この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

フツーに面白かった『ヴィジット』。

2015-11-04 22:19:22 | 新作映画
 M.ナイト・シャマラン監督、オリビア・デヨング&エド・エクセンボールド主演、『ヴィジット』、11/3、TOHOシネマズ天神にて鑑賞。2015年39本目。


 まず断っておくと自分はシャマラニアンではありません。
 「シャマラニアン」とは何かというと熱烈なシャマランファンのことなのですが、シャマランファンの呼称って他にもあるみたいですね。シャマラー?シャマラニスト?どれが一番浸透しているのか、誰か教えて!!
 そんなシャマラニアンでも何でもない自分なんですが、いいなと思えるシャマラン作品って世間一般の人々と同様『シックスセンス』ぐらいで(見てない作品もいくつかあります)、あとは「う~~~ん…」と思うことが多いです。
 にもかかわらずなぜ自分がシャマラン映画を観続けているかというと、話は長くなりますが、以前熱烈なシャマラニアンの友人がいたのですが、彼は亡くなってしまったんですよね。
 それで、自分がシャマラン映画を観ることが友人の供養になるかと思って(ならないかもしれないけど)、彼の死後、シャマラン映画を観続けているってわけです。
 あれ、長くないな。笑。

 つらい道のりでしたよ。
 特に『エアベンダー』を観た直後は。
 もう二度とシャマラン映画は観たくないと思ったのですが、何の因果か『アフター・アース』も観に行きましたよ。
 『アフター・アース』の大コケにより、二度とシャマランがメガホンを取ることもないであろうとまことしやかに噂され、これでシャマラン地獄道から解放されたかと思っていたのですが、ところがどっこい、シャマランが新作『ヴィジット』を引っ提げてやってきました。
 これでシャマラン地獄道第二部の幕開けですかね?

 さて、シャマラン最新作『ヴィジット』は、15年間音信不通だったじーちゃんとばーちゃんの家に孫二人が遊びに行ったらえれー目に合っちゃった、というお話です。
 ネタバレ気味で申し訳ないのですが、この『ヴィジット』、設定の時点でかなりハードルが高いんですよ。
 じーちゃんとばーちゃんとは15年間音信不通だった、というのがこの作品のミソなのですが、それはまぁ現実的にもありえる、と思います。
 でも遊びに行くのであれば、その前に、電話で話すなり、写真のやり取りとかするのがフツーじゃないですかね?
 そういった、15年間音信不通であったじーちゃんとばーちゃんの家に遊びに行く前にするであろうことを一切せずに、メールのやり取りをしただけで孫二人は遊びに行っちゃうわけです。
 うわー、ありえねーよ。設定のハードルたけーなー。

 ただ、そのハードルさえ乗り越えれば、それなりに楽しめる作品に仕上がっています。
 ホラー映画というものは(この作品はホラーというよりスリラー寄りだと思いましたが)、こんなシーン、見たくない!と思えるシーンがいくつあるかがポイントだと思うのですが、それがこの『ヴィジット』は結構あるのです。
 ドアを開けたらばーちゃんが○○で壁を掻きむしっていたとか、金縛り状態の弟の顔にじーちゃんがべちょっと××をなすりつけるとか、あまりにもインパクトが強すぎて逆に笑うしかないようなシーンが目白押し。
 ホラー映画としてフツーに面白かったです。

 ただこれがシャマラン映画としてはどうだろう?ってつい思っちゃいましたけどね。
 亡くなった友人はこういった映画を求めていたのかなぁ?
 まぁ答えの出ない疑問ではありますが。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
コメント
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