この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『ラ・ラ・ランド』より素直に感動出来た『ハルチカ』。

2017-03-14 21:32:13 | 新作映画
 橋本環奈主演、市井昌秀監督、『ハルチカ』、3/11、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2017年5本目。


 3月11日は映画を2本観ました。
 午前中『お嬢さん』を観て、午後からちょうどもう一本観ることが出来たんですよね。
 何を観るか、少し迷いました。
 『お嬢さん』→『哭声/コクソン』という韓国映画2本立てコースも選べたのですが、さすがにそれはためらわれました。
 だって、カツ丼の後にカツカレーなんて食べたくないじゃないですか。胃もたれしそうだし。カツ丼の後にはさっぱりしたデザート系のものを食べたいですよね。例えば、、、クリームソーダとか。
 果たしてクリームソーダがさっぱりしているのかどうかはさておき、そんなわけで『ハルチカ』を観ることにした次第です。

 最初『ハルチカ』って全然観る気はなかったんですよ。
 橋本環奈と佐藤勝利のW主演ということでありがちな青春恋愛映画なのかと思っていたのです。
 ハル「チカ、俺にはもうお前しか見えないぜ」
 チカ「やだ、ハルくん、抱いて♪」みたいな?(どんな青春恋愛映画だ)
 それがなぜ観る気になったかというと、とある映画ブログで超絶賛されていたのと、ネットでの評価が非常に高かったからです。
 こう見えて自分は人の評価に左右されやすいのです。

 実際観てみたら、『ハルチカ』は、ハル「チカ、俺には」チカ「やだ、ハルくん」というようなアホなやり取りのある青春恋愛映画ではありませんでした。
 恋愛の要素が皆無だったかというと必ずしもそうではありませんでしたが、よく出来た音楽系青春映画でしたよ。

 基本的なストーリーラインは学園ドラマにありがちな、主人公が廃部寸前の部活動を持ち前のガッツで立て直し、やがて全国大会を目指す、というそれです。廃部寸前のところが一から創部する場合もありますが、ともかくテンプレートと言っていいぐらいありがちです。
 なので序盤から中盤にかけてこれといって見るべきところはありません。
 しかし最後の最後に、こんな幕の引き方があるのか!と驚かされるようなエンディングを迎えるのです。
 ほとんどミュージカルか、いやファンタジーと言っていいぐらいの、例えるなら、『ラ・ラ・ランド』のオープニングの高速道路でのダンスシーンにも匹敵するようなエンディングでしたね。
 『ラ・ラ・ランド』が脚本が雑で物語について行けなかったのに比べ、『ハルチカ』はありがちとはいえ、ちゃんとついて行ける物語だったので、エンディングには素直に感動出来ました。
 『お嬢さん』の次にこれを観てよかったです。
 皆さんも是非『お嬢さん』の次は『ハルチカ』をご覧になってください。
 いや、『お嬢さん』とは関係なく、『ハルチカ』はお薦めですけどね。笑。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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