あと3回で終わらせる!ために、サクサク要約。
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「オーラを無くすなど許さん。予言は成就させない」
司がぎりぎりとマリア(香の姿)の腕をねじ上げている。
「やめろ!!」
『ちょっと!痛いってば!!何するのよ!!』
マリアが思いきり足を振り上げ司のすねを蹴り上げた。
「………っ」
司がひるんだすきに、マリアが倒れているアーサーの元に駆け寄る。
「なんで予言のことを知っている?」
クリスが司を睨みつけると、リンクスがトランシーバーのようなものを床に置いた。そこからも、クリスの声が聞こえてきている。
「……盗聴器?」
「………まさかっ」
スタンが慌てて自分の体のあちらこちらをまさぐると、パーカーの帽子の奥から小石ほどの大きさの機械が出てきた。
「………信じられない」
呆然とスタンがつぶやく。
「オレを利用したの?リンク」
「先にオレを裏切ったのはお前の方だ。スタン」
ふいと視線を外し、無表情に言うリンクス。
「オーラは王家の象徴。それがなくなるなどあってはならない」
司のオーラが膨らんでいく。闇のような暗い暗い漆黒のオーラ。
月光の間に似た部屋からガラスが割れる音が聞こえてきた。
窓から侵入してきたのは菅原司専属先鋭隊の5人の男子学生。そしてポニーテールの美少女、本庄妙子。
ミロクをとらえようとする先鋭隊と妙子。
ミロクをかばう忍と真田。戦闘態勢をとる白龍とイズミ。
香に手を伸ばす司とリンクス。
「やめろ!」
香の前に飛び出すクリス。
リンクスの腕にとびつくスタン。
司の漆黒のオーラが広がっていく……
と、その時。
『香、今よ!!』
突然、マリア(香の姿)が叫んだ。
一瞬の間のあと、香が立ち上がり、クリスの腕をつかむ。
「クリス、お願い!」
「!」
胸に飛び込んできた香をとっさにクリスが抱きかかえる。
途端に香の体がふにゃりとなる。魂が抜けたのだ。
「ミロク?!」
ミロクも香と同じように忍の腕の中でぐったりとしている。
「月の女王が……っ」
白龍とイズミの叫び。
まぶしい光が近づいてきている。
「よ……予言は……」
我に返ったように、司がオーラを充満させる。
「予言は成就させない!!」
「!!」
香に向かって漆黒のオーラが放たれる。クリスがそちらに背中を向け、香を抱え込んだ。
「クリス!」
白龍が叫ぶ。
漆黒のオーラがクリスに直撃する……と思われたが。
「何?!」
オーラが途中で向きをかえ、上に向かって吸い込まれていく。
「オーラが……」
クリスからも鮮やかな青いオーラが立ち上っていく。見渡すと、白龍からもイズミからも、スタン、リンクス、アーサー、皆それぞれのオーラが立ち上り、空に佇んでいる月の女王へと吸い込まれていっている。
色々な色が入り混じったまぶしい光彩。まさにこの世のものとは思えない美しさ。
「見事なものだな」
ひときわ大量の闇のオーラを空に吸い上げられながら、部屋に入ってきたのは……
「ち、父上……」
司が呆然とつぶやく。
そこにいるだけで空気が変わる威圧感の織田将。司、忍、ミロクの父親であり、現デュール王。
息子にちらりと一瞥をくれると、織田将は入口を振り返った。
「さ、入ってくれ」
促されて入室してきたのは、神経質そうなメガネの長身の白人男性。
「………マーティン」
呆気にとられたクリス。そこにいたのは、マーティン=ホワイト。現テーミス王であった。
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オールスター全員集合、の回です。
ネタバレになりますが、織田将とマーティン=ホワイトはお友達なんです。
戦国ものとかで、敵国だけど子供同士は友達、な関係って憧れません?
今あらためて思いましたが、この物語、そんな私の大好きな設定を入れるだけ入れ込んであります^^;
本庄妙子と菅原司の関係もここで説明しておきます。
本庄妙子の母親はデュール臣下の家柄の娘でした。能力も何もありません。
父親はうっすらテーミスの血が入っている地球人。
父親と、長谷川広樹の姉との浮気をきっかけに両親は離婚。
まだ離婚する前、妙子は父親と広樹の姉と広樹と一緒に、遊園地や動物園に遊びにいったことが何度かあります。
父からは、会社の部下とその弟、と紹介されていて、妙子もそれを鵜呑みにしていました。
父からは口止めされていたけれど、うっかりそれを母に話してしまったことで、浮気が発覚。
母は妙子を連れ、家を飛び出しました。
路頭に迷っていたところを、偶然、司に声をかけられます。
母は司の愛人の一人となりましたが、一年も立たないうちに病死。
引き取るという父の申し出を妙子は断固拒否。
そこで司が後見人となり、今にいたります。
妙子の父は優しく優柔不断な男でした。
妙子は父のそんなところが大好きで、大嫌いでした。
妙子が強引で粗暴なところのある司に惹かれるのは、その反動かと思われます。
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「オーラを無くすなど許さん。予言は成就させない」
司がぎりぎりとマリア(香の姿)の腕をねじ上げている。
「やめろ!!」
『ちょっと!痛いってば!!何するのよ!!』
マリアが思いきり足を振り上げ司のすねを蹴り上げた。
「………っ」
司がひるんだすきに、マリアが倒れているアーサーの元に駆け寄る。
「なんで予言のことを知っている?」
クリスが司を睨みつけると、リンクスがトランシーバーのようなものを床に置いた。そこからも、クリスの声が聞こえてきている。
「……盗聴器?」
「………まさかっ」
スタンが慌てて自分の体のあちらこちらをまさぐると、パーカーの帽子の奥から小石ほどの大きさの機械が出てきた。
「………信じられない」
呆然とスタンがつぶやく。
「オレを利用したの?リンク」
「先にオレを裏切ったのはお前の方だ。スタン」
ふいと視線を外し、無表情に言うリンクス。
「オーラは王家の象徴。それがなくなるなどあってはならない」
司のオーラが膨らんでいく。闇のような暗い暗い漆黒のオーラ。
月光の間に似た部屋からガラスが割れる音が聞こえてきた。
窓から侵入してきたのは菅原司専属先鋭隊の5人の男子学生。そしてポニーテールの美少女、本庄妙子。
ミロクをとらえようとする先鋭隊と妙子。
ミロクをかばう忍と真田。戦闘態勢をとる白龍とイズミ。
香に手を伸ばす司とリンクス。
「やめろ!」
香の前に飛び出すクリス。
リンクスの腕にとびつくスタン。
司の漆黒のオーラが広がっていく……
と、その時。
『香、今よ!!』
突然、マリア(香の姿)が叫んだ。
一瞬の間のあと、香が立ち上がり、クリスの腕をつかむ。
「クリス、お願い!」
「!」
胸に飛び込んできた香をとっさにクリスが抱きかかえる。
途端に香の体がふにゃりとなる。魂が抜けたのだ。
「ミロク?!」
ミロクも香と同じように忍の腕の中でぐったりとしている。
「月の女王が……っ」
白龍とイズミの叫び。
まぶしい光が近づいてきている。
「よ……予言は……」
我に返ったように、司がオーラを充満させる。
「予言は成就させない!!」
「!!」
香に向かって漆黒のオーラが放たれる。クリスがそちらに背中を向け、香を抱え込んだ。
「クリス!」
白龍が叫ぶ。
漆黒のオーラがクリスに直撃する……と思われたが。
「何?!」
オーラが途中で向きをかえ、上に向かって吸い込まれていく。
「オーラが……」
クリスからも鮮やかな青いオーラが立ち上っていく。見渡すと、白龍からもイズミからも、スタン、リンクス、アーサー、皆それぞれのオーラが立ち上り、空に佇んでいる月の女王へと吸い込まれていっている。
色々な色が入り混じったまぶしい光彩。まさにこの世のものとは思えない美しさ。
「見事なものだな」
ひときわ大量の闇のオーラを空に吸い上げられながら、部屋に入ってきたのは……
「ち、父上……」
司が呆然とつぶやく。
そこにいるだけで空気が変わる威圧感の織田将。司、忍、ミロクの父親であり、現デュール王。
息子にちらりと一瞥をくれると、織田将は入口を振り返った。
「さ、入ってくれ」
促されて入室してきたのは、神経質そうなメガネの長身の白人男性。
「………マーティン」
呆気にとられたクリス。そこにいたのは、マーティン=ホワイト。現テーミス王であった。
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オールスター全員集合、の回です。
ネタバレになりますが、織田将とマーティン=ホワイトはお友達なんです。
戦国ものとかで、敵国だけど子供同士は友達、な関係って憧れません?
今あらためて思いましたが、この物語、そんな私の大好きな設定を入れるだけ入れ込んであります^^;
本庄妙子と菅原司の関係もここで説明しておきます。
本庄妙子の母親はデュール臣下の家柄の娘でした。能力も何もありません。
父親はうっすらテーミスの血が入っている地球人。
父親と、長谷川広樹の姉との浮気をきっかけに両親は離婚。
まだ離婚する前、妙子は父親と広樹の姉と広樹と一緒に、遊園地や動物園に遊びにいったことが何度かあります。
父からは、会社の部下とその弟、と紹介されていて、妙子もそれを鵜呑みにしていました。
父からは口止めされていたけれど、うっかりそれを母に話してしまったことで、浮気が発覚。
母は妙子を連れ、家を飛び出しました。
路頭に迷っていたところを、偶然、司に声をかけられます。
母は司の愛人の一人となりましたが、一年も立たないうちに病死。
引き取るという父の申し出を妙子は断固拒否。
そこで司が後見人となり、今にいたります。
妙子の父は優しく優柔不断な男でした。
妙子は父のそんなところが大好きで、大嫌いでした。
妙子が強引で粗暴なところのある司に惹かれるのは、その反動かと思われます。