山の方へ行くのはあまり好きではない。蜂がいる虫がいる蛇がいる、自販機はないトイレはないバスは通っていない、などなど言い訳はたくさんできる。トラブルが起こったときにどうしようもないのでと、家人からも止められている(一人で走るので仕方がない)。自分でも田舎の人間なのにと思うが。
ただ、何よりも敬遠するのが坂、なのは正直なところだ。
今日は、午後からジョグのコースに迷い、行き先なくとりあえず家を出る。こういうことはよくある。
街までの往復にしようかと向かい風の中を進み始める。ま、気分が変われば仕事場に少し寄るつもりでもあった。
で、何の気なしに、向きを変えて山のほうへ向かう。
この日の理由は風だった。強い追い風に押されるようにして山に向かった。
だんだんと道は細くなり、傾斜は急になる。さだまさしの「翌檜」「鳥辺野」がしばらく頭の中で演奏される。
心拍計は160近くにまでなる。おおっ。
峠のところにあるゴルフ場でトイレを借りる。昔はここに来たことがあるなあ。もうクラブなんか持ってないけどなあ。
付き合いでいろいろなことを覚えたけれど、やはり付き合いは付き合いでうまくもならないしどうしてもやりたいというものでもない。で、何年か前に、正直に事情を話して職場のコンペの類を断った。
ゴルフにしても釣りにしてもパチンコにしてもあまり好きではない。好きではないことをいうのは簡単だが、それと誘いとは違うようで、分かってもらうまでに時間がかかった。
今は、一人で走る儂という人間を「仕方がないな」と見てくれているのか、ほうっておいてくれる環境をありがたいと思う。
で下る。
山の桜がひっそりと咲き散っていく。
集落に出る。
この辺は、家族で昼御飯を食べに来たこともある。釣堀もある。アレルギーのムスコに猪うどんなら大丈夫だろうと食べさせたことや、ここまで来るのにムスメが酔ってしまったこと、川魚の刺身が以外に臭みがなくおいしかったことなどなど思い出す。
国道に出る。ここからはさらに下るが、その前に、せっかくだからと寄り道をする。
中には入らなかった。外からそっと手を合わせた。
逆光だからか黄砂なのか花粉なのか、視界がぼんやりとしていた。
背中を押されたのかもしれない、というのは話が出来過ぎか。
見通しを誤ったか、ここからが予想以上に長く、ヨメはんに帰宅予定時間変更のメールを2度も打つ。下っているが向かい風である。気温は10度だと道端の電光表示板が教えてくれる。
小さなダムに頼るこの地域の水不足は、なかなか改善されないなあと思う。もう少し上流は底が見えていたが、ダム付近はまあ、半分以上はあるのかなという感じだった。
ばててローソンに飛び込み、今日はカルピスソーダの栄養ドリンク入りみたいなのをいただく。結構いける。
もう少ししたら、アイス食いたいなと思う。走り終わった後の御褒美にアイスにするかビールにするかいつも迷うのだが。
だいぶ下ったが、日はやわらかいものの、相変わらず暖かくはない。よたよたと進む。途中中学生ぐらいの団体におかしそうに見られる。で、もう少し走って、目指す電車の駅にたどり着き終了。電車に乗るときにメールを打っていたからか、ヨメはんがワンコ1号と4号を連れて駅まで迎えに来てくれていた。今日は一万歩歩いたらしい。2号はときくと「散歩?ふぅーんって感じだったから」留守番しているらしい。
帰宅後、キョリ測で測定すると約38キロ。初めに距離を知っていたら絶対に走らんかったな。山だったし。
余計なことを考えずに、単に背中を押されるがままに進んだだけだったからよかったのかもなあと思った。
ただ、何よりも敬遠するのが坂、なのは正直なところだ。
今日は、午後からジョグのコースに迷い、行き先なくとりあえず家を出る。こういうことはよくある。
街までの往復にしようかと向かい風の中を進み始める。ま、気分が変われば仕事場に少し寄るつもりでもあった。
で、何の気なしに、向きを変えて山のほうへ向かう。
この日の理由は風だった。強い追い風に押されるようにして山に向かった。
だんだんと道は細くなり、傾斜は急になる。さだまさしの「翌檜」「鳥辺野」がしばらく頭の中で演奏される。
心拍計は160近くにまでなる。おおっ。
峠のところにあるゴルフ場でトイレを借りる。昔はここに来たことがあるなあ。もうクラブなんか持ってないけどなあ。
付き合いでいろいろなことを覚えたけれど、やはり付き合いは付き合いでうまくもならないしどうしてもやりたいというものでもない。で、何年か前に、正直に事情を話して職場のコンペの類を断った。
ゴルフにしても釣りにしてもパチンコにしてもあまり好きではない。好きではないことをいうのは簡単だが、それと誘いとは違うようで、分かってもらうまでに時間がかかった。
今は、一人で走る儂という人間を「仕方がないな」と見てくれているのか、ほうっておいてくれる環境をありがたいと思う。
で下る。
山の桜がひっそりと咲き散っていく。
集落に出る。
この辺は、家族で昼御飯を食べに来たこともある。釣堀もある。アレルギーのムスコに猪うどんなら大丈夫だろうと食べさせたことや、ここまで来るのにムスメが酔ってしまったこと、川魚の刺身が以外に臭みがなくおいしかったことなどなど思い出す。
国道に出る。ここからはさらに下るが、その前に、せっかくだからと寄り道をする。
中には入らなかった。外からそっと手を合わせた。
逆光だからか黄砂なのか花粉なのか、視界がぼんやりとしていた。
背中を押されたのかもしれない、というのは話が出来過ぎか。
見通しを誤ったか、ここからが予想以上に長く、ヨメはんに帰宅予定時間変更のメールを2度も打つ。下っているが向かい風である。気温は10度だと道端の電光表示板が教えてくれる。
小さなダムに頼るこの地域の水不足は、なかなか改善されないなあと思う。もう少し上流は底が見えていたが、ダム付近はまあ、半分以上はあるのかなという感じだった。
ばててローソンに飛び込み、今日はカルピスソーダの栄養ドリンク入りみたいなのをいただく。結構いける。
もう少ししたら、アイス食いたいなと思う。走り終わった後の御褒美にアイスにするかビールにするかいつも迷うのだが。
だいぶ下ったが、日はやわらかいものの、相変わらず暖かくはない。よたよたと進む。途中中学生ぐらいの団体におかしそうに見られる。で、もう少し走って、目指す電車の駅にたどり着き終了。電車に乗るときにメールを打っていたからか、ヨメはんがワンコ1号と4号を連れて駅まで迎えに来てくれていた。今日は一万歩歩いたらしい。2号はときくと「散歩?ふぅーんって感じだったから」留守番しているらしい。
帰宅後、キョリ測で測定すると約38キロ。初めに距離を知っていたら絶対に走らんかったな。山だったし。
余計なことを考えずに、単に背中を押されるがままに進んだだけだったからよかったのかもなあと思った。