第9回 2002年11月16日(土)
〈相鉄ゆめが丘から鶴岡八幡宮へ 全コースを無事完歩!〉
最終回ということで、初参加のSmさん、Naさんも加わり、過去最高の14人が相模鉄
道いずみ野線ゆめが丘駅に集まった。
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曇り空でちょっと寒いが、雨の心配はなさそう。少し遅れたMさんを待ち、9時50分
に出発した。
== 境川左岸段丘を東俣野へ ==
前回は暗くなって通過した佐馬神社(別名、下飯田神社)に寄る。鳥居のそばに古い石
碑が並んでいた。
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バス道路に出て、相鉄と横浜市営地下鉄のガード下を抜ける。ガードのすぐ先の富士塚
公園に「富士塚城趾」の石碑があった。飯田五郎家義の館跡だという。
少し先で、鎌倉街道は西側にコの字状に回っている。この辺り、立派な防風林に囲まれ
た家が多い。
もとのバス道に出て、少し戻ったところに東泉寺という大きな屋根の寺が見えたので入
ってみた。
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源頼朝の命の恩人、飯田五郎ゆかりの薬師堂があり、家康に仕え、小牧長久手(こまき
ながくて)の戦いや小田原城攻めに功績のあったという、筧助兵衛(かけひすけひようえ)
為春の墓もある。
相模准四国八十八カ所59番霊場で、巨木山の山号どおり、太いイチョウも立っている。
参拝後、ご住職の奥様に鎌倉街道を歩いていることを話したら、ご住職から、鎌倉街道
にまつわる話をして頂けるという。
アカザの杖をついてご住職が本堂にお目見えになり、新田義貞の鎌倉攻めのこと、平家
の総大将、大庭(おおば)景親や、飯田五郎家義のことなど、この付近の歴史を詳しく話
して下さった。
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さらにご住職、関水宗孝氏が第二次大戦において、海で撃沈されたときのことを書かれ
た、貴重な海軍ドキュメント「夜光虫」という著書を5冊もいただいた。篤く御礼申し上
げて寺を去る。
下飯田交差点の先、街道右手は広い用水池の工事中。和泉川の橋を渡り、東側の山すそ
に回ると、「ゲンジボタルの生息地」と記されたきれいな流れがあった。東斜面の木も、
よい色に色づいている。
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俣野町の小さい交差点に古い庚申塔が3基あり、その台になっているコンクリートの中
にも、埋め込まれた庚申塔が幾つかあった。
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黄色い小菊の咲く俣野町に入る。県道との交差点に、かやぶきにトタンをかぶせた観音
堂があり、「平宗盛軍の将だった俣野五郎景久ゆかりの観音堂」と記されていた。
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県道を少し東に進み、道祖神など5の並ぶT字路を南に入る。境川の方に少し回り道し
て、支流の宇田川を越えると東俣野町。
左手に見えたのが龍長院。立派な本堂左の地蔵堂は、俣野景久の守護仏の石像があると
のこと。
トイレを借り、境内を拝観。池に見事なニシキゴイが10数匹泳ぎ、横浜市の名木古木
のイチョウもある。北斜面からは滝も落ちていた。
すぐ先、坂を上がった八坂神社の少し離れた鳥居の横には、「右かまくら道、左八王子
道」と記された古い庚申塔があった。
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500mほど先の十字路に、東俣野中央公園の標識が立っていた。左手の丘陵にある公
園で、芝生が広がりカエデの紅葉が見事。12時10分なので、ここで昼食とする。
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芝生に腰を下ろし、弁当を出そうとしてハッと気付く。途中で弁当を買うのを忘れてい
た。コンビニでも探そうとしたら、皆さんが分けてくれるという。食べきれないほどいろ
いろいただき、感謝してごちそうになった。
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== 藤沢市東端を抜け、いざ鎌倉! 夕暮れの鶴岡八幡宮へ ==
座っていると寒い。早めに食事を終えて12時48分に出る。円形の建物、老人保健セ
ンター横を上がって交差点に出ると、小さい屋根の下に奉納された6基の庚申塔や道祖神
が並んでいた。
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掘割の国道1号線を歩道橋で渡り、影取町から唐沢へと入る。この辺りはもう藤沢市。
車道の東側斜面上にある唐沢神社は、社殿の彫刻が見事。鎌倉武士でこの地の領主、大久
保佐渡守の崇敬高い社だったという。
唐沢交差点で県道302号に出て東に向かう。消防分署のある交差点の先、左手高台に
鎌倉札所第三十三番の慈眼寺という立派なお寺があったので参拝する。
新しい大きな本堂。境内のツツジやモミジがよい彩り。
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モチノキ、タブノキ、シイノキの8株が根元でくっついたという樹齢300年以上の混
成樹の大木が珍しい。
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この地の旅館の隠居で、たくさんの和歌を詠んだという平 氏満の墓もある。
渡内の新興住宅地を進み、村岡城跡の公園で休憩。高台にあり、南西方向、藤沢市街の
向こうに逆光に光る海が見えた。「村岡城址」碑↓
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坂を下って武田薬品工業の広大な敷地の西を回り、JR東海道本線を陸橋で越える。線
路沿いに戻って神戸製鋼の工場東に出て、柏尾川を渡った。いよいよ鎌倉市内である。
JR大船工場横から湘南モノレール下を通過、高台にある大慶寺や、四国霊場のお砂踏
み道場のある東光寺に寄る。深沢中でトイレを借り、梶原の住宅地を上がると、ハゼの紅
葉が色鮮やか。
稜線を進んで、源氏山公園にある葛原岡(くずはらおか)神社に参拝する。
元弘2(1332)年、ここで最期を遂げた後醍醐天皇の忠臣、日野俊基を祭る古社。
陽が傾き冷えてきた。
少し湿って滑りそうな化粧坂(けわいさか)を注意して下る。鎌倉を囲む七つの谷戸
(やと)の一つだ。JR横須賀線を3回越え、薄暗くなった16時40分、ついに鶴岡八
幡宮に到着した。
拝殿に参拝して長い道のりを無事歩き終えたことに感謝し、それぞれ満足感を胸に神社
を去る。太鼓橋前での記念撮影
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Kkさんが予約しておいてくれた鎌倉駅近くの食事処「秋本」に入り、賑やかに打ち上げ
の宴を楽しんだ。
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(参加 14人、天気 曇後晴、距離 16.5㎞、地図(1/2.5万) 藤沢、戸塚、
鎌倉、歩行地 横浜市泉区、戸塚区、藤沢市、鎌倉市)
9回に分けて歩いた鎌倉街道上道、総歩行距離は170㎞、歩き継いだ群馬、埼玉、東
京、神奈川の市町は15市10町、使用した2万5千分の1地形図は17面、参加者総数
は90人、全行程の完歩者は4人だった。 〈完〉
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〈相鉄ゆめが丘から鶴岡八幡宮へ 全コースを無事完歩!〉
最終回ということで、初参加のSmさん、Naさんも加わり、過去最高の14人が相模鉄
道いずみ野線ゆめが丘駅に集まった。
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曇り空でちょっと寒いが、雨の心配はなさそう。少し遅れたMさんを待ち、9時50分
に出発した。
== 境川左岸段丘を東俣野へ ==
前回は暗くなって通過した佐馬神社(別名、下飯田神社)に寄る。鳥居のそばに古い石
碑が並んでいた。
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バス道路に出て、相鉄と横浜市営地下鉄のガード下を抜ける。ガードのすぐ先の富士塚
公園に「富士塚城趾」の石碑があった。飯田五郎家義の館跡だという。
少し先で、鎌倉街道は西側にコの字状に回っている。この辺り、立派な防風林に囲まれ
た家が多い。
もとのバス道に出て、少し戻ったところに東泉寺という大きな屋根の寺が見えたので入
ってみた。
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源頼朝の命の恩人、飯田五郎ゆかりの薬師堂があり、家康に仕え、小牧長久手(こまき
ながくて)の戦いや小田原城攻めに功績のあったという、筧助兵衛(かけひすけひようえ)
為春の墓もある。
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相模准四国八十八カ所59番霊場で、巨木山の山号どおり、太いイチョウも立っている。
参拝後、ご住職の奥様に鎌倉街道を歩いていることを話したら、ご住職から、鎌倉街道
にまつわる話をして頂けるという。
アカザの杖をついてご住職が本堂にお目見えになり、新田義貞の鎌倉攻めのこと、平家
の総大将、大庭(おおば)景親や、飯田五郎家義のことなど、この付近の歴史を詳しく話
して下さった。
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さらにご住職、関水宗孝氏が第二次大戦において、海で撃沈されたときのことを書かれ
た、貴重な海軍ドキュメント「夜光虫」という著書を5冊もいただいた。篤く御礼申し上
げて寺を去る。
下飯田交差点の先、街道右手は広い用水池の工事中。和泉川の橋を渡り、東側の山すそ
に回ると、「ゲンジボタルの生息地」と記されたきれいな流れがあった。東斜面の木も、
よい色に色づいている。
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俣野町の小さい交差点に古い庚申塔が3基あり、その台になっているコンクリートの中
にも、埋め込まれた庚申塔が幾つかあった。
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黄色い小菊の咲く俣野町に入る。県道との交差点に、かやぶきにトタンをかぶせた観音
堂があり、「平宗盛軍の将だった俣野五郎景久ゆかりの観音堂」と記されていた。
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県道を少し東に進み、道祖神など5の並ぶT字路を南に入る。境川の方に少し回り道し
て、支流の宇田川を越えると東俣野町。
左手に見えたのが龍長院。立派な本堂左の地蔵堂は、俣野景久の守護仏の石像があると
のこと。
トイレを借り、境内を拝観。池に見事なニシキゴイが10数匹泳ぎ、横浜市の名木古木
のイチョウもある。北斜面からは滝も落ちていた。
すぐ先、坂を上がった八坂神社の少し離れた鳥居の横には、「右かまくら道、左八王子
道」と記された古い庚申塔があった。
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500mほど先の十字路に、東俣野中央公園の標識が立っていた。左手の丘陵にある公
園で、芝生が広がりカエデの紅葉が見事。12時10分なので、ここで昼食とする。
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芝生に腰を下ろし、弁当を出そうとしてハッと気付く。途中で弁当を買うのを忘れてい
た。コンビニでも探そうとしたら、皆さんが分けてくれるという。食べきれないほどいろ
いろいただき、感謝してごちそうになった。
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== 藤沢市東端を抜け、いざ鎌倉! 夕暮れの鶴岡八幡宮へ ==
座っていると寒い。早めに食事を終えて12時48分に出る。円形の建物、老人保健セ
ンター横を上がって交差点に出ると、小さい屋根の下に奉納された6基の庚申塔や道祖神
が並んでいた。
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掘割の国道1号線を歩道橋で渡り、影取町から唐沢へと入る。この辺りはもう藤沢市。
車道の東側斜面上にある唐沢神社は、社殿の彫刻が見事。鎌倉武士でこの地の領主、大久
保佐渡守の崇敬高い社だったという。
唐沢交差点で県道302号に出て東に向かう。消防分署のある交差点の先、左手高台に
鎌倉札所第三十三番の慈眼寺という立派なお寺があったので参拝する。
新しい大きな本堂。境内のツツジやモミジがよい彩り。
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モチノキ、タブノキ、シイノキの8株が根元でくっついたという樹齢300年以上の混
成樹の大木が珍しい。
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この地の旅館の隠居で、たくさんの和歌を詠んだという平 氏満の墓もある。
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渡内の新興住宅地を進み、村岡城跡の公園で休憩。高台にあり、南西方向、藤沢市街の
向こうに逆光に光る海が見えた。「村岡城址」碑↓
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坂を下って武田薬品工業の広大な敷地の西を回り、JR東海道本線を陸橋で越える。線
路沿いに戻って神戸製鋼の工場東に出て、柏尾川を渡った。いよいよ鎌倉市内である。
JR大船工場横から湘南モノレール下を通過、高台にある大慶寺や、四国霊場のお砂踏
み道場のある東光寺に寄る。深沢中でトイレを借り、梶原の住宅地を上がると、ハゼの紅
葉が色鮮やか。
稜線を進んで、源氏山公園にある葛原岡(くずはらおか)神社に参拝する。
元弘2(1332)年、ここで最期を遂げた後醍醐天皇の忠臣、日野俊基を祭る古社。
陽が傾き冷えてきた。
少し湿って滑りそうな化粧坂(けわいさか)を注意して下る。鎌倉を囲む七つの谷戸
(やと)の一つだ。JR横須賀線を3回越え、薄暗くなった16時40分、ついに鶴岡八
幡宮に到着した。
拝殿に参拝して長い道のりを無事歩き終えたことに感謝し、それぞれ満足感を胸に神社
を去る。太鼓橋前での記念撮影
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Kkさんが予約しておいてくれた鎌倉駅近くの食事処「秋本」に入り、賑やかに打ち上げ
の宴を楽しんだ。
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(参加 14人、天気 曇後晴、距離 16.5㎞、地図(1/2.5万) 藤沢、戸塚、
鎌倉、歩行地 横浜市泉区、戸塚区、藤沢市、鎌倉市)
9回に分けて歩いた鎌倉街道上道、総歩行距離は170㎞、歩き継いだ群馬、埼玉、東
京、神奈川の市町は15市10町、使用した2万5千分の1地形図は17面、参加者総数
は90人、全行程の完歩者は4人だった。 〈完〉
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