この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

一度に三冊は多すぎる。

2022-06-16 21:03:38 | 読書
 以前はよく本を読んでいました(この場合の本は小説のこと)。
 図書館通いをするぐらい読んでましたよ。
 今はすっかり本を読まなくなりました。
 なぜ本を読まなくなったのか?
 年を取ると読めなくなるんですよ、本が。
 若い人に言いたい!
 本は若いうちに読んだ方がいい!
 年を取ったら本なんて読めなくなるんだから、、、まぁ自分だけかもしれませんが。笑。

 すっかり本を読まなくなった自分ですが、それでも新刊が出たら無条件に購入する作家が三人います。
 伊坂幸太郎、森見登美彦、乙一の三人です。
 伊坂幸太郎はこの前『マイ!ロスパイ・アンサンブル』を読みました。
 超絶的な傑作!
 というわけではありませんでしたが、伊坂幸太郎らしい作品ではありましたよ。

 この前映画を観終わった後に本屋に行ったら乙一の新刊が出ていました。
 それも二冊。
 新刊が出たら無条件で購入する、と言いながら、新刊のチェックを怠っていたのですね、それも相当長い間。

 一冊が『さよならに反する現象』、もう一冊が『沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクション』というタイトルで、どちらもハードカバーでした。
 ハードカバーの本が二冊かぁ、と一瞬ひるみましたが、こう見えても一部上場企業に勤めるセレブなので、清水の舞台から飛び降りるつもりで二冊とも購入しました。
 
 家に帰ってから、どちらが先に出版されたんだろうと思って調べたら、意外な事実が判明しました。
 『さよならに反する現象』と『沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクション』、どちらも乙一の最新刊ではなかったのです。
 乙一の最新刊は『野良犬イギー』という『ジョジョの奇妙な冒険』のノベライズで、これまたハードカバーでした。
 ハードカバーが三冊って!
 とは思いましたが、こうなれば毒食わば皿までは食えないって奴ですかね、翌週再び清水の舞台から飛び降りるつもりで『野良犬イギー』を買ってきました。

 正直、『さよならに反する現象』と『沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクション』で充分だろうとは思ったんですよね。
 『野良犬イギー』を買うのはこの二冊を読み終えてからでも遅くないって。
 ただ、『野良犬イギー』には期するものがあったんですよ。
 というのも乙一が『ジョジョの奇妙な冒険』のノベライズを手掛けるのはこれが二作目なのですが、一作目の『“The Book” jojo's bizarre adventure 4th another day』は超絶的な傑作なので、『野良犬イギー』も同様に傑作なのかもしれないと思ったのです。

 そして今、『野良犬イギー』を読み終わりました。
 感想は、フツー。
 イギーとアヴドゥルのファーストコンタクトはこんな感じだったかもしれないな、とは思いましたが、それ以上でもそれ以下でもなし。
 前作のような衝撃や興奮は味わえませんでした。

 これから残る二冊を読みます。
 手に汗握るような興奮や、頭をハンマーで殴られたような衝撃を味わえたらいいのですが、さて…。
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