もうちょっと引っ張ります。
ペナルティショットの怒りと侮辱
クリスチアーノは、シャビが蹴ったペナルティへの怒りを鎮めた
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議論の種は、クリスチアーノにも、彼の最高の夜にも続かないものだ。そう見えなかったとしても。日曜日のビジャレアル戦、ベルナベウでスコアは5-2、そして彼は、彼自身が誘って得たペナルティを蹴るために走った。それは彼の役目だった。カカは既にベンチにいたのだ。ラウルはそれを知っていたので、ボールを手渡した。しかしシャビ・アロンソが不意に、自分が上だという姿勢を見せた。シャビ・アロンソはクリスチアーノのところに行き、ボールを取り上げた。「俺が蹴る。」 クリスチアーノは、彼のチームメイトにペナルティを譲ったが、しかしその後もさらなる言い合いと不本意な様子が見られた。彼は、主審が注意するまで、ペナルティスポットの辺りを離れなかった。
この「盗み」は、クリスチアーノにとってまったく好まないことだった。彼は右に広く開いたエリアの前方に居て、シャビ・アロンソが1回目にペナルティを蹴ったのも、主審がやり直しをさせたのも見なかった。見ようともしなかった。シャビ・アロンソの2度目のペナルティを主審のムニス・フェルナンデスが認めたときにも、チームメイトと一緒の祝福にも行かなかった。試合が終わりピッチを離れるとき、クリスチアーノはまだイライラしていて、シャビ・アロンソと言い争っていた。アルベロアが、事態を収めるために間に入った。
何人かのジャーナリストたちは、この様子に気づいていた。このため、ミックスゾーンでクリスチアーノを見かけた時に、彼にこのことを尋ねたのだ。クリスチアーノは笑顔で言った。「ペナルティを蹴らなかったことは、問題じゃないよ。あれは誰のものでもあるんだから。」 しかし祝福しなかったことは。「チームメイトのゴールを祝うのは義務かい? 僕はゴールを決めたけど、イケルは僕のところに祝いに来なかったよ。」
蹴る責任はクリスチアーノにある
マドリーは、このペナルティについての争いの深刻さを和らげようとした。ペジェグリーニははっきりと、蹴るべきだったのはクリスチアーノだと言っている。「何が起きたか私は知らないよ。しかし最初に蹴るべき役目なのはカカで、その次がクリスチアーノだ。」 しかしシャビ・アロンソが蹴った。ラウルが蹴るようにと叫んでいたファンの主張にも関わらず、アロンソだった。この様子から見るに、シャビ・アロンソは、ロッカールームの中心人物の1人となっているようだ。彼は、既にアルメリアとのまずい試合(4-2で勝利)の後で、ロッカールームでカシージャスが長々と説教をしたのを静かにさせた、という例がある。
(という報道が当時あったのです。試合のまずさ故にチームメイトを説教していたイケルを、シャビ・アロンソが黙らせた、という)。
「これがクリスチアーノの寛大さの詳細だ」と、ベルナベウの貴賓席ではそう取り成され、クリスチアーノが評価されていた。彼が非常に野心に満ちた選手で、ストライカーとしてできるだけ多くのゴールを決めたいと望んでいるにもかかわらず、ペナルティをシャビ・アロンソに譲り、さらにはこう説明もしていたからだ。「彼は、ベルナベウでマドリーのための初ゴールを決めたかったんだよ。」
このゴタゴタしたペナルティは、バスケットボールのファイナルから急いで帰ってきたフロレンティーノが、唯一見ることができたゴールだった。
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というPublico紙の論調からいくと、シャビ・アロンソ様君臨、クリスチアーノはおそろしく不満だったが大人な態度を見せた、という感じでしょうか。確かにクリスチアーノが不満をあらわにしたのは事実だし、祝福にも行かなかったし、機嫌が直るまでに時間がかかったけど(シャワー浴びて出てくるまで)、その後の対応はさっぱりしていて悪くない、という印象です。
一方、今回の件でぐぐっとその存在感を増したのはシャビ・アロンソ。在籍年数でカピタンが決まるマドリーにあってはなかなか権力も手にしづらい状況ながら、年齢的にも中堅、スペイン代表、中盤に欠くことのできない、フィールドプレイヤーとしての中心的存在。いろいろと思うところやら野望やら責任感やらあるんでしょう。でもなあ。とりあえず、初ゴールならもっとすっきり決めればいいのに。ミドルレンジでまっすぐなシュートをどーん!とか。5-2の状況下で他の選手が取ったペナルティ奪ってででも決めたいものなのか。そんなものか。
それと、チーム内でリーダーシップ示したいっていうなら、やり方がちょっとあからさま過ぎる気もします。とりあえずラウルの謙虚さとか気遣いとか見習え。
(自我の強い外国人選手に自我の強いスペイン(代表)選手か。ラウルとかカンテラ出身選手とか、相当苦労してそうだ。)
で、おまけ的に、プブリコ紙による本当か嘘かわからない2人の言い争いの内容。
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シャビ・アロンソ 「うそつき。」
クリスチアーノ 「俺がうそつき? なんで?」
シャビ・アロンソ 「俺が1時間前に言っただろ。」
クリスチアーノ 「何を?」
シャビ・アロンソ 「わかってるだろ。お前は俺に譲んないといけないの。」
クリスチアーノ 「譲れって? 待てよ、これは俺のものだろ。絶対に。」
シャビ・アロンソ 「お前は俺に譲んないといけないんだってば。さ、蹴るよ。」
クリスチアーノ 「待てよ、信じらんねえよ!」
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例えて言うなら、甘いもの大好きな弟が今まさに食べようとしたアイスクリームの最後の一口を奪った兄、って感じか。
一方
エル・パイス紙では、シャビ・アロンソがチーム内で力を得ているのを、良しとするというか、歓迎する感じの論調。もう面倒なので訳しませんけど、どっちが正しいとか悪く見えるとか、報道の仕方で違って見えてしまうわけですね。ただ、新しい選手たちが混じったヒエラルキー作りが熱いらしい、というのは真実か。