三谷幸喜監督、香取慎吾主演、『ギャラクシー街道』、11/7、TOHOシネマズ天神にて鑑賞。2015年41本目。
今話題の『ギャラクシー街道』を公開から少しばかり遅れましたが、観てきました。
話題といってもネットでの酷評が話題なのですけどね。笑。
某有名映画ブロガーさんが開設以来初の0点を献上したり、別のブロガーさんが「観に行ってはいけない!」とネガティブキャンペーンをしたり、Yahoo映画では驚異の1.83点を獲得したり(そんな低評価の映画、見たことない!)、ともかく話題に事欠かない『ギャラクシー街道』なので、さぞかし突き抜けた感のある駄作なのだろうと思って観に行ったのですが、まぁ何て言うか、フツーに駄作でしたよ。
自分は三谷幸喜の劇場公開作はすべて観ています。
それらの作品の感想をごく簡単に述べると、『ラジオの時間』は初監督作にしては悪くない、『みんなの家』はまぁまぁ、『THE 有頂天ホテル』は非常に良い、『ザ・マジックアワー』は前作が良すぎた、『ステキな金縛り』は最悪!、『清須会議』はまぁフツーかな、といったところです。
評価順に並べると、『THE 有頂天ホテル』>>>『清須会議』>『ラジオの時間』>『みんなの家』>『ザ・マジックアワー』>>>>>『ステキな金縛り』になるかな。
そんな感じで、自分の中の三谷幸喜最高傑作は『THE 有頂天ホテル』で、反対に一番の駄作は『ステキな金縛り』なのです。
この『ギャラクシー街道』がどうランキングに絡むかというと、最下位の『ステキな金縛り』よりかは上ですね。
駄作は駄作だけど、ネットで酷評されるような、映画史上最大の事故物件というような表現は大袈裟だと思いましたよ。
すべてのギャグが滑りまくっている、というような感想を目にしました。それは確かに否定はしない、否定はしないけれど、それは『ステキな金縛り』も同じだったのでは?って思いますね。
『ステキな金縛り』での法廷のシーンでヒロインのエミが唐突にバナナを取り出したとき、自分は観ていて凍りつきましたもん。
もし『ギャラクシー街道』はまったく面白くなかったが、『ステキな金縛り』は爆笑した、という人がいたら、二作のギャグの質がどう違うのか、是非教えていただきたいところです。
自分はどちらの作品のギャグも同じように面白くないと思うんですけどね。
結局すべての三谷作品を観てきた自分に言わせると、出来不出来はさておくとして、『ギャラクシー街道』もこれまでの三谷幸喜作品とそう変わらないんですよね。
「何があったんだ三谷幸喜?」とか、「三谷幸喜も終わった…」って言ってる人もよく見かけます。
でも自分は、この『ギャラクシー街道』を観るずいぶん前に、同様の感想を抱いたことがあります。
舞台『90ミニッツ』を観て「何があったんだ三谷幸喜?」と思いましたし、『今夜。宇宙の片隅で』をテレビで見てあまりのつまらなさに「三谷幸喜は終わった」と思いましたから。
この『ギャラクシー街道』にはこれまでにない新機軸が見られます。
それは何かというと積極的な下ネタの導入です。
それらの下ネタは本当にことごとく芸術的なまでに滑りまくっています。
すべての下ネタはつまらなかったといっても過言ではありません。
ただ、自分は下ネタ自体はつまらなくとも、下ネタを導入したこと、つまりこれまでやろうとしなかったことにチャレンジしたことは評価してあげたいんですよね。
三谷幸喜の子どもが現在一歳半になるそうです。
一歳半といったら一番手間がかかるのと同時に、一番可愛い盛りですよね。
そんな可愛い子どもと始終一緒にいたら、その子どものために何か作品を作ってあげたい、そう思うのが人情ってものではないでしょうか。
実際子供が出来て丸くなる役者や映画監督が多いんです。
それはわかるんです。作品作りや作品選びに人生観が反映されるのは当然ですから。
でも一方で寂しくもあります。
子どもが出来たからと言って作風が変わるのは、これまでの作品を否定しているようで…。
そんなふうに考えることも多かったところに、この『ギャラクシー街道』ですよ。
下ネタ自体はつまらないですが、一歳半の子どもの父親である三谷幸喜がこのような、子どもと一緒には絶対に見たくないであろう作品を作るのか!と非常に驚きました。
全然丸くなってない、むしろ尖り過ぎだろうと感心しましたね。
そんなわけで、作品自体はつまらなかったのですが、その創作スタンスは評価してあげたいと思うのです。
お気に入り度★☆、お薦め度★(★は五つで満点、☆は★の半分)。
今話題の『ギャラクシー街道』を公開から少しばかり遅れましたが、観てきました。
話題といってもネットでの酷評が話題なのですけどね。笑。
某有名映画ブロガーさんが開設以来初の0点を献上したり、別のブロガーさんが「観に行ってはいけない!」とネガティブキャンペーンをしたり、Yahoo映画では驚異の1.83点を獲得したり(そんな低評価の映画、見たことない!)、ともかく話題に事欠かない『ギャラクシー街道』なので、さぞかし突き抜けた感のある駄作なのだろうと思って観に行ったのですが、まぁ何て言うか、フツーに駄作でしたよ。
自分は三谷幸喜の劇場公開作はすべて観ています。
それらの作品の感想をごく簡単に述べると、『ラジオの時間』は初監督作にしては悪くない、『みんなの家』はまぁまぁ、『THE 有頂天ホテル』は非常に良い、『ザ・マジックアワー』は前作が良すぎた、『ステキな金縛り』は最悪!、『清須会議』はまぁフツーかな、といったところです。
評価順に並べると、『THE 有頂天ホテル』>>>『清須会議』>『ラジオの時間』>『みんなの家』>『ザ・マジックアワー』>>>>>『ステキな金縛り』になるかな。
そんな感じで、自分の中の三谷幸喜最高傑作は『THE 有頂天ホテル』で、反対に一番の駄作は『ステキな金縛り』なのです。
この『ギャラクシー街道』がどうランキングに絡むかというと、最下位の『ステキな金縛り』よりかは上ですね。
駄作は駄作だけど、ネットで酷評されるような、映画史上最大の事故物件というような表現は大袈裟だと思いましたよ。
すべてのギャグが滑りまくっている、というような感想を目にしました。それは確かに否定はしない、否定はしないけれど、それは『ステキな金縛り』も同じだったのでは?って思いますね。
『ステキな金縛り』での法廷のシーンでヒロインのエミが唐突にバナナを取り出したとき、自分は観ていて凍りつきましたもん。
もし『ギャラクシー街道』はまったく面白くなかったが、『ステキな金縛り』は爆笑した、という人がいたら、二作のギャグの質がどう違うのか、是非教えていただきたいところです。
自分はどちらの作品のギャグも同じように面白くないと思うんですけどね。
結局すべての三谷作品を観てきた自分に言わせると、出来不出来はさておくとして、『ギャラクシー街道』もこれまでの三谷幸喜作品とそう変わらないんですよね。
「何があったんだ三谷幸喜?」とか、「三谷幸喜も終わった…」って言ってる人もよく見かけます。
でも自分は、この『ギャラクシー街道』を観るずいぶん前に、同様の感想を抱いたことがあります。
舞台『90ミニッツ』を観て「何があったんだ三谷幸喜?」と思いましたし、『今夜。宇宙の片隅で』をテレビで見てあまりのつまらなさに「三谷幸喜は終わった」と思いましたから。
この『ギャラクシー街道』にはこれまでにない新機軸が見られます。
それは何かというと積極的な下ネタの導入です。
それらの下ネタは本当にことごとく芸術的なまでに滑りまくっています。
すべての下ネタはつまらなかったといっても過言ではありません。
ただ、自分は下ネタ自体はつまらなくとも、下ネタを導入したこと、つまりこれまでやろうとしなかったことにチャレンジしたことは評価してあげたいんですよね。
三谷幸喜の子どもが現在一歳半になるそうです。
一歳半といったら一番手間がかかるのと同時に、一番可愛い盛りですよね。
そんな可愛い子どもと始終一緒にいたら、その子どものために何か作品を作ってあげたい、そう思うのが人情ってものではないでしょうか。
実際子供が出来て丸くなる役者や映画監督が多いんです。
それはわかるんです。作品作りや作品選びに人生観が反映されるのは当然ですから。
でも一方で寂しくもあります。
子どもが出来たからと言って作風が変わるのは、これまでの作品を否定しているようで…。
そんなふうに考えることも多かったところに、この『ギャラクシー街道』ですよ。
下ネタ自体はつまらないですが、一歳半の子どもの父親である三谷幸喜がこのような、子どもと一緒には絶対に見たくないであろう作品を作るのか!と非常に驚きました。
全然丸くなってない、むしろ尖り過ぎだろうと感心しましたね。
そんなわけで、作品自体はつまらなかったのですが、その創作スタンスは評価してあげたいと思うのです。
お気に入り度★☆、お薦め度★(★は五つで満点、☆は★の半分)。