この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

良くも悪くも漫画っぽかった『ディヴァイン・フューリー 使者』。

2020-08-23 22:09:33 | 新作映画
 キム・ジュファン監督、パク・ソジュン主演、『ディヴァイン・フューリー 使者』、8/23、KBCシネマにて鑑賞。2020年25本目。

 当初の予定では今週末はピクサーの新作『2分の1の魔法』を観るつもりでしたが、『2分の1の魔法』のネットでの評価がどうもよろしくないので予定を変更してKBCシネマで『ディヴァイン・フューリー 使者』を観てきました。
 『2分の1の魔法』のレビューを楽しみにしていた人がいたらゴメンなさい!(いないと思うけど!)

 『ディヴァイン・フューリー 使者』、良くも悪くも漫画っぽい作品でした。
 どこらへんが漫画っぽかったか?
 何しろ主人公ヨンフの必殺技が聖なる炎を発しながらのパンチですからね(必殺技がそれしかない)。
 めっちゃ漫画じゃん!って思いました。
 あまりにも漫画っぽいので、『梨泰院クラス』や『神と共に」などと同じくweb漫画が原作なのかと思ったら、別にそういうわけではないみたいです。

 漫画っぽいからというわけではないですが、正直、あまり脚本もいい出来とは思いませんでしたね。
 ムンフは少年時代、父親を救ってくれなかった神に不信感を抱き、神父に対しても十字架を顔に投げつけるという暴挙に出るのです。
 確かに神父はムンフの父親を救えなかったのですが、それでも一晩中神に祈っていたんですよね。
 一方ムンフはというと祖母の家でぐーすか寝てるんです。
 自分がとっとと家に帰ってさっさと寝たから父親が死んだ、というふうには考えないのかね?と思いましたよ。
 後になって神父に謝罪するシーンが当然あるのだろうと思っていたのですが、そういったものは無し。
 十字架を投げつけられた神父は十字架を投げつけられたまま、再登場することがないのです。

 再登場することがないと言えば、ムンフを導く師となるアン神父に引き合わせた盲目の美少女祈祷師も二人を引き合わせるだけ引き合わせたまま再登場しないんです。
 それなりに魅力的なキャラクターだったので、再登場しないのは如何にも勿体ないと思いましたよ。

 アン神父とムンフが必死になって悪魔を祓った少年がその日のうちに悪魔に殺されて死んじゃったのにはそれはちょっとないなと思いました。
 悪魔祓いをした人間にはしばらく悪魔は近づけない、という設定でなければ悪魔祓いをする意味がないんじゃないですかね。

 いろいろ文句を言いましたが、本作は「アクション」ホラーなので、アクションの部分に何かしら見るべきものがあればよかったのですが、そういったものも特になかったです。
 前述の通りムンフは聖なる炎を発するパンチですべての敵を打倒すので戦闘がどうしても単調になってしまうんですよね。
 もう少し何かひねりが欲しいと思いました。

 ちょっと厳しめのレビューになっちゃいましたね。
 まぁでも悪魔祓いものに格闘アクションがプラスされた作品って過去になかったような気もするので(あったかもしれませんが)その点は評価されてもいいかもしれません。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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