団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

区議選が終わって

2013-06-24 11:28:52 | Weblog
 都議選が終わった。大方の予想通りというべきで、民主惨敗、自民が大勝という結果になった。公明、共産は投票率の低さが奏功した。第三極は、みんなの党が伸ばし、維新が負けた。
 みんなの党は内紛はあるものの、主張に一貫性があって好感度が高いのだろう。維新は保守を看板にしてきたが、そのお株を安倍政権が奪って、存在が曖昧になってしまったことが敗因だろう。橋下代表の舌禍事件を引きずった印象もあるが、それをカバーし切れないうちに、都議選に入ってしまったという時間の問題もあったろうか。
 むろん私も投票に行ったが、葛飾区の都議候補の誰ひとりとして知らなかった。事前の勉強もせず、ただ政党で選んだだけだ。
 どうして都議が必要なのか、と以前のブログで書いたことがある。むろん都議会は必要だろう。それを今の仕組みの中で選出する理由はあるのだろうか。
 都議の下には区議がいる。各区や都下の市には区議会や市議会がある。つまり我々は二重構造で議員を養っているわけだ。その構造を変えられないか、という理由で、区議会や市議会から、都議会に出席する代表議員を選んだらどうだろうか。
 現在でも世田谷区などは8人の都議がいる。そうした人口比を尊重して、各区および市の議会から、都議会参加議員を選出して、彼らの審議によって都議会を機能させることはできないか。一気に議員歳費は低くなるだろう。
 こうした変化によって、確かになにかの支障や弊害は起こるものではあるが、どうしようもない問題は起こるはずはなく、やろうとすればできることだ。
 こういう無駄の解消を本気で進めてくれる議員が必要ではないか。ちょっと前にはパート議員という発想があった。
 仕事を持ち、夜の空いた時間に議会を開いて、短時間で必要案件を審議して事足れり、という考え方だ。最近ではあまり聞かなくなったが、地方議員をバカにするわけではないが、専従議員が多すぎることは確かだろう。
 都議選で勝った負けた、と報道されているが、宗教やイデオロギーの政党は別物だが、どういう視点であれ、完全に国会の勢力図とリンクしている。都の議員として選ばれた問題意識なんか、ほとんどの当選議員から感じられなかった。一体区議とどこが違うのだろうか。
 東京や大阪などを含めて、政令指定都市は行政も二重構造になっていよう。それを大阪の橋下市長が変えようとして奮闘して人気を集めたわけだが、たぶん多くの政令指定都市で起こっていることであろう。そこに改革のメスを入れないで、なんの行革か、といえよう。
 景気拡大も必要なことだが、同時に組織はいつもシンブルでコンパクトを目指さなければならない。民主党はそれを忘れて敗退した。
 足元の行政組織が肥大化すれば、役人の利権が増大する仕組みだ。どこかでそうした構図を断ち切る本気の改革が必要なのはいうまでもないが、選挙で実現できるのだろうか。

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