連休ということもあって何本かビデオを借りてきました。
借りた日がちょうどサービスディだったので、レンタル料金が安かったのはいいんですが、逆にそのせいで目ぼしいものはほとんど借りられていました。
というわけで、残り物には何とやら、という感じの一本がこの『油断大敵』です。
先月観た『フライ、ダディ、フライ』という映画が妙に自分のツボにはまったので、その監督である成島出の監督デビュー作が『油断大敵』であると聞き、借りてみようかと思った次第です。
観終わった後、これは掘り出し物だな、と思いました。
まず設定が面白いです。
駐在所勤務から泥棒専門の刑事になって1年になる関川はある日、ふとしたきっかけで知り合った男を逮捕します。
男の名前は猫田、その世界では知らぬ者はない大泥棒でした。
猫田は実直な関川のことを気に入り、供述書作成に素直に協力することにします。
泥棒を天職と信じる猫田はまた、一流の泥棒には一流の刑事こそ必要という自論の持ち主だったのです。
つまり、刑事である関川の師匠が泥棒である猫田なんです。笑。
この設定は秀逸だと思いました。
また『油断大敵』はホームドラマでもあり、男やもめである関川が一人娘である美咲の子育てに四苦八苦する様子と、やがて一人立ちする美咲を見送る姿が描かれるのですが、それらは男親には涙ものだと思います。
そうそう、『子育て』と『一人立ち』という言葉からもわかる通り、作中十年の月日が流れます。
普通そういうお話だとどうしても唐突さや違和感を感じずにはいられないのですが、この作品に限ってはそういった不自然さは皆無でした。
これは監督である成島の手腕によるものといってよいでしょう。
長く映画界に関わってきた成島ですが、監督作はまだ『油断大敵』と『フライ、ダディ、フライ』のわずか二本だけです。
しかしこの二作を鑑賞して、監督としての確かな力量を自分は感じました。
今後彼の監督作には注目していきたいと思います。
借りた日がちょうどサービスディだったので、レンタル料金が安かったのはいいんですが、逆にそのせいで目ぼしいものはほとんど借りられていました。
というわけで、残り物には何とやら、という感じの一本がこの『油断大敵』です。
先月観た『フライ、ダディ、フライ』という映画が妙に自分のツボにはまったので、その監督である成島出の監督デビュー作が『油断大敵』であると聞き、借りてみようかと思った次第です。
観終わった後、これは掘り出し物だな、と思いました。
まず設定が面白いです。
駐在所勤務から泥棒専門の刑事になって1年になる関川はある日、ふとしたきっかけで知り合った男を逮捕します。
男の名前は猫田、その世界では知らぬ者はない大泥棒でした。
猫田は実直な関川のことを気に入り、供述書作成に素直に協力することにします。
泥棒を天職と信じる猫田はまた、一流の泥棒には一流の刑事こそ必要という自論の持ち主だったのです。
つまり、刑事である関川の師匠が泥棒である猫田なんです。笑。
この設定は秀逸だと思いました。
また『油断大敵』はホームドラマでもあり、男やもめである関川が一人娘である美咲の子育てに四苦八苦する様子と、やがて一人立ちする美咲を見送る姿が描かれるのですが、それらは男親には涙ものだと思います。
そうそう、『子育て』と『一人立ち』という言葉からもわかる通り、作中十年の月日が流れます。
普通そういうお話だとどうしても唐突さや違和感を感じずにはいられないのですが、この作品に限ってはそういった不自然さは皆無でした。
これは監督である成島の手腕によるものといってよいでしょう。
長く映画界に関わってきた成島ですが、監督作はまだ『油断大敵』と『フライ、ダディ、フライ』のわずか二本だけです。
しかしこの二作を鑑賞して、監督としての確かな力量を自分は感じました。
今後彼の監督作には注目していきたいと思います。