けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

おあずけ

2010-02-05 23:58:31 | football
エスパニョール戦は、現地時間で明日22時キックオフです。普段なら、金曜日に最後のトレーニングをした後、召集選手発表、ペジェグリーニのプレスカンファレンスとなるところを、召集選手が発表されませんでした。ペジェグリーニは、明日朝の調整が終わってから発表する、としています。

理由はいくつかありまして、まずクリスチアーノ・ロナウドの2試合目のサスペンションの取り消しの申し立てについて、スポーツ規律委員会からの判断がまだ出ていないため、これを待つつもりのようです。

あとは、とにかく負傷者の回復具合をぎりぎりまで待つつもりでいる、というのが一番大きい様子。今日、金曜日のトレーニングは報道陣にも非公開だったため負傷者の最新情報はわからないのですが、今週になって全体トレーニングに加わったガゴ、ディアラ、イグアイン、ファン・デル・ファールト、ラスは実際に試合に出場できるまでに回復しているのかということと、木曜日の時点で室内調整だったグティ、ガライ、アルベロア、メツェルダーのうち、誰を召集リストに組み込めるかということが問題。特に後者が心配ですね。昨日もちらっと書いたとおり、メツェにガライにアルベロア、3人とも欠場するとしたら、最終ラインはえらいことになります。左からマルセロ、セルヒオ・ラモス、アルビオル、ラス……? ラス、木曜日に回復してきたばかりなのに。


公式発表:マルセロ、2015年まで契約延長
おめでとう。でももうちょっと、いやもっと、しっかりしてください。守る時は特に。




とにかくダメらしい
微妙にややこしい話になってるようなので、セクションを分けまして。クリスチアーノ・ロナウドのエスパニョール戦への出場は、どうやら無理のようです。それはもう仕方ないでしょうね、だからいいのですが、その理由がよくわからないようなわかったような。
現地時間昼過ぎ(たぶん14時くらい)にいくつか出ている記事によれば、スポーツ規律委員会は、この問題を検討しなかった、のだそうです。理由は、RFEFからのレポートが、規律委員会の時間に間に合わなかった…?

ラウルの道

2010-02-05 00:59:55 | football
ASのインタビューは終わりましたが、このインタビューを元にEl Paisが書いた記事が、何か響くものがあったので、どうにかこうにか日本語にしてみました。
ラウルの身近な人や、ロッカールームからのコメントは、マスコミやファンの好き勝手な想像や発言ではなく、真実に近いものを示しているのではないかと思います。内心の不満は絶対に言わないラウル。実際は、やっぱり苦しんでいた。でも、自分のやらなければならないことは引き受け、最後まで戦い続けていく。それが、ラウルです。

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トレーニングでは我慢していかなければならないだろう。7月、ラウルはホルヘ・バルダーノにそう言った。新シーズンが近づいてくる前、マドリーでは、16年間に渡って象徴でありクラブにおいて大きな重みを占めるカピタンをどう扱うかという、ある種の落ち着きのなさがあった。つまり、ラウルがベンチに行く可能性のある道筋ということだ。この恐れは、当初マヌエル・ペジェグリーニが抱えていた。この監督は「titularismo」という単語をでっち上げてまで、ラウルを控えにするしかるべき方法を正当化し、彼のパフォーマンスや責任を日々強調していた。

ラウルがバルダーノに対して行ったコメントから6ヶ月、この最高責任者は1995年当時はラウルの強い後見人であり、今も相思相愛の仲を保ち続けている。マドリーでは今となっては、その恐れは根拠のないものだったと確信している。彼らは、カピタンは模範となる行動を保ち続けている、と言う。彼は生まれつきの性格のまま、オフィス(フロントたちを指すと思う)で言うところの「チームの一員」として、控えを受け入れている。そうだ、彼は、浮き沈み、意気高揚とした時、意気消沈してバルデベバスから帰る時と共にあったのだ。 「最初はとても辛かっただろう。彼は自身を追い詰めていた。」とロッカールームでは指摘する。

昨日(火曜日)、どのようにしてこの数ヶ月中心選手としての地位を失ってきたのかについて聞かれ、ラウルは彼の転換の時が来たのだと認めた。「頻繁にプレイできないのは、1人のフットボール選手にとって好ましい状況ではない。自分は3ヶ月に渡って出場時間が減っている。遅かれ早かれ、こういう事態は来るべきものだ。時間は人をそれぞれの場所に追いやる。自分は重要であると感じ続けている。自分の役割はわかっているし、謙虚さをもってそれを受け止めている。自分ができるようにチームをサポートし続けていくつもりだ。なぜなら自分はチームの一員なのだから。」 彼はそう言った。

現在32歳のラウルが、彼が控えとなった状況を、公然と認めたのはこれが初めてのことだ。控えとして話をした初めての機会だったのだ。「遅かれ早かれ、このときは来るはずだった」という言葉は、敗北がにじみでているようにも見える。しかしながら、彼自身の世界では、現実をシンプルに観察したものとして、事態を最もよく説明したものだ。「ラウルは馬鹿ではない。彼は何があるのかを知っている。しかしながら、現実とは諦めではない、ということを理解している。」 スポーツ・ディレクターのミゲル・パルデサは、確信してそう言う。彼のようにラウルを良く知る人々は、ラウルは、フットボールにおいて変化するものがスピードであると悟ったこと、もしそうでなければグティがしているように、ガツガツするのを止めて、現実に沿ったやり方で生きていくことを学んだのだと言っている。

バルデベバスからは、ラウルが二番手の役割を受け入れていることの証拠が聞かれる。少なくとも、スポーツの面では。「彼が、他人の見方を受け入れるのは難しいことだっただろう。彼は閉じこもっていたが、誰にとっても苦しいものだっただろう。しかし、今は少しずつ気持ちを持ち上げてきている。彼は、その能力をピッチからロッカールームへと移している。彼は、自身の役割が内側にあることを理解してるんだ。」と、同じ情報源(パルデサ?)は伝えている。

「ラウルがしてきたことは、現実主義の実行だ。彼はそこにあるものを見てきた。彼は、自身に出場時間が与えられないことを悟っている。しかし、彼は戦い続けるだろう。なぜならそれは、彼が16年間に渡って行ってきたことだからだ。チームを助けるのには多くの方法があり、彼は今それを外側から行っている。ロッカールームにおける彼の役割は根本として欠かせないままだ。形にならない彼の遺産を残し、クラブからの価値を、より若い選手たちに伝えることだ。」 パルデサはそう説明する。

ラウルはマドリーとは2011年までの契約を残している。クラブでは、今現在、契約が終わりになる時のことを口にするものはいない。特に、スポーツ上の方針として、現在セビージャにいるネグレドを戻す時、そして別のトップの選手と契約する時のことがある。最も可能性があるのは、海外で過ごす経験をして、やがてあるポジションに就くためにベルナベウに戻ってくるということだ。

「今重要なのはチームのこと。僕の将来について話をするときは、そのうち来るだろう。」 これがラウルが昨日言ったことだ。「彼は契約を全うする。その契約にサインしたとき、彼は、2011年にはほぼ34歳になることをわかっていたのだか。」と、ラウルの代理人であるヒネス・カルバハルは言う。しかし彼が知らなかったことは、こんなにも少ししかプレイできなくなるのだということだった。過去15シーズン、ラウルは1シーズン辺り平均34試合、3000分出場している。今は、前半戦を終わったところでわずか758分だ。「しかしこれは愛のようなものではなく、来ては去っていくものだ。急激な(徹底的な)離別というのはないだろう。 フットボールは、浮き沈みのあるプロセスと、困難を伴うものだ。それが人生の法則であり、ラウルは決して屈したことはない。決定的なものを失うことは、重要さを失うという意味ではない。」 とヒネス・カルバハルは続けている。

人生の法則。ビセンテ・カルデロンやカンプ・ノウの試合でベンチに座ることになった後、ラウルは今シーズン、自身の出場時間がより減るだろうということを知った。しかし彼は、決してそれを公に認めなかった。7月以降、彼は5回プレスカンファレンスに出たが、彼の発言は、彼が控えになる状態が目立つにつれて変わっていった。しかし、彼は決して義務付けられたものを止めたりはしない。マドリーがコパのアルコルコン戦で敗れ、最悪の恥を晒していた時、一番最初に釈明の場に出たのはラウルだった。そして昨日(火曜日)、マンチェスター・シティへの移籍話が実現せず、うなだれてトレーニングに出てきたガゴがいた。ラウルは彼の肩に腕をかけ、ガゴからかすかな笑顔を引き出した。
控え選手、そのとおりだ。カピタン、それもそのとおりだ。
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