イザベル・ファーマン主演、ウィリアム・ブレント・ベル監督、『エスター ファースト・キル』、4/2、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞(キャンペーンにつき鑑賞料金1100円)。2023年16本目。
もしホラー初心者に「お薦めのホラー映画は?」と訊かれたら、自分は『エスター』を推します。
怖くて、意外性があり、何より切ないんですよ。
自分はホラー映画って単に怖いだけではダメだと思うんです。
プラスアルファがなければ。
『エスター』の場合、そのプラスアルファが切なさだと思うのです。
エスターが望んだのは人並みの幸せだった、しかしそれが手に入らないと悟った時、常軌を逸したモンスターになった、そう自分は考えます。
だとしたら、『エスター』ってすごく切なくないですか?
そして『エスター』の前日譚である『エスター ファースト・キル』が公開されました。
残念ながら前作のような傑作ではありませんでしたが、途中のツイストもあって、面白く観ることは出来ました。
前作『エスター』において、イザベル・ファーマンは当時12歳で、実年齢が33歳、見た目が9歳という設定のエスターを演じました。
難しい役でしたが、彼女は見事に演じ、また、12歳の少女が9歳の少女を演じてもそこまで違和感はありませんでした。
そして本作『エスター ファースト・キル』では彼女は25歳でエスターを演じています。
はっきり言って違和感バリバリです。
本作のエスターはどう見ても9歳には見えません。
そのことにケチをつけている人もいますが、自分はそういうものだと思って観ました。
違和感はバリバリですが、そこがまた面白かったですよ。
残念ながら本作は前作のような傑作ホラーではありません。
はっきり言ってツッコミどころも多いですが(エスターは刑事の家にどうやって行ったのか?また刑事の家の警備がいくら何でもザル過ぎるのでは?といったことなど)、途中のツイストなどもあり、自分は充分楽しめました。
次回作もあればたぶん観に行きます。
イザベル・ファーマンには生涯エスターを演じ続けて欲しいです(←それは無理)。
お気に入り度★★★☆、お薦め度★★
「ファースト・キル」と言いながら、登場した時点で7人殺しているらしいですからね。
「ファースト・キル」、ちゃうやん、って思いました。笑。
まぁそういったツッコミどころも含め、自分は面白く観ることが出来ました。
そうなんです、違和感バリバリで笑ってしまいました。周り気が付かないって笑える〜。