あるきメデス

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春の中山道木曽路③ 須原~上松~福島

2006-03-03 22:07:52 | 中山道を歩く
 遅れていた庭のシダレ梅の花芽が、ようやくほころび始めました。
 春の中山道木曽路3日目の模様です。

04年4月21日(水)
 朝起きると雲ひとつ無いである。
 逆光の中央アルプスを眺めながら体操をして、宿のマイクロバスで、須原宿まで送ってもらった。

 須原から倉本まで、中山道は国道19号沿いだが、車を避けて木曽川対岸の中部北陸自然歩道を進むことにした。

 上の写真の大桑村和村集落を過ぎ、やわらかな新緑に彩られた林道を上がる。ミツバツツジやヤマブキが咲いていた。
 大正時代、福沢桃助が造ったという桃山発電所の送水管を越え、桃山橋を渡って国道に戻る。

 倉本集落には、木曽独特の出梁(だしばり)造りと呼ぶ軒深い民家が2,3戸残っていた。
 立町で旧道へ。梨、桃、シャクナゲ、ボケなどが咲き、家々の前には野菜などを洗うため池があり、きれいな水が流れていた。
 集落外れから入った木曽古道にも、ハクモクレン、ジンチョウゲ、シャクナゲなどがきれいな花を見せてくれる。
 国道に戻ると、爽やかな向かい風が気持ちよい。間もなく木曽八景のひとつ、小野の滝がある。

 小野原に入ると、学校の校舎の向こうに再び木曽駒ヶ岳が見えてきた。

 寝覚(ねざめ)集落に入り、古い民宿、越前屋の角を下って禅宗の隣川寺(りんせんじ)へ。
眼下に名勝・寝覚の床が見下ろせるが、さらに近くまで下がって眺める。
中央本線の車窓からだと、一瞬のうちに通り過ぎてしまうが、今日はゆっくり見ることが出来た。

 上松(あげまつ)宿に入り、上松駅前で満開のソメイヨシノを眺めながら昼食をした。
 上松宿の山すそにある玉林(ぎょくりん)院に寄る。山門をくぐると、境内には見事な枝振りの黒松が4本並んでいた。

 国道を避け、再び木曽川右岸の中部北陸自然歩道へ、旧木曽森林鉄道の鉄橋だった鬼渕鉄橋が残っていた。廃線跡は2車線の車道になっているが、自然歩道はさらに山側を行く。
 2㎞あまりで、中山道最大の難所だったという木曽の桟(かけはし)の対岸に出た。木曽川沿いの断崖に丸太を横に並べて道としたのが始まりというが、いまその面影は見えない。
 赤い桟橋を渡り国道に出て、その先、沓掛で旧道に入る。板敷野を過ぎたら、御嶽山が少しだけ見えた。

 神戸(ごうど)、鳥居と旧道を進み、沼田ので国道の西に出る。気温が上がって暑くなった。
 イチリンソウの咲く木曽福島ふれあいロードを進んで、ソメイヨシノの散り始めた福島宿に入り、15時45分に木曽福島駅に着いた。
 宿は駅から数分の民宿・むらちやである。
 
 汗をかいて歩いたあとのビールは格別、これを楽しみに毎日歩いているのかも知れない。イワナの甘露煮、五平餅などもごちそうになった。
(歩行距離 24㎞)








 
 
 

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