この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

その強さに説得力がなかった『ジョン・ウィック コンセクエンス』。

2023-10-02 20:40:32 | 新作映画
 キアヌ・リーブス主演、チャド・スタエルスキ監督、『ジョン・ウィック コンセクエンス』、10/1、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞(映画サービスデーにつき鑑賞料金1200円)。2023年36本目。

 10月1日は映画サービスデーということでユナイテッド・シネマトリアス久山で映画のハシゴをしました。
 普段ユナイテッド・シネマで映画を観るときは貯めたポイントを2ポイント消費して1000円で観ているのですが、それだといずれポイントが無くなってしまうので、映画サービスデーで観賞してポイントを貯めている次第です。
 ちなみに映画サービスデーだとユナイテッド・シネマでは1200円で映画が鑑賞出来ますが、毎週金曜日は会員は1100円で映画を観賞することが出来ます。
 何だ、有休を取って金曜日に観た方が安く観れるじゃん、と思ったのはここだけの話です。

 さて、映画のハシゴ一本目はキアヌ・リーブス主演の『ジョン・ウィック コンセクエンス』です。
 実は自分は『ジョン・ウィック』シリーズを高くは評価していません。
 映画サービスデーで安く観れるのなら観てもいいかな、ぐらいの評価ですね。
 なぜ自分がこのシリーズを高く評価していないのか。
 理由は単純、ジョン・ウィックというキャラクターが最強であることに説得力がないと思っているからです。

 アクション映画には様々な最強のキャラクターが存在します。
 『ターミネーター』シリーズのT-800、『リベリオン』のジョン・プレストン、『ジェイソン・ボーン』シリーズのジェイソン・ボーンetc。
 彼らは作中最強のキャラクターですが、彼らが最強であるには何らかの理由付けがされています。
 例えばジョン・プレストンで言えば、彼は「ガン=カタ」という戦闘術を極めているという設定であり、作中幾度となく「ガン=カタ」を使った戦闘を我々に見せつけます。
 彼が最強のキャラクターであることに疑問の余地はありません。

 それに対してジョン・ウィックなのですが、彼は伝説の殺し屋であり、最強の存在という設定です。
 格闘アクションにキレがあるとは言い難いし、走るときはドタドタしてるし、やたら車にははねられるし、階段を登るだけでハァハァと息を切らしているし、とても彼が伝説の殺し屋で、最強の存在なのだと言われても、え、そーなの?としか思えません。
 彼の強さには説得力が感じられないのです。
 自分は最強キャラクターが最強であるためには何らかの理由付けが必要だと考えます。

 それからあと一つ言いたいのは、この映画、尋常じゃなく長いんですよ。
 上映時間は驚異の169分!
 もちろん世の中には上映時間が三時間を超えても納得出来る映画はいくらでもあります。
 でも『ジョン・ウィック コンセクエンス』には語られるべきストーリーなどは皆無なのです。
 あるのはひたすら続くのたのたとしたアクションだけ。
 この映画でジョン・ウィックが殺した殺し屋の数はおそらく三桁に届くと思います。
 もしかしたら『ジョン・ウィック コンセクエンス』でのジョン・ウィックは映画の中で最も多く人を直接的に殺したキャラクターかもしれません(誰か暇な人がカウントしていると思う)。
 ある意味すごいことなのかもしれませんが、いくら殺し方に工夫を凝らしたとしても、肝心のキアヌの動きにキレがないので、見ていてドキドキするとか、息を呑むとか、鳥肌が立つといったことは皆無でした。
 キアヌ・リーブスののたのたとしたアクションが延々と続く169分が至福の時間だったという人もいるかもしれませんが、自分にはかなりきつかったです。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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