儂は「Th4」なので、胸損の箇所を中心にやってみた。
①脊髄と脊髄損傷の示し方
【要約】脊髄損傷、といいながら、損傷部位は「胸椎」と骨で言っている。脊椎は、頚椎(首=7個)、胸椎(胸=12個)、腰椎(腰=5個)、仙椎(骨盤=5個、ただし形状は仙骨として1個)の4つの領域に区分けする。脊髄も4つの領域に区分けするが、脊椎より短いため、下位に行くほど位置がずれる。頚はC=Cervical(サービカル)、胸はT=Thoracic(スォーラシク)若しくはTh(テーハー)、腰はL=Lumbar(ランバー)、仙はS=Sacral(セイクラル)のように、それぞれC、T(Th)、L、Sで略記される。日本では損傷脊椎部位として、欧米では健在髄節部位として表記するため誤解が生じることがある。T10の表記は、日本なら第10胸椎損傷(=第2腰髄からマヒ)で、欧米では第10胸髄まで健在(第6-7胸椎損傷)を意味する。
【一言】
脊椎と脊髄、ごっちゃにしていた。儂は「第4胸椎」の損傷(乳突部から下が「死んで」しまっている)。朝、病気の自覚症状として、肩甲骨の間に痛みが出たのが発端。寝違えたかなと思いながら、職場まで走り、その日の昼ぐらいに階段を下りるのに難儀するようになり、夕方には、歩きづらくなって、立つのもやっと、みたいな感じになった。そして、夜中に完全に下半身が動かなくなって救急搬送された。一日で急激にこうなるのもあまりないらしい。
②脊髄損傷とは
【要約】原因は事故と疾患。内因性は、脊髄空洞症、急性横断性脊髄炎、髄内腫瘍、脊髄出血、脊髄血管異常、脊髄血管梗塞などがある。脊髄を傷めると、傷ついたところから下(下位)に、運動マヒ、筋の痙性、拘縮、知覚マヒ、体幹内臓機能不全(直腸膀胱障害、発汗体温調整機能障害、内臓機能低下、呼吸器機能低下などの複合した重い後遺症状が起こる。
【一言】★入院中から頭の下に敷いたタオルがぐっしょり濡れるほどに汗をかくようになり、下半身に汗をかかないのが不思議に思っていたが、せきそんの症状の一つだと知ったのはつい最近。右の脇の違和感(痺れと痒み)も脊髄由来だろうがこちらは、まだはっきりと言われてはない(ネットで調べて何となくそうなのだな、とは理解した)。分かって絶望するというより、分かって安心したというのは、発症2年経過した今の時期だからこそなのだろうか。
③病態(疾患と機能障害のようすと対策)
【要約】脊髄が傷つくと、マヒした部分の脱力や運動機能の消失、感覚の低下や消失、しびれや痛み、腸と膀胱の機能低下や消失などの症状を起こす。特に、内臓(呼吸器、消化器、泌尿器など)や自律神経にもマヒの影響が起こり、脊損以外の人には理解できない、心身的、時間的(手間的)、経済的に大きな負担となる。胸・腰髄損傷の場合は、第6胸髄までの場合(高位胸損)は腹筋も背筋も効かないので体幹の保持が困難となり、それより下、第2腰髄までの損傷(低位胸・腰損)と大きな差がある(T2-T4では、下肢と体幹のマヒ、乳頭より下の感覚の消失、胸部より下の汗が出ない)。また、完全損傷(完全マヒ)と不完全損傷(不全マヒ)に分かれ、完全マヒは身体が動かないことや感覚を感じないことが問題になり、不完全マヒは身体が少しだけ動くという点で部分的な不自由さが、感覚が残る点できつい痛みやしびれが苦痛に感じられる。損傷した髄節以下の筋系(筋肉)は、最初は弛緩性のマヒになり、後概ねT6より高位の損傷では痙性マヒになる。痙性マヒの強さは不完全損傷ほど強くなる。
【一言】儂のケースでも、腹筋、背筋が本来効かない損傷だということが分かった。また、「不完全」「完全」という分け方はこれまではっきりとは知らなかった。儂は完全麻痺ではない、ということか。「脊損以外の人には理解できない」にこのガイドブックの良心が見える。
明日は寒そうだ。今シーズン最後であって欲しい、なあ。
①脊髄と脊髄損傷の示し方
【要約】脊髄損傷、といいながら、損傷部位は「胸椎」と骨で言っている。脊椎は、頚椎(首=7個)、胸椎(胸=12個)、腰椎(腰=5個)、仙椎(骨盤=5個、ただし形状は仙骨として1個)の4つの領域に区分けする。脊髄も4つの領域に区分けするが、脊椎より短いため、下位に行くほど位置がずれる。頚はC=Cervical(サービカル)、胸はT=Thoracic(スォーラシク)若しくはTh(テーハー)、腰はL=Lumbar(ランバー)、仙はS=Sacral(セイクラル)のように、それぞれC、T(Th)、L、Sで略記される。日本では損傷脊椎部位として、欧米では健在髄節部位として表記するため誤解が生じることがある。T10の表記は、日本なら第10胸椎損傷(=第2腰髄からマヒ)で、欧米では第10胸髄まで健在(第6-7胸椎損傷)を意味する。
【一言】
脊椎と脊髄、ごっちゃにしていた。儂は「第4胸椎」の損傷(乳突部から下が「死んで」しまっている)。朝、病気の自覚症状として、肩甲骨の間に痛みが出たのが発端。寝違えたかなと思いながら、職場まで走り、その日の昼ぐらいに階段を下りるのに難儀するようになり、夕方には、歩きづらくなって、立つのもやっと、みたいな感じになった。そして、夜中に完全に下半身が動かなくなって救急搬送された。一日で急激にこうなるのもあまりないらしい。
②脊髄損傷とは
【要約】原因は事故と疾患。内因性は、脊髄空洞症、急性横断性脊髄炎、髄内腫瘍、脊髄出血、脊髄血管異常、脊髄血管梗塞などがある。脊髄を傷めると、傷ついたところから下(下位)に、運動マヒ、筋の痙性、拘縮、知覚マヒ、体幹内臓機能不全(直腸膀胱障害、発汗体温調整機能障害、内臓機能低下、呼吸器機能低下などの複合した重い後遺症状が起こる。
【一言】★入院中から頭の下に敷いたタオルがぐっしょり濡れるほどに汗をかくようになり、下半身に汗をかかないのが不思議に思っていたが、せきそんの症状の一つだと知ったのはつい最近。右の脇の違和感(痺れと痒み)も脊髄由来だろうがこちらは、まだはっきりと言われてはない(ネットで調べて何となくそうなのだな、とは理解した)。分かって絶望するというより、分かって安心したというのは、発症2年経過した今の時期だからこそなのだろうか。
③病態(疾患と機能障害のようすと対策)
【要約】脊髄が傷つくと、マヒした部分の脱力や運動機能の消失、感覚の低下や消失、しびれや痛み、腸と膀胱の機能低下や消失などの症状を起こす。特に、内臓(呼吸器、消化器、泌尿器など)や自律神経にもマヒの影響が起こり、脊損以外の人には理解できない、心身的、時間的(手間的)、経済的に大きな負担となる。胸・腰髄損傷の場合は、第6胸髄までの場合(高位胸損)は腹筋も背筋も効かないので体幹の保持が困難となり、それより下、第2腰髄までの損傷(低位胸・腰損)と大きな差がある(T2-T4では、下肢と体幹のマヒ、乳頭より下の感覚の消失、胸部より下の汗が出ない)。また、完全損傷(完全マヒ)と不完全損傷(不全マヒ)に分かれ、完全マヒは身体が動かないことや感覚を感じないことが問題になり、不完全マヒは身体が少しだけ動くという点で部分的な不自由さが、感覚が残る点できつい痛みやしびれが苦痛に感じられる。損傷した髄節以下の筋系(筋肉)は、最初は弛緩性のマヒになり、後概ねT6より高位の損傷では痙性マヒになる。痙性マヒの強さは不完全損傷ほど強くなる。
【一言】儂のケースでも、腹筋、背筋が本来効かない損傷だということが分かった。また、「不完全」「完全」という分け方はこれまではっきりとは知らなかった。儂は完全麻痺ではない、ということか。「脊損以外の人には理解できない」にこのガイドブックの良心が見える。
明日は寒そうだ。今シーズン最後であって欲しい、なあ。