この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

癒しの空間。癒しの映画館。

2014-02-26 21:30:54 | 戯言
 映画館で映画を観るより自宅でDVDを見る方が良い理由は軽く100は思いつく。
 まぁ100というのはさすがに嘘だが、10挙げるのは簡単だ。

1.映画館で映画を観るより自宅でDVDを見る方が圧倒的にお金がかからない。
 今映画館で映画を観ようと思ったら、大人は鑑賞料金が通常¥1800である。前売り券は¥1300だし、レイトショーは鑑賞料金が¥1200、映画サービスデーは¥1000、ともかくどんなに頑張っても¥1000以上はかかる。
 加えて映画館が近くになければ交通費もかかるし、外食するとなれば食事代も別にかかる。

 一方DVDをレンタルする場合、新作だと¥350前後、旧作だと¥100といったところだろうか、映画館で映画を観るより圧倒的に安い。

2.自宅でのDVD鑑賞だとマナーの悪い観客に悩まされることがない。
 先日、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』を観に行った際、非道い目に合った(こちら)。
 自宅でのDVD鑑賞だとこういったことはまず避けられる。

3.自宅でのDVD鑑賞だと時間に融通が利く。鑑賞中再生停止が出来る。
 映画館で映画を鑑賞しているとき、トイレに行きたくなったからといって上映を一旦停めてもらうことは出来ない。一方自宅でのDVD鑑賞だとそれが簡単に出来る。

 以下略。
 というか3つしか思い浮かばなかったのだが、この3つだけでも映画館で映画を観ない理由としては充分だろう。
 観たい映画は出来るだけ映画館で観るようにしている自分もそのことは充分承知している。承知した上で映画館で観ているのだ。

 映画館で映画を観るのは野球観戦に置き換えれば実際野球場に足を運んで野球を見るようなものだと思う。そして自宅でのDVD鑑賞は野球観戦をテレビで済ませるようなものだ。
 野球観戦をテレビで済ませれば、その方が圧倒的にお金もかからないし、マナーの悪い観客に不快な思いをさせられることもないし、また時間も有効に使える。
 野球観戦なんてテレビで充分だと思っている人にはなぜ野球を見るのにわざわざ野球場にまで出掛けなければならないかが理解できないだろう。
 だがやっぱり野球場での観戦とテレビでの観戦は別物である。
 いくつか違いがあるが、一番の違いはテレビで野球を見ても野球場の空気を味わうことは出来ないということだろう。
 同様に自宅でDVDを見ても映画館の空気は味わうことは決してできない。

 結局映画館で映画を観るよりも自宅でDVDを鑑賞することを選択する人は映画を見ることは好きだが、映画館が嫌いなのだろう。
 嘆かわしいことだと思う。
 だが、わかる。
 今のシネコンでは、鑑賞前、もしくは鑑賞後、身体をゆっくりと休めるスペースなどありはしない。シネコンは映画鑑賞というサービスを提供する場であって、それ以上でもそれ以下でもない。映画を観終わった観客にはさっさと施設から出ていって欲しいというのが運営する側の本音ではないか。
 少なくともシネコンは癒しの空間ではない。

 そのことが久しぶりに佐賀にあるミニシアター、シアターシエマへ映画を観に行って強く感じられた。
 シエマは、おそらく日本で一番穏やかな空気が流れる映画館だ。
 かつて三つのスクリーンがあったが、そのうちの一つをつぶし、現在は喫茶スペースになっている。


   


 雑多に物が置かれているが、ひどく居心地がいい。この居心地の良さは癖になる。

 劇場の椅子も極めてユニークである。


   


 わかるだろうか、通常映画館にあるシートではないのだ。いわゆるソファが並べられているのだ。言うまでもなく座り心地は抜群である。

 またメシも頗る美味い。


   


 この美味いランチを鑑賞しながら食すことも出来るのだ。

 今年は出来るだけシエマに通おうと思っている。
 幸いにして自分が観たいと思っていた映画が、『少女は自転車にのって』、『ダラス・バイヤーズクラブ』、『MUD マッド』etc、上映ラインナップに挙がっている。
 同じ映画を天神で観ることも出来るが、どうせなら鑑賞後、ゆっくりと余韻に浸りたい。

 癒される映画館がここにある。
コメント (2)
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