この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

久しぶりに試写会が当たった!『LIFE!』。

2014-02-13 23:21:35 | 新作映画
 ベン・スティラー監督・主演、『LIFE!』、2/13、イオンシネマ筑紫野での試写会にて鑑賞。2014年6本目。


 先日の記事で次に観る映画は『キックアス/ジャスティス・フォーエバー』の予定、もしかしたら『ラッシュ/友情とプライド』になるかも、なんてことを書きましたが、『LIFE!』の試写会が当たったことをころっ♪と忘れてました。笑。

 とはいえ、仕事を途中で抜け出して観に行ったので(社長、ゴメンなさい!)、冒頭の五分弱は観れず。まぁ(お話を理解するのに)支障はないでしょう、たぶん。

 何ともまぁすんげー贅沢な映画でしたよ。
 ベン・スティラー演じる主人公のウォルターは空想好きな男なのですが、本作では彼の空想がわかりやすく映像化されます。
 リストラ担当の嫌味な上司とのオモチャの奪い合いは(この時点ですでに彼の空想ですが)『マトリックス』ばりのド派手な戦闘アクションへと変容するのです。
 ドラマや映画の中で空想や妄想が映像化されること自体は別段珍しくないですが、ここまで金をかけて映像化するものかと感心してしまいました。

 贅沢なのは空想シーンにとどまりません。
 ウォルターは紛失した写真のネガを(正確にはその写真を撮ったカメラマンを)探し求めて、グリーンランドからアイスランド、アフガニスタンからヒマラヤまでひたすら旅をするのですが、映像を見ていると実際そこに行ってるっぽいんですよね(もちろんCGである可能性は否定できない)。
 そのワンシーンのためにそんなロケを組むのかと妙に感心しましたね。

 他にも感心することは多かったです。
 ともかくワンシーン、ワンカットが美しいんですよ。それこそ絵葉書のような?構図にも作り手のこだわりが見て取れました。

 ただ、感心することはあっても感動はしなかったかな(配給会社は本作を感動作として売りたいようですが)。
 ラストシーンでウォルターは十八年間まじめに仕事をしてきたことを称えられるのですが、それに関する具体的なエピソードが一つもないので、著しく説得力を欠くんですよね。
 っていうか、仕事中にパソコンでフェイスブック(に似たサイト)を覗いたり、意中の女性に見惚れたり、空想してボーっと突っ立ったりしているウォルターを指して、彼は仕事人間だったと言われてもね。いや、自分も仕事中しょっちゅうボーっとしてるけどさ。笑。

 まぁそんな感じで、感動作としては正直どうかなと思いますが、映像的な美しさに関しては一見の価値があると思いました。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (1)
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