2012年10月
さて、問題が発生した表面は覆われていて、見えなかったが、腹部分を削っていっていたら、枝巻き込みが出てきた
茶色でぼろぼろにコルク化しているので、これを取り除くと、穴がポンと開くことになる
さて、どうしたものか今更、1から材木を替えてやり直す気にはなれない
仕方なく”ハメ木”をすることにした
不適なコルク部分を取り去り~
四角い穴を彫った
これに、”型どりゲージ”を当てて、切り口の形を写し取り~
埋め木となる材木に当てて、線引き
4辺を写し取って~
埋め木を切り出した
やや大きめに削っては~
四角い穴に当ててみて、双方から出っ張りを歩み寄る
こうして、ピッタリの栓が出来た
後は、ノミでお腹のラインに合わせて削っていく
まあ、材木の色合いが違うのは仕方ないとして、だいたいこんな所でしょう
右腕の、腕飾り周辺
背中の衣のライン
胴巻き腰当~
右腕の脇部分~ここにも節があり、穴あけに苦労
だんだん、右腕が出始めた
後ろの裾部分が、欠けた
お尻の出っ張りが大き過ぎていたので、欠けた面を一番高い部分にし、彫り下げることにした
作業場は、駐車場にしゃがんで、こんな感じでやっています
右前を下る、袈裟のシワライン
この段階、前から見たところ
後ろから見たところ
右から見たところ
足下は、ドリルで開けた穴を、切り出し彫刻刀で穴を広げていく~
この頃には、テーブルに置いての、コンコンとノミを打つ事は出来なくなっていた
欠けるからだ
で、左手で持って右手で彫る格好で彫り作業をやっていた
この時も、向こうには左手で支えていた
スポンと彫刻刀が穴を抜けたと思ったら、左手中指に鋭い痛みが走った
皮の手袋も何の抵抗もなく突き破り、指先に刺さった(泣)
とりあえず、ディバテープ(バンドエード・絆創膏)を貼って止血した
めげることなく、股間に乗せて彫り作業を続けた
とうとう時は11月に入った
さ~て、今年中には完成させるぞと気合いを入れたとたん~ハプニングは次々に発生する~
宝珠を持つ左手が、ポロッと欠け落ちた
綺麗な正目部分で、”板を割る”状態で、綺麗に欠けた
せっかく欠けたのなら、今のうちに力の入る部分を思いっきり削った
木工ボンドを塗って~
細幅の紐で圧着~
痛々しい状態の観音様ではあるが、治るまで静置
時間だけが、薬
次の週、接着具合を確認し、完治を確認
さて今日は左手の宝珠の手を完成させるぞと、彫刻刀を入れた瞬間
またまた、ポロッと、今度は手首部分から欠けた(大泣)
どうせならと、接着前に、宝珠と指までを彫ることにした
木工ボンドを塗ったものの、小さい欠片のために、紐での固定が難しい~
指と宝珠を巻き込むと手首に角度がつき、隙間が開いてしまう
試行錯誤で手首だけに引っかけて固定した
骨折切断の入院を2回も経験される観音様だなんて、なんとも痛ましい
また、時間だけが薬ですの判断で中断
退院まで、区切りがいいので、退院後の様子は、また後日・来年
良いお年を~
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