団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

キリンとサントリー合併は本気か

2009-07-19 08:10:25 | Weblog
 キリンとサントリーが合併交渉をしているという。なんでも企業規模があまりに大きくなり過ぎて、独禁法に抵触する可能性があるらしい。
 それにしても、名目は国際競争に勝ち抜くため、というお題目はあるものの、本当に一緒になる必要があるのか。業種は同じでも、まったく企業風土の違う企業の合併はうまくいくのだろうか。
 キリンは三菱系でサラリーマン重役であろうが、サントリーは上場もしておらず、佐治一族のファミリー企業だ。ということは、イニシアティブがとれる佐治側からなんらかの接触があって、ことが動き始めたのだろう。たぶん、佐治一族が企業経営に嫌気が差したのが原因か。
 かといって、訳の分からない企業と合併すれば、潰れる可能性もあって、そうなれば株は紙切れになってしまう。そうならないために、同業他社の大手と一緒になろう、と思いついたか。
 勝手な想像ではあるが、別にそんなことはどうでもいいことながら、両社が扱っているのは酒である。酒というのは、嗜好品である。
 人が大人になって、まず酒が飲めることがその証しとなるもので、それから、多くの人間はずっと酒との付き合いが始まる。
 キリンならラガービール、サントリーなら、レッド、ホワイト、角、オールドと齢を追って、レベルを上げていくのも楽しみのひとつだった。
 つまり、それぞれの人間に、それぞれの思い入れがあり、それが両社を支えてきたともいえる。その消費者の思いは、どこに行くのだろうか。
 私でいえば、ビールはサッポロである。サントリーは昔、ホワイトをずっと飲んでいた時期があった。焼酎などでもお世話になっているが、両社が合併して、サントリーという社名のない角なんか飲む気がするだろうか。
 要は、嗜好品の業種が、そんなに巨大企業をめざす必要があるのか、という問いだ。嗜好品は結局、それを好む消費者に支えられている。
 少なくとも私は、現在のキリン、現在のサントリーという企業のイメージを支持しつつ飲んでいる。それが壊れるわけで、なんとなく割り切れぬ気分である。
 まあ、いまや飲料業界は酒だけでなく、単なる水でも争っている。そういう複雑な業界になってきていることは確かだが。

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