ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

ルネ・ファンのルネ・ファンによるルネ・ファンのためのルネ・ブログ シマ姉のルネ・データ・バンク

島の少年”Le Gamin De L'Ile”

2007年01月03日 | ルネの仏語の歌
 「島の少年」はルネのデビュー・アルバム収録され、日本のファースト・アルバムでも紹介されていた曲です。今回は、この曲について書いてみたいと思います。

     ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

 前回「僕の国へおいで」を取り上げました。ルネの住む国カナダ。そして、ルネがデビュー当時住んでいたオルレアン島は、是非また訪れたい場所です。私は仏語詞を翻訳したり、仏語で歌を歌ったりしますが、仏語会話はあいさつ止まりです(笑)。英語の方もそれに気ましな私でも、カナダの方は、話しかければ一生懸命聞いて下さいました。まあ、カナダの方から見たら、日本人は中学生位にしか見えませんから、そのせいだったのかもしれませんが・・・・。実際、友人と行った時は、ポーターさんから”Good Morning,children♪”と言われたり、ナイアガラ・フォールズの霧の乙女号の船上で、友人に雰囲気がそっくりの金髪碧眼の少女(多分小学生)に会っています。こちらは私の目が悪いのではなく、隣にいたその少女の父親(見るからに日本人がイメージする典型的な欧米人男性)が、私と同じ驚きの目で友人を見ていたので確かです(笑 ちなみに私の視力は両眼1.5)。
 ルネがデビュー当時住んでいたオルレアン島の家は「白い家」と呼ばれていました。カナダでは家を建て替えるのではなく、気に入った家の内装等をリフォームして住み替えるのが一般的だそうなのですが、現在でもルネが所有しているそうです。また、ルネが聖歌隊のリード・ソプラノを歌っていた教会も現存しています。どちらも、実際にルネの友人に案内していただいたYolochikaさんと、ツアーのドライバーさんからの情報ですので確かなことです。私は、ケベック・シティのオプショナル・ツアーでオルレアン島を観光した時、現地のドライバーさんに案内していただいたルネの「白い家」だというお家を見て来るに留まりましたが、次回行く時までに、是非仏語と英語力をつけてゆっくり回りたいと思います。
 
 さて、前置きが長くなりました。記事タイトルの島の少年Le Gamin De L'Ile”」は、ルネのデビュー・アルバム”L'OISEAU”に収録されている曲で、ルネの一つ年上の兄レジスの作詞によるものです。もちろん、ここで言う「」は「オルレアン島」、「少年」はレジス自身。そして歌っているルネとも言えます。
 日本では、ファースト・アルバムに収録されていたので、お聴きになったことのある方も多いと思います。こちらはプロの翻訳家の方による訳詞が載っていましたので、仏語詞と訳詞を紹介いたします。



        LE GAMIN DE L'ILE

                 Regis Simard J.Crevier

ジュ シュイ ザン ギャマン アンシュレール
Je suis un gamin insulaire
キ ポセドゥ ル ドン ドゥ リール
Qui possede le don de rire
コネサン  タン プー ラ ミゼール
Connaissant un peu la misere
オッシ ジュ コネ ス ケ ヴィーヴル
Aussi je connais ce qu'est vivre
ジェム ラ ヴィ エ セ ボナール
J'aime la vie et ses bonheurs
ジュ シュイ トゥロ プティ
Je suis trop petit
メ タン ドゥ フワ オ クール
Mais tant de fois au coeur
ジャヴェ マ リベルテ
J'avais ma liberte
メ ジュ ヌ ラ コネ パ
Mais je ne la connais pas
メ オ フォン ジュ セ ビヤン
Mais au fond je sais bien
ク ジュ ドゥワ ルトゥールネー ア ラ ヴィ ドゥ ギャマン
Que je dois retourner a ma vie de gamin

ジュ ヴァガボンドゥ パルミ レ ブワ
Je vagabonde parmi les bois
アベック デ ザミ ドゥ モ ナントゥーラージュ
Avec des amis de mon entourage
ケルクフワ ジル マリーヴ ドゥ グランドゥ ジュワ
Quelquefois il m'arrive de grandes joies
ジュ マン ヴェ キャンペ アン ヴレ ギャルソン
Je m'en vais camper en vrai garcon
セ コ ミュヌ リベルテ ドゥ ギャマン
C'est comme une liberte de gamin
ジュ サン ダン モン クール ラ ジュワ ダン バラダン
Je sens dans mon coeur la joie d'un baladin
ジュ シュイ ズールー ク セ ボー スワール デテ
Je suis heureux que ces beaux soirs d'ete
メ ブワラ ジュ ルパンス オ ゼスプワール ドゥ プディ ギャマン
Mais voila je repense aux espoirs de petit gamin


島の少年

僕は島の少年
僕はいつも笑っている
貧しさも少しは知っているさ
だから生きる楽しみも知っているんだ
生きていて幸せなんだ、楽しいんだ
僕はまだ小さいさ
でも、時々
遠くへ行きたくなるんだ
自由を知りたくなるんだ
でも、僕は知っている
少年の時が一番いいことを
友達と森を歩いたりキャンプをしたり
これは子供の喜びさ
僕は旅人
涼しい夏の夜僕は幸せさ
ただ僕は少年の夢を持つんだ



 この歌詞の日本語訳を初めて読んだ時は、私も小さかったし、世の中も高度成長期で活気に満ちあふれていたので感じませんでしたが、今改めて読んでみると、現在の日本の子供たちが失いかけている力強さや、希望や夢を持つことの大切さが歌われている詩だと思いました。
貧しさも少しは知っている」ルネ一家は、父の喘息や長女オデットの肺炎で、一時大変生活に困った時期がありました。過去ログでも取り上げていますが、この時の経験がルネやレジスの心の強さの源になっているのでしょう。
だから生きる楽しみも知っているんだ 生きていて幸せなんだ、楽しいんだ」そんな経験をしながら、この詩を書いた当時、少なくとも11才の兄レジスの人生観は素晴らしいと思います。いじめで辛くても、生活的には安定しているはずの日本の、特に、今自殺を考えている子供たちに読ませたい詩です。
 そう思って、もう一度読み返してみて下さい。大切な何かが見えてくると思いませんか?

※bebo bands
http://www.bebo.com/MusicAlbum.jsp?MusicAlbumId=2624778590
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする