雨が上がった今日の夕暮れ、西に見えてきた奥多摩や奥武蔵の山々は、雪だったようで白くなっていました。
中山道の2日目のレポートです。
04年4月20日(火)
朝起きたときは雨が降っていたが、妻籠宿の下嵯峨屋を出る頃には上がった。
妻籠宿の外れまで行くと、道すじにミツバツツジの群落が続いていた。

妻籠城跡の標識のある山道を過ぎ、かぶと観音で休憩する。自然石に掘られた観音立像は11トンもあるとか。天気が回復して、青空が広がってきた。
JR中央線南木曽(なぎそ)駅に向かって下る。ここから一度、中山道を離れ、木曽川右岸の川西古道を進むことにする。
駅前を少し進んで桃助橋に出る。桃助橋は、電力王と呼ばれた福沢桃助が、水力発電のためにかけた吊り橋、全長247mあり、国内最大の木製補剛トラスト橋で、近代化遺産として国の重要文化財に指定されている。

昨日の雨で濁流が流れる木曽川を渡り、福沢桃助記念館の横を上がるとミツバツツジが見事な天白公園があった。花の中を一周して天白集落に入る。

天白集落の家々の周辺は、桃、カイドウ、ボケ、水仙、シバザクラなどが花盛り。
2㎞余りで読書(よみかき)トンネルに入る。長さ744m、2車線の新しい車道だが、途中は照明が無く真っ暗だった。トンネルを抜け、春の花が咲き競う2つの集落を過ぎ、柿基橋を渡って中山道に戻った。
無人の十二兼(じゅうにかね)駅でトイレを借り、少し先で線路下をくぐって、国道と線路の東側に上がる。
JR線路と国道の間の野道に入ると、萌え出たやわらかな新芽の木々の下に、ヒメオドリコソウ、ムラサキケマン、カキドオシなどの野草が咲いていた。
読書ダムの上流で、木曽川沿いに進む。対岸に、今夜の宿、フォレスパ木曽のユニークな建物が見える。
12時過ぎに野尻駅に着き、待合室で昼食にした。

外敵を防ぐためにうねらせたというカーブの多い野尻宿を抜ける。行く手の雲間に中央アルプス・木曽駒ヶ岳の残雪の山並みが現れた。
大桑駅近くから国道に分かれ、中山道は東側を大きく回る迂回路へ。静かなたたずまいの集落に、シダレ桃が鮮やかな花を見せていた。

二つの橋を過ぎると、「木曽の清水寺」と呼ぶ岩出観音堂が見えてきた。懸崖造りの建物である。少し迂回して、江戸中期の建築という観音堂に参拝した。

橋場集落を抜け、須原宿に入った。通りには、きれいな用水が流れ、あちこちに木舟と呼ぶ水おけがあり、旅人ののどを潤してくれる。

須原宿には、木曽三大寺のひとつ、定勝寺(じょうしょうじ)がある。永享2年(1430)の創建で、現在の建物は桃山時代の慶長3年(1598)の再建とか。檜皮葺の山門を入ると、方丈形式の本堂と切妻造りの庫裡(写真)があり、いずれも国重文である。よく手入れされた庭には、十六羅漢が並び、ツツジ、梅、モミジなどが多い。

ゴールの須原駅から、宿のマイクロバスでフォレスパ木曽に行く。
宿の庭から見える木曽谷上流に、木曽駒ヶ岳など中央アルプスの山並みが、
夕日に残雪を輝かせていた。 (歩行距離 22㎞)
中山道の2日目のレポートです。
04年4月20日(火)
朝起きたときは雨が降っていたが、妻籠宿の下嵯峨屋を出る頃には上がった。
妻籠宿の外れまで行くと、道すじにミツバツツジの群落が続いていた。

妻籠城跡の標識のある山道を過ぎ、かぶと観音で休憩する。自然石に掘られた観音立像は11トンもあるとか。天気が回復して、青空が広がってきた。
JR中央線南木曽(なぎそ)駅に向かって下る。ここから一度、中山道を離れ、木曽川右岸の川西古道を進むことにする。
駅前を少し進んで桃助橋に出る。桃助橋は、電力王と呼ばれた福沢桃助が、水力発電のためにかけた吊り橋、全長247mあり、国内最大の木製補剛トラスト橋で、近代化遺産として国の重要文化財に指定されている。

昨日の雨で濁流が流れる木曽川を渡り、福沢桃助記念館の横を上がるとミツバツツジが見事な天白公園があった。花の中を一周して天白集落に入る。

天白集落の家々の周辺は、桃、カイドウ、ボケ、水仙、シバザクラなどが花盛り。
2㎞余りで読書(よみかき)トンネルに入る。長さ744m、2車線の新しい車道だが、途中は照明が無く真っ暗だった。トンネルを抜け、春の花が咲き競う2つの集落を過ぎ、柿基橋を渡って中山道に戻った。
無人の十二兼(じゅうにかね)駅でトイレを借り、少し先で線路下をくぐって、国道と線路の東側に上がる。
JR線路と国道の間の野道に入ると、萌え出たやわらかな新芽の木々の下に、ヒメオドリコソウ、ムラサキケマン、カキドオシなどの野草が咲いていた。
読書ダムの上流で、木曽川沿いに進む。対岸に、今夜の宿、フォレスパ木曽のユニークな建物が見える。
12時過ぎに野尻駅に着き、待合室で昼食にした。

外敵を防ぐためにうねらせたというカーブの多い野尻宿を抜ける。行く手の雲間に中央アルプス・木曽駒ヶ岳の残雪の山並みが現れた。
大桑駅近くから国道に分かれ、中山道は東側を大きく回る迂回路へ。静かなたたずまいの集落に、シダレ桃が鮮やかな花を見せていた。

二つの橋を過ぎると、「木曽の清水寺」と呼ぶ岩出観音堂が見えてきた。懸崖造りの建物である。少し迂回して、江戸中期の建築という観音堂に参拝した。

橋場集落を抜け、須原宿に入った。通りには、きれいな用水が流れ、あちこちに木舟と呼ぶ水おけがあり、旅人ののどを潤してくれる。

須原宿には、木曽三大寺のひとつ、定勝寺(じょうしょうじ)がある。永享2年(1430)の創建で、現在の建物は桃山時代の慶長3年(1598)の再建とか。檜皮葺の山門を入ると、方丈形式の本堂と切妻造りの庫裡(写真)があり、いずれも国重文である。よく手入れされた庭には、十六羅漢が並び、ツツジ、梅、モミジなどが多い。

ゴールの須原駅から、宿のマイクロバスでフォレスパ木曽に行く。
宿の庭から見える木曽谷上流に、木曽駒ヶ岳など中央アルプスの山並みが、
夕日に残雪を輝かせていた。 (歩行距離 22㎞)
私も二度ばかり、中津川からと、南木曽からと妻籠、馬篭峠を歩きました。
木曽路は奈良井から鳥居峠を越えて、薮原までの道も堪能しました。
私のブログ「冬青(そよご)風」にブックマークさせてもらいました。
今後ともよろしくお願いします。
奈良井から鳥居峠越えも、このあとご報告します。