団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

トランプ大統領もっと吠えろ

2019-06-27 14:21:55 | Weblog
 トランプ大統領が日米安全保障条約の不公平性について言及して、米国が攻撃されているのに日本はテレビを見ている、と厳しいことをいっている。
 まあ、日米同盟の本質を突いた言葉で、いまさらという感もなくはないが、この時期にわざわざいっている、というところに政治性がある。
 日本にはあちこちに米軍基地があり、沖縄ではいつもトラブルの元になっている。しかし、日本人は米軍がいることによって、日本は守られている、と可愛くも信じている。
 ところが、実際にことが起こった場合に、どういう形で日本を助けるか、なんてことは何も決まっていないだろう。個々のケースは別問題だからだ。
 米軍だって被害を最小限にとどめたい。尖閣にどこかの国が侵攻しても、まず自衛隊。そして米軍は空爆、ミサイル、無人機などで対応。結局、自衛隊がもっとも損害を受ける結果になるのではないか。
 先の戦争に負けてから、日本は日米同盟の枠組みの中で、軍事・防衛は二の次、ひたすら経済発展に邁進した。結果、経済大国になったが、自らを守ろうとする気概がなくなり、独立心の希薄な民族になってしまった。アメリカは日本人の牙を抜いて、二度と歯向かうことがないようにいろいろな仕掛けをした。そして見事に成功したわけだ。
 憲法改正を何百回議論しても、憲法が宗教になってしまっている一部政党によって、まともな議論さえできない始末だ。そんな膠着状態を打破する方法はあるのだろうか。
 という視点で今回のトランプ大統領の言葉を考えると、見事に日本にとって外圧になっている。もし米軍が日本から撤退すれば、日本は自ら国を守らなければならない。そうなった時に、絵空事の憲法9条論議なんかやっていられない。具体的な国防憲法を作らなければならなくなるわけだ。
 となれば、本気の憲法改正の論議が行われる。しかもそれほど時間がない、朝鮮、中国が動かないうちに、作り上げねばならない。
 つまりトランプ発言は、日本とってまたとないチャンスなのだ。真の独立国に生まれ変わることができる。
 その唐突のトランプ発言は、ホルムズ海峡事件に端を発しているとも考えられるが、憲法改正を公約にしている安倍首相との密約があったのではないか、と勘ぐりたくもなるタイミングだ。
 あまり陰謀論は好きではないが、結局日本はいつも外圧によって国内が変わる。今回もまた外圧である。しかし、その外圧をどう国益に取り込むか、それを考えるのが政治ではないだろうか。
  
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