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博物館浴(国立西洋美術館 「アンチンボルド展」)

2017-08-11 20:53:10 | 博物館・美術館
 国立西洋美術館では、6月20日から9月24日まで「アンチンボルド展」が開催されている。





 アルチンボルド(1526-1593年)は、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家である。
 自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世、稀代の芸術愛好家として知られるルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちに寵愛されたアルチンボルドは、歴史上でもひときわ異彩を放つ、宮廷の演出家であった。果物や野菜、魚や書物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、寓意的な肖像画を描いた。それらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも大きな刺激を与えた。

 アンチンボルドの代表作「四季」と「四大元素」はそれぞれ連作、様々なモノを組み合わせて人物像を描いている。

 一瞬思ったのが、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」で、ウィル・ターナーの父親で海賊の「靴ひものビル」ことビル・ターナーが海賊船の一部と化しているシーンを思い出した。

 レオナルド・ダ・ヴィンチにも影響を与えたとされるアンチンボルド、実に趣のある展覧会である。

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