きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

万年~栗田~上灘

2016-03-09 20:00:00 | 遠くへ~少しだけ非日常
とりあえず冬の前の話。

家を出たのは9時前。珍しく家人に「長めに走ってくる」と告げる。

行き先が決まっていたわけではなかった。焼き物で有名なT町から山越えでI市へ行くかと言う感じで。何となく30キロ以上で4時間から5時間ぐらい頑張るかと言う感じで。
国道の傍のコンビニで地図を見る。少し遠いが、もう一つ奥のルートを行ってみるかという気になる。

峠を経て県境に向かう幹線国道から、旧H村方面に行く国道へ。すぐに右折して山を越えるルートは一度走ったことがある。

数年前、村に行くバスが廃止され、ここからの公共交通手段はないらしい。ここからまっすぐ国道の終点までは約20キロ余り(もう少しあるか?)。

一番早いバスに乗れば、そういうこともできるかと思いつつ、とりあえず進む。

今回のルートもリサーチはしていたが、走るか走らないかはその日の気分である。相変わらず。だからだいたいの見当はつけていても、最終的にはどうなるか分からない。

道路の傍の脇本陣。こんなのあったんか。

昔、単車で時々来たことがあるが、随分道が良くなった。

左の道路はつい最近できた筈。昔は右の細い細い離合も大変な一本道。

あれは、峠に向かうさっきの幹線国道ではないかと。ここが見えていたのかとびっくり。

ここから国道を離れて県道へ。いよいよ本格的な山道。

既に見ただけできつい。

淡々と進む途中、クレー射撃の文字。こんなとこにあるんかと。

コンビニで買っておいたドリンクで補給。かなり汗がでているのを感じる。

遠くに幹線国道沿いの自動車専用道が見える。

ここまで写真が少ないのは余裕がない証拠。出発してから約3時間は過ぎている。

峠に近付いてきた感じがして、遠くを見る余裕ができる。

やや下ったところで市町境。ここからは基本的に下り。

下りでも、まだまだ山の奥感はかなりのもの。

道路をリスが横切る。いるわけはないと思いながら、名残を惜しむ。

やがて、ゴルフ場との分岐へ。細かな道を確認していなかったのでまっすぐ行ったが、ここを曲がっても幾つかのルートがあるようで。ここ昔ヨメさんと職場のゴルフのコンペで来た。今は二人ともゴルフはしない。昔々の話。

栗で有名なところ。

標識の傍には栗(の残骸?)。

ここが栗田地区らしい。長閑。

淡々と山道を降りる。まだそうはばててはいない。

案山子が仕事中。最近コンバインが増えて「いなき」を見ることも少なくなったか。

国道が近いことを伺わせるのに充分な休日営業のお店。

突然、JRの線路。

なかやまどう。なかせんどうではなかろう。

商店街と思わしきところを走る。

饅頭屋。ほお。

リサーチが不足していて、結構思ったより遠くまで来ていたようである。それでもまだフルの距離は走っていない。県南部に向かう幹線国道の傍で、スマホの地図を確認し、もう少し走ることにする。再び上りが待ち受ける。

この時、宮田珠己の「晴れた日には巨大仏を見に」を読んでいた。それ程巨大ではないが。
以前、単車で長距離通勤をしていたときに、この先の直線で、切符切られたことがある。青。

交通量の多い国道沿いでも、すぐ傍にこんな風景がある。

目指す交差点に着く。ここで海の方に行く県道へ。スマホでJRの時間を確認する。多分大丈夫。

高速道路の下をくぐる。

道は細いが、旧N町と旧F町をつなぐ道。さっきより交通量は多い。

ぐんぐん降りる。疲れてはいるが気分的に楽。

リアルな案山子。初めに後ろ姿が飛び込んで来たのだが、人かと思った。

近くにこういうのもある。

しばらく行くと、こういうのも見た。ここまで来るとちょっと、と思う。

小豆に目がいく。

やがて目指す県道との分岐。ここまで来れば、もう少しの筈。

小学校。昭和の初めに建てられた由緒ある建築物。

海へ。ここは前に一度通ったことがある。少しだけ脇道を走ってみる。

もうすぐ海。

JRの高架をくぐる。

そばの倉庫にこんなものが。ここでやっているトライアスロンに使うやつだろうか。

目指す国道に到着。近くの駅に行き、途中の道の駅で麦を物色するかと思ったが、頑張れば、もう一つ先の駅までいけそうだったので、この左手にある酒屋の自販機でロング2本買い、さらに走る。

2本買うと、1キロの重りになる。ウエストバッグが激しく揺れるので気を使いながら走る。

でも、走ることにしたのは正解だった。

約600メートルから0メートルへ一気に降りた。

目指す駅は、国道からの進入路が今一つわかりにくい。見つけたときはほっとする。

第3に比べて発泡酒がお値打ちだったので赤と青の2本。そのうちの青で慰労。

50キロ越え。水分補給はそれほどしなかったが、汗は結構かいた。
帰宅後、珍しくヨメさんにどこ走っとったんと聞かれる。

時々でも、こういう走りができると、まだ行けるかとほっとする。