この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

不倫について。

2005-12-02 00:28:28 | 雑事
自分がよく行くブログのいくつかで不倫について語られていたので、それについての自分の考えを述べたいと思います。

まず自分は既婚者は恋をするな、と言うつもりはありません。
もし結婚後に、夫(妻)以外に好きな人が出来た、その人と生涯を共にしたい、そう思うなら、誰に遠慮することもない、さっさと現在のパートナーとは縁を切って、その相手と再婚すればいいでしょう。
それは単に出会いの順番が入れ代わっただけ、そういってよいと思います。

しかし、既婚であるというだけでなく、もし子供もいたとしたら、話はまったく別です。
はっきりいいましょう、子を持つ身であれば(もしくは子を持つ相手に)恋をするな、と。
そう言い切ってしまうとずいぶん反発も喰らうのかもしれませんね。
子供がいたとしても恋をするのは自由だとか、恋をした人にたまたま子供がいただけだとか。
すいません、自分にはそれらは戯言にしか聞こえません。
もしくは人の親になるということがどういうことなのか、よくわかっていないとしか思えません。

逆に尋ねたいのですが、十歳以下のお子さんがいる、現在不倫中である女性の方、貴女はどう子供に言い訳をして想い人に会いにいっているのですか?
ママはこれから買い物に行ってきますからこれから半日ほど家でおとなしくしてるんですよ、というふうに?
それとも都合よく子供を預ける相手がいるのでしょうか?
または情事は子供が幼稚園や学校に行ってる間に限られるのでしょうか?
はたまた子供も同行させて、セックスの間、子供を部屋の隅にでも座らせている?
いずれにせよ、自分の想像の埒外です。わかりません。
(女性に限定しましたが男性にも同様の質問をしたいです。)

独身で子供もない自分が言うのもなんですが、親になるということはそう簡単なことではないはずです。
もし我が子が燃え盛る炎の家の中に取り残されていたら、迷わずその中に飛び込む、それが親の務めというものではないでしょうか。
あの火は熱そうだなぁとか、早く消防車が来ないかなぁとか、そんなことしか考えられないようでは親たる資格はない、そう思います。

近年、幼児虐待が育児に関する問題の中でも大きくクローズ・アップされています。
幼児虐待は肉体的な怪我はもちろんですが、精神的な心の傷が子供にとって深刻な問題であることには誰も異存はないでしょう。
親という存在は、子供に対し、肉体的にも精神的にもいかなる傷も意図的に負わせてはならないのです。
不倫に話を戻すと、年端も行かない子供が、自分の母親(もしくは父親)が不倫をしていることをどう思うでしょうね?
まぁ親といえども人は人、パートナー以外の相手とセックスをすることもあるさ、そう割り切って物事を考えられるものでしょうか?
そんなはずはないですよね。
子供の心は子供なりに深く傷つくと思います、もしかしたら、虐待された時以上に。
中には私は完璧に情事を子供に隠し通せる、そうおっしゃる方もいるかもしれません。
幼い子供なんだから、浮気をしていたってわかりはしない、誤魔化しきれる、と。
人は時に嘘をつきます。
結婚のパートナーに、親に、上司に、そして自分自身に。
対等な関係である相手に嘘をつくのは、時に交渉の一手段として止むを得ないでしょう。
けれど、自分に対して依存をするしかすべのない相手に対して言い訳代わりに嘘をつくのはやめてください。
疑うことを知らない相手を騙すのはやめてください。
子供に対して隠さなければならないような恥ずべきことは、不倫に限らずするべきではありません。

今述べたことは、自分は決して間違っていないと思うのですが、不倫がこうも市民権を得ているような現在ではおそらく自分の考えは少数派なのでしょうね。
そのことを少しだけ残念に思います。
コメント (7)
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