2013年9月28日(土)
好天で爽やとかの予報なので、昨年5月以来の私のオリジナルウオーク、関東平野の外
縁を反時計回りに歩く「関東山の辺の道」の、第12回目を実施した。
スタートは、栃木市市街の中心部を北西に抜けた栃木市運動公園入口バス停。栃木駅8
時45分発ふれあいバス寺尾線出鶴(いづる)観音行きに乗り、9時2分に着いた。
県道をまたぐ野中歩道橋のそばから西へ少し、赤津川の手前の関口金属横の交差点を南
に向かう。西方に大平山(おおひらさん)が望まれ、刈り取り後の田んぼでもみ殻を焼く。
その先のビニールハウスには、栃木の特産イチゴの苗が育っていた。
前方に小さな独立峰の錦着山(きんちゃくさん)が近づき、山上に独特の塔が見える。
県道75号を越えて真っ直ぐ進む道はなく、県道を東に少しで県道309号へ右折し、
南側から錦着山に上がる。
山頂には、戊辰・西南(ぼしん・せいなん)両役における戦死者を祭る護国神社があり、
その左手に標高80.5mの三等三角点がある。一帯は錦着山公園になっていて、栃木市
街をはじめ、やや霞む筑波山や眼下の家並みなどの展望がよい。
下から見えた塔は時計塔のようだがいま時計は無く、そばに、旧海軍軍人ゆかりの栃木
市海友会の石碑が二つ並んでいた。
薗部町三丁目の住宅地を南下し、自然堤防にキバナコスモスの咲く赤津川の高橋を渡る。
対岸の薗部町四丁目の路傍にも、たくさんのコスモスが咲き競う。
廃業したらしいSIIと呼ぶ工場跡地前の山すそを進むと、「関東ふれあいの道」の石
標が立っていた。近くの栃木農業高の正門前にもふれあいの道の道標がある。
大平山(おおひらさん)神社へ向かう車道のそばに、山門、鐘楼、大本堂ともに新しい
日蓮正宗の信行寺があり、本堂前にサルスベリの古木が、参道には梅の古木が並んでいた。
車道を横断して南へ、栃木市斎場や野球場の横を抜けると田園地帯となり、黄金田の向
こうに霞む筑波山が望見できる。
JR両毛線の線路が近づき、下皆川の上坪集落に入った。
堂々たる本堂の光盛寺↑の隣は、この辺りで唯一の造り酒屋、大平酒造。明治初期の創
業で、清酒国龍は越後杜氏(えちごとうじ)の伝統技法により仕込んだもの。
特別純米酒や辛口の本醸造酒、20年以上貯蔵した秘蔵の古酒などを販売している。
家並み続きの中坪集落の長楽寺↑は、平屋で民家風のつくり。境内は、若いシダレザク
ラ数本など庭木が豊富。小さいお堂に金剛菩薩など、古い石仏が並んでいた。
下坪の小集落から大平山麓の林間の土道に入ると、「大平山登山口」の標柱が立ち、山
へ向かう石段が伸びている。傍らに東山道のハイキングコース案内板も立っていた。
大平山から晃石山(てるいしさん)の南麓を走る下都賀広域農道を横断して、中山
(143m)の北側を回る関東ふれあいの道の土の道に入る。ブルーベリー畑を過ぎると
林間となり、日射しが遮られひんやりと涼しく気持ちよい。
広域農道に出て、二つの潅漑用水池の間を池上集落へ。
「みそ」と書かれた蔵の横を通過して真っ直ぐ進むと、大平山山麓の大中寺(だいちゅ
うじ)。11時57分に着いた。
老杉の並ぶ参道、ゆるやかな石段の両側にアジサイが続く。山門を入り、大中寺の七不
思議の一つ、正面の油坂は上がれず、右手から回って大本堂に参拝。拝殿屋根下には、精
巧な木彫が施されていた。
大中寺は延徳元年(1489)に再興され、小山家、越後の上杉家に守られ、のち徳川
幕府からは曹洞宗天下大僧録(てんかだいそうろく)という高い位を与えられた。上田秋
成の「雨月物語」の七不思議の伝説でも知られているという。
本堂の東側に、七不思議の一つの大杉が立ち、そばにこれも七不思議の一つ、かやぶき
屋根の不開の雪隠(あかずのせっちん)が残されていた。
本堂の下、木造地蔵菩薩半跏像を祭る地蔵堂のそばのベンチで昼食にした。
12時39分に境内を出て、集落の中ほどから西側の道に回り、弁天島のある池の横で
広域農道に出る。少しだけ回った旧道に、かやぶき屋根にトタンを被せた民家が残る。
この辺りから先、西山田の集落周辺はブドウ畑が広がり、広域農道の両側には個人のぶ
どう園が続いている。
大平山と晃石山の間のパラグライダースタート地から飛んだパラグライダーが、ゆっく
りと下りてきた。
幾つかのぶどう園には、車で来た人達がブドウ狩りしたり、出店で買い物する人が見える。
(続く)
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好天で爽やとかの予報なので、昨年5月以来の私のオリジナルウオーク、関東平野の外
縁を反時計回りに歩く「関東山の辺の道」の、第12回目を実施した。
スタートは、栃木市市街の中心部を北西に抜けた栃木市運動公園入口バス停。栃木駅8
時45分発ふれあいバス寺尾線出鶴(いづる)観音行きに乗り、9時2分に着いた。
県道をまたぐ野中歩道橋のそばから西へ少し、赤津川の手前の関口金属横の交差点を南
に向かう。西方に大平山(おおひらさん)が望まれ、刈り取り後の田んぼでもみ殻を焼く。
その先のビニールハウスには、栃木の特産イチゴの苗が育っていた。
前方に小さな独立峰の錦着山(きんちゃくさん)が近づき、山上に独特の塔が見える。
県道75号を越えて真っ直ぐ進む道はなく、県道を東に少しで県道309号へ右折し、
南側から錦着山に上がる。
山頂には、戊辰・西南(ぼしん・せいなん)両役における戦死者を祭る護国神社があり、
その左手に標高80.5mの三等三角点がある。一帯は錦着山公園になっていて、栃木市
街をはじめ、やや霞む筑波山や眼下の家並みなどの展望がよい。
下から見えた塔は時計塔のようだがいま時計は無く、そばに、旧海軍軍人ゆかりの栃木
市海友会の石碑が二つ並んでいた。
薗部町三丁目の住宅地を南下し、自然堤防にキバナコスモスの咲く赤津川の高橋を渡る。
対岸の薗部町四丁目の路傍にも、たくさんのコスモスが咲き競う。
廃業したらしいSIIと呼ぶ工場跡地前の山すそを進むと、「関東ふれあいの道」の石
標が立っていた。近くの栃木農業高の正門前にもふれあいの道の道標がある。
大平山(おおひらさん)神社へ向かう車道のそばに、山門、鐘楼、大本堂ともに新しい
日蓮正宗の信行寺があり、本堂前にサルスベリの古木が、参道には梅の古木が並んでいた。
車道を横断して南へ、栃木市斎場や野球場の横を抜けると田園地帯となり、黄金田の向
こうに霞む筑波山が望見できる。
JR両毛線の線路が近づき、下皆川の上坪集落に入った。
堂々たる本堂の光盛寺↑の隣は、この辺りで唯一の造り酒屋、大平酒造。明治初期の創
業で、清酒国龍は越後杜氏(えちごとうじ)の伝統技法により仕込んだもの。
特別純米酒や辛口の本醸造酒、20年以上貯蔵した秘蔵の古酒などを販売している。
家並み続きの中坪集落の長楽寺↑は、平屋で民家風のつくり。境内は、若いシダレザク
ラ数本など庭木が豊富。小さいお堂に金剛菩薩など、古い石仏が並んでいた。
下坪の小集落から大平山麓の林間の土道に入ると、「大平山登山口」の標柱が立ち、山
へ向かう石段が伸びている。傍らに東山道のハイキングコース案内板も立っていた。
大平山から晃石山(てるいしさん)の南麓を走る下都賀広域農道を横断して、中山
(143m)の北側を回る関東ふれあいの道の土の道に入る。ブルーベリー畑を過ぎると
林間となり、日射しが遮られひんやりと涼しく気持ちよい。
広域農道に出て、二つの潅漑用水池の間を池上集落へ。
「みそ」と書かれた蔵の横を通過して真っ直ぐ進むと、大平山山麓の大中寺(だいちゅ
うじ)。11時57分に着いた。
老杉の並ぶ参道、ゆるやかな石段の両側にアジサイが続く。山門を入り、大中寺の七不
思議の一つ、正面の油坂は上がれず、右手から回って大本堂に参拝。拝殿屋根下には、精
巧な木彫が施されていた。
大中寺は延徳元年(1489)に再興され、小山家、越後の上杉家に守られ、のち徳川
幕府からは曹洞宗天下大僧録(てんかだいそうろく)という高い位を与えられた。上田秋
成の「雨月物語」の七不思議の伝説でも知られているという。
本堂の東側に、七不思議の一つの大杉が立ち、そばにこれも七不思議の一つ、かやぶき
屋根の不開の雪隠(あかずのせっちん)が残されていた。
本堂の下、木造地蔵菩薩半跏像を祭る地蔵堂のそばのベンチで昼食にした。
12時39分に境内を出て、集落の中ほどから西側の道に回り、弁天島のある池の横で
広域農道に出る。少しだけ回った旧道に、かやぶき屋根にトタンを被せた民家が残る。
この辺りから先、西山田の集落周辺はブドウ畑が広がり、広域農道の両側には個人のぶ
どう園が続いている。
大平山と晃石山の間のパラグライダースタート地から飛んだパラグライダーが、ゆっく
りと下りてきた。
幾つかのぶどう園には、車で来た人達がブドウ狩りしたり、出店で買い物する人が見える。
(続く)
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あっしも体調が完全に戻り、最近では専らランニングに力を入れています。
ロゲイニングや力試しの12時間走(合計31kmですが)にも積極的に参加しておりやす。
おかげさまで、体重も6kg減りやした。
10月中旬に、生まれて初めてのレースに参加するために、沖縄の伊平屋島へ向かいやす。ハーフマラソンですが、完走できるかどうかw
オリジナルウォークであるGO HOMEの旅は、10月から再開しやすが、既に福井県の小浜の手前まで来ており、鯖街道を経由して京都市内に入れば、進行も早くなると思います。
最近は、Twitterで知り合った散歩かふぇ「ちゃらぽこ」の同人と交流していますが、街道歩き(あっしの歩きのルーツですが)がメインの集まりです。
おかげさまで、益々元気でやっておりやすm(_ _)m山浦さんにも宜しくお伝え下さい。
私がブログを始めたのが2009年末からですのでそのずっと前から始めていたのですね。
私の見ていなかった部分にきれいな桜の写真などすばらしいものがたくさんありました。 なんか得した気分になりました。
すっかり元気になられ、12時間走など長距離ランにも挑戦されているようで、
GO HOMEの旅とともに、これからもブログでの報告が楽しみです。
紹介いただいた散歩カフェ「ちゃらぽこ」はまだなので、そろそろ訪ねたいと思います。
山浦親分は、10月28日と11月4日のNHK「趣味Do楽」の歩く旅シリーズに講師で登場します。
近日中に私のブログでスケジュールなど紹介しますので、勤務が空いていましたらご覧下さい。
私もいつから開始したか、すぐには思い出せません。
年に1回か2回で、行かなかった年もあり遅々として進みませんが、
あまりのんびりしていると歩けなくなってしまいそうなので、
この先は回数を増やしたいと思います。