団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

TPPの賛否は?

2011-11-06 11:27:31 | Weblog
 今朝のテレビの報道番組でも、TPPの問題が取り上げられていた。多くの国民は正直分からない、というところだろう。
 まあ、日本は輸出で潤っている国だから、さんざんいろいろなものを輸出して、相手の産業をダメにしておいて、輸入はちょっと待ってくれ、というのは、筋が通らないのは道理といえる。
 ただTPPについていえば、アメリカが主導で、中国封じ込めという戦略的な政治意図もあるから、話がややこしくなる。
 アメリカはいってみれば輸入大国になっている。貿易はほとんど赤字で推移しており、我々の身の周りでアメリカ製というのは、もうあまり見なくなった。工業製品はほとんどアジア製、農産物がたまにあり、テレビの通販で洗剤ぐらいが幅を効かせているる。
 つまりアメリカはもう売るものがなくなっており、買ってくれなければ、安売りできる環境を作ろうよ、というのがTPPの本音だろう。
 日本の反対派は簡単な話で、国内で保護政策で生きてきた産業に関連している分野ばかりだ。農産物や医療が代表で、どちらも農協や医師会などの大きな圧力団体がある。
 この保護政策が競争を阻害するから、取っ払ってフェアにやろうよ、というのがTPPの骨子だから、明日から食っていけなくなる、と心配しているわけだ。
 ところが、実際は競争がなければ、真に世界に通用するものは生まれない。アメリカンチェリーが輸入されるようになって、山形の佐藤錦に改良が加えられ、アメリカンチェリーなど足元にも及ばない美味さになった。もしアメリカンチェリーがなければ、現在の佐藤錦はなかったのではないか。
 こういう事例はいっぱいあり、TPPになったら日本の会社がどこかアジアの国でコシヒカリを作って、世界中に売ることだってできる。たぶん日本で売られるコシヒカリの半分以下の値段になるだろうが、それでも世界に売れる品質と価格は実現できる。
 むろん保護政策に乗っかってきた産業は潰れる可能性もあるだろうが、それでも知恵を絞って再生にチャレンジするチャンスにはなるだろう。
 人だって、入ってくるということは、外に行くこともできるわけで、世界の人々との交流が盛んになって、きっと違った風景が生まれることだろう。日本の現在の閉塞状況をTPPで打開できるかどうかは分からないが、現状を変える力を期待できるのばないだろうか。ただ政治家がしっかりと交渉してくれるのかどうかだけが心配だ。

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