きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

見届ける見送る

2017-03-17 17:00:00 | 別に除けておきたいこと
もう3ヶ月か。

朝、ごはんも食べてトイレも行けて。庭にも降りて、30分前までは普通だった。
荒かった息がすうっと静かになった。

その日はリビングで一緒に寝た。傷みがあまり出ないように暖房を付けずに重ね着をして寄り添った。
いつものように寝ているようで、何か本当に起きてきそうだった。綺麗な顔だった。

お葬式は家人が揃った翌日の夕方に済ませた。家から彼女を抱いて出るときがきつかった。
その後職場へ行きそのまま泊まり勤務。きつかった。

我が家で16年近く一緒だったから、ウチの歴史の大部分を占めていて、いろいろなところに一緒に行ったしいろいろな楽しいいい想いもさせてもらったし。
時間が経ったというか、変な言い方だが経ってしまったのだと思った。

きついし寂しい2号が逝ってからまだ間がない。相棒が先に逝ったから1号寂しかったんかな。
寂しい。ただ寂しい。

四十九日明けたときは、落ち着いたと思ったら急に寂しくなってその繰り返しでまだ全然気持ちが安定してこなかった。
今はどうだろうか。やはり、まだまだか。
先月、マラソン走ったり就職試験を受けたりと、日常と非日常を行ったり来たりしながら、少しずつその揺れは小さくなっている。

毎度のことながら、見送られることに躊躇いはないが見送るのはきついなと思う。
だからこそ1号もそして2号にしても、見送る儂たちのことを考えたタイミングで逝ったのかもしれないと思う。
最後まで賢いというか律儀というか。

自分も、できればそうありたいと最近思っている。

もうすぐはる。