の写真は見つかりませんが、そのビューポイントを教えてもらったのは、前日宿
泊した虫亀の民宿三太夫の経営者、長島久子さんからでした。

 長島さんは、前夜の夕食の際、私がカメラを持っているのを見て、山古志の四季を撮っ
た写真集を見せて下さり、明日の朝早くこのビューポイントに行ってみなさいと教えて下
さったのでした。

 さらに、ご自身が関わっておられ、村民が協力して16年かけて手堀で開通させた中山
トンネルのことをまとめたワークショップの資料↓もいただき、ほかに、この体験民宿の
こと、山古志の棚田やニシキゴイのこと、村の活性化施策など、色々な話を伺いました。
      
 
 ちなみに長島さんの夫は、当時、新村長に就任されて間もない長島忠美さんで、新潟県
中越地震の際には、隣接の長岡市などへ全村民避難を決断され、現在は衆議院議員で、9
月からは復興副大臣に就任されています。

 新潟県中越地震の直後、震度6強の揺れで大きな被害を受けた山古志村でお世話になっ
た長島さんのことが気になり、3日後にささやかな支援の食品をお送りしました。

 あれ以来10年が経過して、この10月20日(月)に、「つなごう山古志の心」とい
う4ページのパンフレットが届きました。
      

 
 見開きの中には、山古志の地図に食事どころ、直売所、宿や商店などが紹介されていて、
その連絡先なども記載されています(読みにくいと思いますがイメージだけでも)。
          

 山古志は、棚田と錦鯉(ニシキゴイ)と闘牛の里として知られていますが、「牛の角突
き」と呼ぶ震災10周年記念の闘牛も10月19日(日)に実施されたようです。
      
 私は、2000年9月に行ったときには虫亀の闘牛場ものぞいて見ましたが、地図を見
ると同じ場所のようです。

 10月21日(火)の朝日新聞東京本社版夕刊に、このパンフレットのことが掲載され、
新潟県中越地震の際に支援してくれた全国の約1万人にパンフレットを届けたと書かれて
いるので、私もその支援者の一人として送っていただいたようです。
      

 パンフレットを見て、また昨夜のNHK総合TVの「クローズアップ現代」では、地震
後の復興状況や新しい取り組み、住民が震災前の約半数に止まり過疎化が進んでいること
などを知り、今年は無理かもしれませんが来春にでももう1度山古志を訪ね、震災の被害
状況と復興の様子、そして美しい棚田の景観や錦鯉にも再会し、力を貸すことはできなく
ても心の支援だけでもしたいと考えているところです。

 なお、16年かけて村民が手堀りで貫通させた延長約900mの中山トンネルのことは、
2003年に橋本信一監督により「掘るまいか 手堀り中山隧道の記録」として映画化さ
れ、私も東京・中野の映画館で鑑賞しています。

 中山トンネルと同様に、手堀りで村民が掘ったトンネルは、ほかにも桂谷集落に延長約
550mの桂谷トンネルがあり、2000年9月5日に周辺をカントリーウオークした際
に、歩行者専用になっていたこのトンネルを往復しました。



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