けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

手堅い

2007-05-14 17:06:24 | football
06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 34
Valencia C.F. 2-0 Real Zaragoza

バレンシアの得点:エミリアノ・モレッティ(20)、ダビド・シルバ(43)


不安なく手堅く勝利した、そんな試合でした。今日もまたシルバの日。生き生きと、小気味良いプレーを見せてくれています。ドリブルで仕掛けても、パスワークでも、相手の守備を翻弄し簡単に抜き去る。バレンシアの宝物です。
そして今日は両サイドバックも良かった。モレッティはここへきてシーズン初ゴール。セットプレーの後でゴール正面に残っていたんでしたか、シルバが中に折り返したところをフリーでシュート!これが先制点。2点目は攻撃参加したミゲルがヒールでアングロにパス、ゴール前のビジャにボールが渡り、シュートがGKセサルにはじかれたところをシルバが拾う。角度はほとんどないところでしたが、じっくりディフェンサを見て、GKも見て、落ち着いてゴールを決めました。これが前半終了間近な時間帯。前半はビジャのペナルティ失敗もありましたから追加点がとれないままだと嫌な雰囲気になる可能性もありましたが、シルバのゴールは本当にいい時間に決まりました。
守備も全般的に良かった。マルチェナが効いていましたし、ディエゴ・ミリートを押さえる最終ラインもよく統率されていました。とにかく全体に落ち着きと安定感があったように思います。

これでサラゴサに7ポイント差をつけました。まだ4試合、勝ち点差12ポイント分はありますから気は抜けませんが、最初の障壁を乗り越えたように思います。まだまだ上も狙えます。怪我人はいるものの試合は週1ペース。バレンシアは、落ち着いて十分な準備をしてリーガのラストフェイズを迎えています。

34節が終わり…

遂に、遂に正真正銘マドリーが首位です。昨夜バルサは後半終了間際の失点でベティスとエンパテ。勝ち点を1しか積み上げることができませんでした。勝ち点が並んだ場合は当該クラブ同士の対戦成績が次の順位決定に使われます。クラシコはマドリーの1勝1分。ということでマドリーは単独首位なのです。

上でも書いたとおりCL圏内のバレンシアからUEFA圏内のサラゴサまでは7ポイント、ここが少し開きましたね。UEFA圏内は9位ヘタフェくらいまでは絡んでくる可能性がありそうです。
転じて下位。残念ながらナスティックはそろそろ時間の問題となってきました。セルタは下位対決のレバンテに敗れ、こちらもかなり苦しい状況。ソシエダは今節勝ち点を積めましたが、抜け出すのはやはりまだまだ大変そうです。


すごいいいいいいいいい

2007-05-13 04:53:00 | football

06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 34
Real Madrid 4-3 Real Espanyol

マドリーの得点:ニステルロイ(29)、ラウル(48)、レジェス(56)、イグアイン(88)
エスパニョールの得点:パンディアーニ(14、25、33)

何年放送しようが例によって融通の利かない某WがOn Air!なので、テレマドリーのラジオを聴いていました。ラウルのゴール辺りから声がかすれだす実況のおっちゃん。イグアインのゴールでは声がひっくり返ってるおっちゃん。

 

1-3になったときはどうなることかと思いました。でも勝っちゃいました!前線の選手の全員ゴール!暫定だけど首位だー!さ、放送見よう。



後刻
試合は細かく書く気が起きません。ただもう見ていただくしかない。

ハーフタイムにカペッロは何をしたんだろう。それが知りたいです。選手を代えて誰がどう修正するかだけでなく、負けられない試合で前半3点もぶち込まれたチームになんて声をかけて気持ちを切り替えさせたんだろうか。外野はカペッロやめろのどうのと言いますが、選手たちとカペッロの間にある信頼関係がポジティブに働いていることは間違いないと思います。

それにしても「3点取られたら4点取り返せばいいじゃなーい」という02/03シーズンのようなこのマドリー。カペッロのチームとはとても思えません…。

ヘタフェさん、すいませんでした

2007-05-11 10:20:35 | football
昨日のブログ記事で、

今夜の試合でバルサかヘタフェ、もう1チームが決まります(といってもほぼバルサで決まりの状態)

と書きました。すいませんでした。認識がひじょーに甘かったです。

06/07 Copa del Rey SEMIFINALES (Vuelta)
Getafe 4-0 Barcelona (agg. 6-5)



歓喜するコリセウム・アルフォンソ・ペレス

スペインでは「Ida」と呼ばれる1stレグは、メッシのあの「メッシーメッシーメッシー…(この間ディフェンスとGKを5人ほど抜く)…ゴラッソ・デ・メッシ!!!」のゴールがあったりしてバルサがカンプ・ノウで5-2と勝った試合。さすがに3点も差がついていれば決まりだろうと思っていたんです。
ヘタフェはすごい。やりましたね。カーサでみごとに試合をひっくり返してしまいました。試合見たかったなあ。ゴール等はこちらで
バルサは何をやっていたんだろう…メンバーみると多少落としたところはあるとはいえ、それなりのメンツだろうと思うんですが。もう勝ち抜ける、という慢心でもあったか。

国王杯は時々ものすごい試合がありますね。昨シーズンはマドリーがサラゴサに6-1で敗れてレアル・サンマリノになり、Vueltaで4-0まで押し返した試合がありましたね。どこまでいっても気が抜けません。

ということでファイナリストはセビージャとヘタフェ。サルガドの心配もこれでだいぶ和らいだのではないでしょうか。

追い込みの大切なときに

2007-05-10 20:31:46 | football
いつもどおり午前中にトレーニングをしていたバレンシアですが、モリエンテスが負傷でトレーニングを途中で切り上げたようです。


もうMARCAにもニュースが出ていますね。公式サイトの画像を見ると右脚の大腿部を気にしているようで、レクレ戦の直前に痛めた右脚内転筋(内腿近辺)にまた問題があったようです。昨日もトレーニング中にコールドスプレーを太腿にしていたので、まだ完全でないのかと気になっていましたが…。
現在メディカルチームが検査をしているようですが、日曜日のサラゴサ戦への出場はかなり厳しい様子。ライブで放送があるし、マドリーと同様思い出のクラブですから楽しみにしていたんですが、厳しいなあ…。MARCAの記事のコメンタリオ(読者の投稿)に「モリエンテス、サラゴサに戻っておいで。ここも君の家だ。バレンシアも君を望んでいるだろうけど、知ってのとおりここも君にとってとても良いものになるはずだよ」なんて投稿があります。優しいな、サラゴシスタ。

それからビセンテはボールに触り始めたようで、最後の3試合辺りには出場の可能性があるようです。


必死です、その1:メスタージャ
この数日でいっきに気温が上昇したバレンシア。メスタージャではピッチを高温多湿から守るため、ピッチ上に大型扇風機18台を持ち込んだそうです。映像で見ましたけど、1辺が1mくらいある大きな業務用扇風機、というか送風機。これで空気の流れを良くして、ピッチの気温を下げようと言う努力です。昨夏の高温期はセンターサークルで60℃を記録したそうです。残り数試合、できるだけピッチ状態を保つためにスタッフも必死です。


必死です、その2:ちょっとだけベティコ
残りわずかになったリーガ、1つの勝ち負けが順位にダイレクトに影響します。それぞれの目標のためには、ちょっとだけいつもの信条を曲げてみたりみなかったり…

今週末、ベティスがカンプ・ノウに乗り込んでバルサと戦うことを受けて、セルヒオ・ラモスのコメント
「この試合ではちょっとだけベティスを応援するよ。彼らがカンプ・ノウで得点してくれたら嬉しいなあ。勝ったりしたら喜んじゃうよ。」

これはセビジスタ一同も同じことを考えているでしょうね。


必死です、その3:自分の目標がありますから
その次の週にバルサと対戦するのはアトレチコ。バルサにはわりと強いアトレチコ。でも隣のマドリーが優勝なんてした日には腹が立って仕方がないであろうアトレチコ。会長ヒルさんのコメントを(にほんごMARCAから。
「たとえR・マドリーが優勝することになるとしても、バルサに勝たねばならない」

UEFA杯出場権が手に入りそうなアトレチコ。隣を優勝させたくないし…なんて言える状態ではありません。自分たちの目標に向かって、アトレチコもがんばります。フェルナンド・トーレス、元気で復帰してくれると良いなあ。


サンチェス・ピスファンの歓喜

コパ・デル・レイ準決勝第2戦、セビージャはサンチェス・ピスファンでデポルに2-0の勝利。計5-0でベルナベウ行きを決めました(サルガドは嫌がってますが)。今夜の試合でバルサかヘタフェ、もう1チームが決まります(といってもほぼバルサで決まりの状態)。確かにサルガドの言うとおり、バルサとセビージャがベルナベウで試合って…スペインも日本の国立霞ヶ丘競技場みたいのがあれば良いのに。モンジュイックが近い役どころかな?


サッカーじゃなくF1
来年からのバレンシアでのF1開催が決まったようです。しかもモナコと同じように、市街地レース。はこんなふうになるだろう、というコースの概要。メスタージャ付近は入らないか、さすがに。スペインはシルクイート・デ・カタルーニャと2箇所開催になるんですね。

言葉を惜しまない

2007-05-08 16:02:09 | football
デポル戦ではシルバが大活躍。月曜日のスーペルの表紙はシルバ、試合の記事はどれも「シルバが試合を決めた」。そのシルバを「魅力的なキャンディ(=dulce、甘いもの)」と例えたモリエンテスの記事です。MARCAASLas provinciasとあちこちに載っていた類似記事を概括。
スポナビさん、にほんごMARCA。にほんご記事を読むと、いかにいい加減な訳をしてるかがわかります。本当にいつもすいません…)


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若い選手で誰が好きか聞かれると、いつも一番好きなのはシルバだと答えてきた。メッシ以上にね。今はみんなもそれがわかっているだろう。
彼は素晴らしいシーズンを送っている。彼本来のポジションじゃないところでプレイしてもね。彼の適性はトップ下だと思うけど、今シーズンはサイドで素晴らしかった。
シルバはすべてを備えた、世界でも最も重要な選手の1人だ。バレンシアは彼との契約更新を急ぐべきだよ。世界中のビッグクラブにとって彼はとても魅力的な選手だから。
シルバについて多くの話が出てくるだろう。この夏じゃないとしても、次の冬にも。これまで言ってきたように、彼はどんなチームでもプレイできる。スペインやイタリア、イングランドのビッグクラブでも。確実に多くのクラブがシルバに注意を向け続けている。彼はまだとても若い。彼のような「キャンディ」をどのクラブも抱えているわけではないんだ。
(シルバとアイマールを比較することについて)僕はアイマールと一緒にプレイできなかった、テレビでのみ知っている。彼らは異なる選手だ。皆が僕に、アイマールはバレンシアニズモにとって重要だったと教えてくれた。でも皆は、シルバがチームに多くのものをもたらすところを見てきただろう。シルバは重要な選手だ。短い期間で尊敬を集めるようになったね。

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下の記事にもちょっと書きましたが、月曜日はチームとしてのトレーニングは休み。負傷で土曜の試合の出場がなかったモリエンテスは、パテルナでランニングをしていました。その後(か、前)に駐車場でインタビューに答えていたものだと思います。
さらには今後のリーガについて。

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(リーガタイトルを目指すことは)僕にとっては魅力的だけれど、事態は厳しくなっている。バルサは最近とても良くなっているし、毎週のようにどこかがダメージを食らっている。今回はセビージャだった。マドリーはとてもソリッドだったね。僕たちも事態をややこしくしてやろうと思っている。最後の2試合までどうなるかわからないよ。
(次節、日曜日に予定されているサラゴサ戦について)残された中では一番重要な試合だ。勝利を上げればほぼ決まりだろう。残り4試合でサラゴサに7ポイントの差をつけられる。
(最後の辺りがわからなかったので割愛)

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リサイタル

2007-05-07 16:42:16 | football
南仏ダービー(嗚呼モナコ)とザッピングだったので、内容についてはあまり書けないのですが……やった~。


満足カペッロ

06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 33
Real Madrid C.F. 3-2 Sevilla F.C.

マドリーの得点:ファン・ニステルローイ(61、86)、ロビーニョ(77)
セビージャの得点:マレスカ(41)、チェバントン(90)

勝ちました。勝ててよかったです。
マドリーの出来は特に悪いところもなく、少し中盤と前の距離が空いているかな、という感じ。何度かチャンスはあるものの決められず、逆に前半のいい時間帯で、マレスカに得点を決められてしまいました。しかもどうしようもないゴラッソ。このまま得点できない時間が続くと気持ちが落ちてきてしまうのでは、と少々不安がありました。
が、後半の早い時間にラウルと交代で入ったグティがすごかった。ASに「グティのリサイタル」と書かれてしまうほど。すべてのゴールへの決定的パスがグティから出ました。同点になったファン・ニステルローイへのスルーパス、ロビーニョに出したエリア前でたっぷりためてからのスルーパス、右サイドのフリースペースを目指すセルヒオ・ラモスに出したパス。セルヒオ・ラモスはシュートを打ち、パロップがはじいたところをルートが頭で押し込みました。


それはもう、スパイクを磨いてしまいたくもなります。


今日のグティの途中出場、本当に有効でした。今シーズン先発していた頃は、相手守備陣に徹底マークにあったり、左サイド辺りでやり辛そうにしていたりなんてこともありましたが、ラウルと交代することでトップ下に入ることができました。ラウルとはタイプが違うのでセビージャの守備もグティへの対処に切り替えなければならなかった。やり易かったのではないかと思います。もちろんグティ自身のコンディションが良いのもあったでしょう。次はベッカムとロビーニョが出られないのでグティの先発になる可能性が高いと思います。今日の独壇場っぷりを継続して欲しいところです。
ところでゴールを決めて嬉々としてグティのスパイク磨きパフォーマンスをしていたと思ったら、いつの間にか退場になっていたロビーニョですが、ゴール後のユニ脱ぎでアマリージャ、観客と一緒にゴールを喜んだことでもう1枚アマリージャ、合せて一本のようです。観客と一緒に喜ぶくらい良いと思うんですけどね。カンフーキックしたわけじゃないんだし。ちなみに試合に出る前に退場になったセビージャのルイス・ファビアーノは、ウォーミングアップ中に勝手にピッチに入ったことが処分対象だったようです。こちらもご愁傷様です…。
だいぶ遅れて修正:ロビーニョはゴールの前に、既に異議でカードをもらっていたようです。ユニ脱ぎで2枚目。ルイス・ファビアーノは副審への暴言による退場とのこと)

最後にチェバに決められたゴールはちょっと余計で、もし最終的に順位が並んだ場合にはセビージャが上に立ってしまうことになるわけですが、それでも現時点で2位に浮上することが出来ました。バルサまでは勝ち点差2。何度も言いますが、今シーズン当初から中盤までのグダグダを考えると優勝争いをしていることが本当に不思議なわけですが、それでもいけるものならいってしまえ。

追加:グティ大絶賛
ファン・ニステルローイ
「自分がピチチになった日という以上に、パサーの日だ。グティが僕にくれたパスに感謝する。僕だけでなくチームメイトたちに送ったパスにも。グティは素晴らしい。彼とプレイするのは夢だ。彼は素晴らしいクオリティを見せた。偉大な選手だ」

ラウル
「グティにはそれだけの能力がある。それ以上にね。彼はベルナベウに足を踏み入れ、仲間たちにプレイさせた」
日本語マルカを参照して修正)

エメルソン
「グティはスペクタクルだ」


33節終了時

上位では、サラゴサが分け、アトレチコが負け。CL枠とUEFA枠の間に少し勝ち点差が開いた感じです。UEFA枠はビジャレアルくらいまではいけそうですね。CL枠はバレンシアかサラゴサか。下位は、ナスティックとの直接対決に勝ったレバンテが少し上昇。今節敗れたオサスナ、ベティスもまだ要注意。


後から追加:今日のバレンシア
全体はまだ休みですが、バラハとモリエンテスがパテルナでトレーニングを実施していました。リハビリのペースを上げているバラハはサラゴサ戦で復帰できる可能性あり。モリエンテスはランニング。バレンシアはよく晴れてだいぶ暑そうでした。


スペインのニュースサイトで見つけたこんなニュース
スモウの若き才能、健康上の問題で戦いを離れる
トチアズマ・ダイスケが日曜日に最終的な引退を発表した
30歳、身長180cm。この日本人は偉大な才能を持つ1人として尊敬を受けていた

という栃東の引退のニュースがスペインでも扱われているのでした。記事の内容はかなり詳細で、1994年にプロデビューした、2番目に高い地位のオオゼキになり、2度その地位を失ったが2度とも戻ってくるという歴史を作った、酷い頭痛が原因で今年の春場所を12日目で離れた…など。このニュースサイトでは読者がコメントを付けられるのですが、相撲が好きな人、いるんですね。「彼は素晴らしいファイターだった」「ハクホウという22歳の有望選手がいる」とか。ドイツで大相撲の放送を見たことはありますが、スペインでも放送あるんでしょうかね。

望みはつながる

2007-05-06 15:18:48 | football
いつもどおり某W様の放送待ちの方にはまったく気を遣わずに。


シルバ愛してる(って、見出しに書いてあるんです)

06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 33
Deportivo de La Coruña 1-2 Valencia C.F.

デポルの得点:タボルダ(68)
バレンシアの得点:ウーゴ・ヴィアナ(38)、ダビド・シルバ(73)

フエラが大の苦手のバレンシア、ここへ来て勝ち点3を取れたのはとても大きかったのではないかと思います。アルベルダがサスペンション、モリエンテスも万全の調子ではなかったのかベンチスタートで、結局この日はお休みとなりました。トップはビジャ&アングロ、左がシルバで右がホアキン。ピボーテがマルチェナとウーゴ・ヴィアナで、バックラインが左からモレッティ、アルビオル、アジャラ、ミゲル。GKはリアソールのデポルファンから「Hijo de P***!」の大合唱を浴びていたカニサレス。昨夜のデポルファンは一部荒れ気味でした。イス投げ込まれてたし。

試合のだいたいはネットで見れました。ボールポゼッションはおよそ4:6でバレンシアが高かったですし、デポルの攻撃にもそれほど威力は感じられず、守備にもあまり不安はないように思えました。だからといって良かったかと言われると、少々微妙ですが。
この日はシルバがとても良いできで、前の選手たちもそれぞれの仕事を果たした。その結果が2得点につながったのだと思います。先制点は、ビジャがドリブルで真ん中を上がっていって、アングロ、シルバとつなぎ、ゴール前に入ってきたウーゴ・ヴィアナへ。角度がなくて少し難しそうな体勢でしたが、左脚できれいに決めました。やっぱりピボーテの1枚が攻撃的な役割で前に絡んでくるのって良いですね。
同点にされた場面は、デポルFKのチャンスでホアキン・カパロスがドゥシェルに代えてタボルダを入れた直後でした。得点がそのタボルダ。交代直後でマークの分担がうまくいってなかったのか。タボルダはカプデビラのヘッドを身体でさらに押し込んだ感じで、ただその前のカプデビラもミゲルのマークをはずしてのヘッドでしたから、バレンシアは集中を欠いていたと言えるかもしれません。
ボールも支配して先制もして、でも追いつかれ、ああいつものフエラの展開でこのままエンパテで終わるのか…と思っていたら、5分後に決勝点。ポゼッションは高いのにカウンター一閃で決まるのがバレンシアらしいといえばバレンシアらしいのかもしれません。CKの守備で得たボールを、長い距離をビジャが運んで、右にいたアングロに渡し、アングロがそれを丁寧に折り返したところにシルバが飛び込んでゴール。

次節は残された試合の中では大一番になるでしょう。サラゴサをメスタージャに迎えます。サスペンションの選手は1人もおらず、アルベルダとモリエンテスも1週間もあれば調子を上げることができるはず。2日間の休養を取って、火曜日から全体トレーニング再開の予定だそうです。


今節が大一番

今夜の一番最後の試合がこれ、マドリーvsセビージャです。昨夜バルサが勝ったという前提の下、2位と3位、CLストレートイン、優勝争いの生き残り、いろいろなものがかかっております。マドリーのメンバーはほぼ万全。ベッカムのサスペンションのお取り消しがあったため、前節と同じスタメンで行く可能性が高そうです。現時点でこれがベストといえばベストでしょう。個人的にはベッカムではなくイグアインを使う方が好きですが、イグアインはシュートをポストに当てるのが上手すぎるので…もう少し修行が必要そうです。途中からでもアクセントになりますから、ま、これで良いんでしょう。
対するセビージャ。ミッドウィークにUEFA杯を戦いました。疲労もあり、アドリアーノ、ハビ・ナバーロ、ヘスス・ナバスの3人の負傷欠場、カヌーテも負傷があって召集はされていますが出場は微妙視されています。やや不安な点はありつつも、UEFA杯ファイナル進出を決めたのが良いモチベーションになっているかと思うと、やっぱり怖い相手です。


悩ましい
実はマドリーの試合と同じ時間に、南仏ダービーがあるのです。ASモナコvsオリンピック・マルセイユ。貴重な貴重なモナコの放送。どっちにしよう…。

良くも悪くもリーガ

2007-05-04 06:19:19 | football


06/07 UEFA Cup Semi Final 2nd leg
Sevilla Futbol Club S.A.D. 2-0 C.A. Osasuna (agg. 2-1)

06/07 UEFA Cup Semi Final 2nd leg
SV Werder Bremen 1-2 RCD Espanyol de Barcelona S.A.D. (agg. 1-5)

「Spanish UEFA」、セビージャとエスパニョールがUEFA杯ファイナル進出です。ちなみにセビージャvsエスパニョールは先週リーガで対決してまして、3-1でセビージャが勝っております。エスパニョール、ヴェザーシュタディオンでも勝ったんですね。すごいなあ…


相変わらずいい加減なLFP
その1:ベッカムのイエローカードが取り消し
ビルバオ戦で、FK時の遅延行為もしくは抗議でベッカムに出されていたイエローカードが、LFP競技委員会により(お約束通り)取り消しに。これでセビージャ戦での出場が可能になりました。セビージャ側が怒りそうだ…。

その2:キケに罰金601ユーロ
メフト・ゴンサレスをめためたに批判したキケにLFPから罰金601ユーロの刑が言い渡されたようです。端数の1ユーロって何。
で、同時期にレフェリー批判をして話題になったマドリーのミヤトビッチですが、こちらはなんと棚上げというかなかったことにというか、何の話それ?っていうか…。マドリー贔屓は相変わらず、ということでしょうか。

ま、やはりレフェリーを批判したアーセナルのベンゲルの罰金額が2500ポンド(約3500ユーロ)だということを考えると、キケへの罰金も優しい方なのかもしれませんが。

夜になってから追加:キケのコメント
「チームを守るために言った事だ、後悔はしていない」

デポル戦、召集選手
Porteros: Cañizares y Butelle
Defensas: Curro Torres, Miguel, Ayala, Albiol, Moretti, Del Horno y Marchena
Centro del campo: Pallardó, Gavilán, Jorge López, Hugo Viana y Joaquín
Delantero: Angulo, Silva, Morientes y Villa

回復

2007-05-03 20:37:38 | football
しつこくその後のモリエンテスの状態
今日(5月3日)は全体トレーニングに、ミゲルと共に復帰できたようです。特に問題もなかった様子。
明日の午前中にもう1回トレーニングを行った後、コルーニャに飛びます。


アリスメンディ?
そのデポルのアリスメンディが来期バレンシアに加入するというニュースが出ています。「この時期のネタ」ではありますが、スーペルデポルテがかなり自信たっぷりに報道。既にマドリーでメディカルチェックも受けたとか、700万ユーロで5シーズンの契約だとか。
ただ、アリスメンディはアトレチコからデポルに貸し出されていて、今シーズン終了後アトレチコに連れ戻されることになっていました。だからなのか、バレサカさんによると、デポル、アトレチコ、バレンシア、ヘタフェが絡んで、この移籍は少々ややこしいやりとりになっているようです。
選手としてはサイドもできるアタッカー、という認識があります。純粋FWがビジャとモリエンテスのみというのはさすがにもう無理があるでしょうし、スペイン代表経験もありますから、クラブの方針としても適切な補強なんでしょう。ただ、打てども打てどもはずすというか決定力が少々難あり、というイメージがありまして…。

ちなみにアリスメンディのコメントは
MARCAによりますと、アリスメンディ自身はスーペルの記事内容について、否定もせず肯定もせず、だそうであります。今週末はデポルvsバレンシア。現時点では何も言えないでしょうし、移籍マーケットは最後まで何が起こるかわからない水物。すべては公式サイトに載ってから、です。


今日は良い日だ

北関東で「♪いちーよんーまるーよんーSBSラジオー」が聞けるとは思いませんでした。雑音だらけで、時々聞こえなくなるし、キッチンでしか入りませんでしたけど。

企画中

2007-05-02 17:03:11 | football

後半くらいから目を覚まして見始め、延長後半くらいからは完全覚醒しました。(うとうとしながらの部分もありますけど)良いゲームでしたね。リバプールの方が何度か得点チャンスを不意にしていたので少し流れが心配でしたが、CLを知っている選手たちだからなのか、やはりアンフィールドの魔力か。リバプール、ファイナルへ進出です。チェルシーはやや迫力に欠ける印象でした。ランパードが元気ない…。
レイナはさすが、ペナルティ強いですね。ちんまりあぐらをかいていたベニテスが置物のようでおもしろかったです。リバプールはメフト・ゴンサレスとの相性が良い。以上雑感。


企画中
時々出てくるダリオ・シルバのその後情報、ASからです。ちなみに当ブログではインタビュー等での主語を「僕」にしがちですが、ダリオの場合はやはり「俺」で。
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生命が危険に晒され、右脚を失うことになった大事故から7ヶ月が過ぎた。しかしダリオ・シルバ(元ウルグアイ代表、セビージャ、マラガ等に所属した)はすでに心の中で様々な計画を立てている。義足のおかげで友人たちと再びフットボールをすることの他に、次のパラリンピックでボート(もしくはカヌー)競技に出場する準備をすること、そしてウルグアイの民放テレビに出演することをたくらんでいる。
「これは本当に俺がしたいと望んでいることだ。こういう計画全部を俺がどれだけ進めていけるか、知らないといけない」。

テレビ番組についてはまだ概略しか決まっていないが、しかしダリオ・シルバはこの新しいプロジェクトにとても熱中した様子を見せている。
「なによりも俺があの酷い事故にあったときに仲間たちが寄せてくれた一体感に恩返しがしたい。これがその形のひとつだ」と、彼はモンテビデオのEL PAIS紙に説明した。

現在のところいつテレビデビューできるのかはわからないが、ダリオ・シルバは既に数ヶ月に渡ってテレビで働いている。企画されている番組の内容と目的は明らかだ。
「番組のテーマはエンターテイメント志向で、なにより一体感のあるものになるだろう。それにこのプロジェクトはとてもよく企画されている。でもまだ変えたいところがあるんだ。俺自身でね」。
ダリオ・シルバはテレビでの役割が将来的に「ウルグアイでさらなる支援を必要とする人たちを手助けするもの」になるよう望んでいる。
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何をしてくれるのか、楽しみで仕方がない人です。


バレンシア、日本ツアー
来るらしいです。正直なところ、来なくて良いと思っています。落ち着いてしっかり休んでしっかり身体作って新シーズン(というかたぶんまずはCL予備予選)に備えてもらうのが一番なんですが。それでも(お金のために)日本に来るというなら、がっつり稼いで優秀なメディコでも雇ってください。
まだどうなるかはわかりませんが、オフに手術をするらしいモリエンテスやアルベルダ、アルビオルは来日しない可能性がありますね。
(ぴったり学会期間中…行くのは無理そうです…)

追加:モリエンテスの負傷の状況
MRI検査は今日のトレーニング後に行ったようです。結果はそれほど酷いものではない…らしいのですが、実はよくわかりません。というのはMARCAはポジティブな記事だしASはややネガティブ寄りの記事なのです。MARCAは筋肉にも腱にも特に問題はなく今後はリカバリープログラムを実施、ただしデポル戦への出場は微妙とのこと。ASによると、右脚内転筋部位の「distensión muscular」。症状の名前がよくわからなくて、おそらく筋肉の緊張、張り、伸張くらいの訳になるでしょうか。肉離れまでいかない筋肉の負傷、と理解しておきます。
MARCAとASでは印象が違います。ただ両紙に共通しているのは「土曜日のデポル戦への出場は微妙」という点。明日と明後日でどこまで回復できるか。

思わしくない

2007-05-01 16:19:00 | football
直前のウォーミングアップ時に筋肉に違和感がありレクレ戦を欠場したモリエンテスの続報です。負傷はあまり思わしくなく、次節のデポル戦への出場は微妙な様子。今日MRI検査をするようです。las provinciasより、ざっと訳。

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土曜日に行われるリアソールでの試合へのモリエンテスの召集は、論理的に疑わしい状況である。モリエンテスは笑顔で、レクレ戦への出場を阻んだ右脚内転筋の伸張については重要ではないとしたものの、木曜日か金曜日まではチームの全体トレーニングができず、今週中はキケのトレーニングに合流できないことを理解している。「負傷した箇所の回復具合を見ていくことになるだろう」とモリエンテスは述べている。

モリエンテスはレクレ戦の直前のウォーミングアップ中に負傷を負った。「試合の直前で、こんなことが起きたことはこれまでなかったよ。ボールを蹴った瞬間に問題が起きた」と、右脚を指すジェスチャーをしながらモリエンテスは説明した。

「僕は深刻なものではないと理解している。でもドクターたちが、問題を取り除くために水曜日にMRI検査をすることを望んだんだ」。トレーニング自体は休みだったが、昨日シウダ・デポルティーバを訪れて物理療法を受けたモリエンテスはそう説明する。

「めったにないことだと思った。週の間何も問題はなくて、だけどボールを蹴ったときに良くない感じがした。100%の状態ではなくなったわけだから、試合が始まる前に離脱した方が良いと思った。もっと深刻な問題が起きて、早い時間に試合を離れることでチームに迷惑をかけたくなかったから」。

昨日はモリエンテスのほかに、カニサレス、マルチェナ、ガビラン、レゲイロ、ビセンテ、バラハがパテルナでトレーニングを行った。
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過去に、違和感があるままトレーニングを続けて大きなケガをしてしまったこともありますから、「違和感」の時点でセーブできるようになっているのは良いことだと思います。次節に間に合わないかもしれない、というのは不安ですが…。

そしてもうひとつ気になるのがアルベルダ。こちらはスーペルの記事。
右膝の関節炎(滑膜炎?)からくる痛みがかなりあるようで、シーズン終了後には関節鏡手術等の解決法を決めなければならないだろう、といった内容です。絶対に欠かすことのできない選手として監督からも選手からもファンからも信頼を寄せられているアルベルダ。それがわかっているからこそ、アルベルダ自身だいぶ無理をしているのだと思います。規則正しいカード集めによって、デポル戦はサスペンション。もう少しだけ、シーズンが終わるまでがんばって欲しいです。