Ligue Europa 16eme de finale
Olympique Marseille 3-1 Copenhague
マルセイユの得点:ベナルファ(43)、コネ(62、78)
コペンハーゲンの得点:アルメイダ(86)
GK:マンダンダ
DF:ボナール、ディアワラ(65、エインセ)、イウトン、タイウォ
MF:カボレ、シェルー(65、エムボウ)、アブリエル
FW:ベナルファ(79、ヴァルビュエナ)、コネ、モリエンテス
年度末だから、が理由になるかどうかわかりませんが、先々週くらいから仕事+夜のお付き合いの負荷が上がってまして、なかなかじっくり試合を見返したり記事読んだりできないのですが、木曜の夜は無理をしてネットでEL(ヨーロッパ・リーグ)のマルセイユvsコペンハーゲン 2nd legの試合をフルマッチ観戦してしまいました。というのも、事前にモリエンテスの先発出場の可能性が高い、という情報を目にしていたので。マルセイユは既に1st leg、アウェイでの試合を1-3でものにしていて、この日は余裕の選手起用ができる状態だったのです。
これまで、モリエンテスが出場しているマルセイユの試合を見た数はごくわずかです。試合にほとんど貢献できず、らしい動きも見せられない。試合後には決まってフランスの報道に最低点をつけられこっぴどく書かれ批判される、を繰り返すうちに、見る気力が萎えていて。なので久しぶりの恐る恐るの観戦。
率直な感想は、モリエンテス良かった方だ、でした。まったくフィットしない状態が頭にあったからかもしれないけど。意識的に中盤に下がってきてボールを触ろうとしている動き。戦う気持ちも目に見えるものがあったし、モリエンテスらしいフォームでシュートを打つシーンも。エリア内で右のネットを掠めたシュートは惜しかった。ほんと、結果が欲しかった。
でも、やっぱりこのままじゃきついな、とも思ったのです。この試合ではレギュラー扱いの選手の出場が少なかったからかもしれないけど、前線の選手間の連携が、とにかくない。
ベナルファとバカリ・コネが、モリエンテスと共にFWで出ていたのですが(モリエンテス中央、ベナルファ左、コネ右)、この2人ともの特徴なのか、前目でボールを持つと、多少遠くて無理な位置でも、強引にシュートする傾向がある。そこで折り返せばいいのにとか、ゴールに近い位置にもっと可能性の高い選手がいるのに、スペースがあるのにとか、そういう状況でも。何でもかんでもモリエンテスに回せというのではないけれど、でも、コネやベナルファからモリエンテスにボール渡ったシーンってあったっけ? と思ってしまうほどでした。
モリエンテスが引き気味に動いたりしてたのは、2人の動きのせいもあるのかな。もっとも結局ベナルファとコネはこの試合でゴールを決めているのだから、モリエンテスもここでは、フィジカルが強くスピードもあるフランスのチームにあっては、個人としての積極さ、強引さが必要なのかもしれない。エリアの手前で細かくボールをつなごうとするのとか(いかにもリーガぽくて)、好きだけど。
あとは、やっぱり全体として、パスもクロスも繊細さ、精度に欠けるのが惜しく感じる。少し長めのパスやクロスなどは、「ここへ出す」というピンポイントじゃなく「あの辺に」という感じでどーんと出され、結局大きく外れたり受け手の頭の上を越していったりするケースが目に付いた。こういう書き方をすると顰蹙かもしれないけど、パス・クロスの精度は、リーガ、マドリーは良いんだなあと改めて実感した。ぴた、と収まるのに目が慣れていたことに気づく。
いずれにせよ、モリエンテスにとって都合の良いチームを作っているわけではないのだから、やりづらさがあるのは仕方がない。次のチャンスもいつ巡ってくるのかわからない(これまでの状況でも、まだチャンスをくれるデシャンはやっぱり優しいと思う)。モリエンテスがこれまで積んできたキャリアの中で、おそらくこんなにフットボールが思い通りにならない苦しい状況はなかったと思う(マドリーで干されていてもピッチの中では仕事ができていたし、リバプール時代もここまで辛くはなかったと思う)。マスコミの情報や批評は見ないとは言っているけれど、耳に入らないはずがない。いろいろ考えたり思い悩むこともあるんじゃないか、と推測はできる。
でも、ピッチに出て走っているモリエンテスの表情に苦しそうなものはなかったし、ベナルファのシュートが外れるのを悔しがったり、コネのゴールをいい顔で祝ってたり、CKの場面でイウトンと打ち合わせしてたり、そういうのを見ていると、やっぱりまだもう少しやれるのかな、とも思う。今のままでいいかどうかは、わからないけど。
Round of 16 1st leg:3月11日(左側がホーム)、2nd leg:3月18日
ハンブルガーSV - アンデルレヒト
ルビン・カザン - ヴォルフスブルク
アトレチコ・マドリー - スポルティング・リスボン
リール - リバプール
ベンフィカ - マルセイユ
パナシナイコス - スタンダール・リエージュ
ユヴェントス - フラム
バレンシア - ヴェルダー・ブレーメン
EL、次のマルセイユの対戦相手は、ベンフィカ。