この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

手塚治虫は漫画の神様。

2023-04-28 20:45:44 | 漫画・アニメ
 gooランキングによると、ガチで天才だと思う漫画家ランキング第1位は「手塚治虫」だそうです(こちら)。
 ちなみに2位が尾田栄一郎で、3位は同率で鳥山明とあだち充でした。
 え、、、あだち充が鳥山明と同率で3位?
 あだち充が漫画家として高橋留美子(5位)や荒木飛呂彦(15位)より才能があるとは思えないのだけれど、まぁネットには自分が想像する以上にあだち充ファンが多いということなのでしょう。

 このランキングを元にしたミクシィニュースのコメント欄をざっと眺めて、あらためて感心したのは手塚治虫を「漫画の神様」だと見る人が本当に多いということでした。
 ざっと広い集めてみると、
>手塚治虫先生は「天才」ではなくて、「神様」 だと思います。
>手塚治虫さんは天才ではなく神です
>天才というか神様やがな。
 まだ拾えると思いますが、とりあえずこれぐらいで。

 別段この人たちの考えを否定するつもりはないのです。
 どの漫画家を天才だと思うか、はたまた神様だと思うかは、人それぞれの自由なので。
 ただ聞いてみたいことはあります。
 手塚治虫を「漫画の神様」だと讃えている人って、果たして『アラバスタ―』や『ミッドナイト』を読んだことがあるのかなって。

 まぁ読んだことがあるのでしょうね。
 だって、「漫画の神様」だと讃えるということは、史上最高の漫画家だと評価するのと同意でしょうから。
 史上最高の漫画家と評価するのであれば、その作品は全著作読んでいるでしょう。
 であれば当然『アラバスタ―』や『ミッドナイト』も読んでいるはずです。
 でも『アラバスタ―』や『ミッドナイト』を読んだ上で手塚治虫を「漫画の神様」と称えるのであれば、何とも心が広いなぁと思わずにはいられないですね。

 自分は手塚治虫のことを「漫画の神様」だとは思っていません。
 なぜ手塚治虫のことを「漫画の神様」だと思わないのかというと、一つには手塚治虫に限らず、誰であれ、神格化するのが嫌だということがありますが、それを抜きにしても手塚治虫を「漫画の神様」だとは思わないですね。
 手塚治虫って案外出来不出来が激しいんですよ。
 晩年週刊少年チャンピオンに連載された作品はことごとく打ち切りの憂き目に合ってました。
 「漫画の神様」のはずなのに…。
 
 それと「神様」と呼ぶにはあまりにも人間臭い手塚治虫のエピソードをいくつか知っているので、手塚治虫のことを「漫画の神様」と呼ぶ気にはなれません(記憶が曖昧なところがあるのでそのエピソードについて詳しくは書きません)。

 何だか否定的なことを書いたので、手塚治虫のことをディスっていると思われるかもしれませんがそんなことは全然ないです。
 手塚治虫のことを「漫画の神様」だとは思っていないし、彼の作品のすべてが神作品ではないと言っているだけです。

 ちなみに自分が好きな手塚作品は何と言っても『どろろ』と『MW』です。
 『どろろ』は原作もよいですが、アニメ(1969年版の方です。2019年版は未見)もよいですよ。
 ただ2007年の実写映画の方はダメダメだと思います。
 それは『MW』も一緒だと思うのですが、見るのは危険だと思って見てないんですよね。
 実写映画の『MW』をご覧になった方はいますか?
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2 コメント

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Unknown (ミオ)
2023-04-29 06:39:54
「奇子」「時計仕掛けのりんご」印象に残ってます。
あと「最上殿始末」は特に好きな作品です。

「ミッドナイト」はまだ読んでません
確かタクシードライバーの話でしたか?
返信する
未読の作品も多いです。 (せぷ)
2023-04-29 18:08:02
手塚治虫は未読の作品も多いです。
『奇子』と読んだと思いますが、『時計仕掛けのりんご』と『最上殿始末』は未読です。
いつか読む機会があればいいのですが。

そうそう、『ミッドナイト』はタクシードライバーのお話です。
手塚治虫の最後の週刊連載作品です。
最終話が「何じゃ、こりゃ」みたいなオチになっています。
返信する

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