団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

好き嫌いがなくなった

2015-05-25 13:51:13 | Weblog
 揚げ物はコロッケだけ、卵かけご飯を毎日食べて気持ち悪くなったり、と私の食生活は偏食の歴史だった。ところが、この齢で好き嫌いがなくなってしまった。どうして、と訊かれれば、入院したのが大きな理由だ。
 前2回の入院は、いずれも息も絶え絶えの状態だった。当然、さほど食欲もなく、病院食自体をおいしいと思ったことはなかった。ようやく食している始末だったが、4月末の糖尿病の入院は違った。
 元気で入院したのだから、食欲もあるし、血糖値を下げるために食後にウォーキングもしたから、食べることが楽しみになってきたわけだ。
 糖尿病の治療をしているのだから、間食はタブー。だから病院食の3食だけが口に入る食物だった。これを食べなければ、あとはない、と思うと、あまりいろいろと考えずに、口に入れる作業を繰り返した。
 私の食事は、1800kcalで塩分5.9gだった。つまりおかずにはほとんど味がなかった。味がなければ好き嫌いはあり得ない。だからなんでも食べた。
うちに帰ってきて、女房にこれからはサラダを食べるぞ、と宣言した。私はサラダなどは独立した惣菜ではなくて、肉や魚の添え物という考えだった。それがこれからは一品として食することにした。
 キャベツ、レタスに何かを足して、ごまドレッシングで食べ始めた。意外と美味しいのであった。何がいいとか何がいやだ、とは言わなくなった。ただ身体が受け付けないのは、トンガラシ系の辛さ。うっかり食べると、咳き込み呼吸困難になってしまう。女房が目の前で、真っ赤なキムチを食べているのを眺めているだけだ。
 というわけで、退院してからは何でも食べているが、むろん女房殿が作った食事でしかないが、量は糖尿病があるから、腹七分程度にしている。
 ひとつのこだわりは、お米。以前から魚沼産のコシヒカリに若干の胚芽米を混ぜている。これを厚手の釜でガスで炊く。ちょっと固めが好きで、まことに美味しい。
 最近感じることは、外で買ってくる弁当のご飯のまずいこと。ペチャッとして柔らかくうまくもない。牛丼を買ってきて、肉だけを食べご飯は半分ほど残してしまった。もったいないのだが、食べる気が失せてしまった。あれほど好きだったカツ丼も、やはりご飯を残した。
 ご飯の美味さは選べないのが残念であるが、好き嫌いがなくなったとはいえ、やはり少食である。たぶん入院時の1800kcalを下回っているであろう。
 ただ酒だけは継続している。25度の焼酎250cc程度を少しの肴で飲み、お茶碗半分程度のご飯と適度なおかずを食べる。6時には食べ終わり、寝るまで何も口に入れない。というわけで、現在の体重は63キロ前後になっている。理想体重なのである。
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