団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

中国農薬食品の納得できる説明

2008-10-18 07:56:15 | Weblog
 中国の農薬入り食品で、どうしてそうした混入が起こるのか、と正直のところ首を傾げていた。当初は、工場の経営者に対する不満分子が、嫌がらせのために入れたのではないか、というのが説得的だった。
 いかにも中国の社会の格差を象徴して、耳に入りやすい理由だったのだが、もうひとつの意見を聞いて、あっ、それだ、と思わず膝を打った。
 それは、繁盛している工場に対して、致命的なミスを誘発して、その工場を貶めることだった。そのミスは、今回はもっとも効果的な農薬混入という手段だったのだが、もちろん違う手も使おう。
 中国の工場同士はライバルで、同様な地域で同じようなビジネスをしていれば、もっとも効率的で安全な工場に仕事が集中する。毒入りギョーザの天洋食品などは、その典型だったのではないか。それ以降、依然として工場は元の姿に戻っていないだろう。
 ならば、どこかがフォローしているはずだ。天洋食品がなくなって、どこかが得をしている。そいつが死んだら、誰が得をするのか、というミステリーの論理に帰結する。
 それならば、納得できよう。スパイの従業員を送り込み、ある時期に農薬を工場のラインに混入する。それの食品がどこに行くかは知ったことではない。日本であろうがアメリカであろうが関係ない。それが公になって、その工場の安全と管理が疑われたらしめたものである。
 もし、ほんとうにそんなことが行なわれているとしたら、中国はほんとうに怖い国だ。日本から監督者が行っても、焼け石に水だ。
 事件を起こすことが目的なら、農薬は致死量を入れなければ、事件にはならない。だから高濃度の農薬になったのだ。事件が起こり、マスコミが騒ぎ、その工場が操業停止に追い込まれる。
 ただ犯人の誤算は、それによって中国の食の全体が疑われ始めたことだ。メラミンもあった。中国の食品は、もうだれも安心して食べられなくなった。
 それでは、犯人の工場は儲からない。その工場だけをピンポイントで狙ったのだが、中国全部の食がマイナスになってしまう。
 なにごとも想定外のことは起こるが、どうも政治的なイデオロギーも考えられないし、食品テロにしてみると、やることがどこかみみっちい。やるなら工場全部の食品に混入するだろう。嫌がらせのレベルを超え、ライバル同士の生きるか死ぬかの足の引っ張り合いがもっとも妥当のような気がする。それで、そうな想像が膨らんだ次第だろう。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

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