きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

東京発大垣行き

2021-02-22 18:51:41 | 徒然に
20年以上前のこの日、浪人(「つるぶん」で覆面浪人を試みたのち正式に退学していた)のときに、今駅伝で有名な「A学院」を受けた(落ちた)。
飛行機を予約していたのか新幹線を予約していたのか、それともどこかにら泊まって帰るようにしていたのか、その辺りが記憶にないのだが、試験が終わったその日、この電車に乗った。夜の12時前に東京を出て朝岐阜に着く「大垣行き」の電車。初めて青春18切符を買って乗り込んだ。

4人向かい合わせの直角座席。これで一晩過ごす。乗り込んだ後、次から次と人が乗り込み、通路にも人が敷物を敷いて陣地を確保していた。あれよあれよという感じで、人が埋まった。アジアの列車(まあ確かにそうだが)みたいだった。
儂は用心して早めに並んでいた甲斐があって座れた。向かいには関西でこれから「商売」するというクラシカルな皮のスーツケースを抱えた5歳ぐらい年上の若い兄さんが座った。

結果的に、兄さんの席を儂がキープしていた感じになった(元々そういうわけではなかったが)ことで、ぽつりぽつりと話をした。外見、ちょっと怖そうだったが、離し方は丁寧で、それが格好良かった。若いのに自分で商売するというバイタリティーに圧倒された。早朝の大垣で別れ、儂はそのまま鈍行を乗り継いで帰宅した。

因みにA学院の方は、2部(夜間)には受かり、4月から八王子に住んで、昼間から厚木キャンパスの事務をして働きながら夜は青山キャンパスに通い、教員免許を取って四年で卒業するという相当無謀な計画を立てていたが、母校であるG大に補欠合格でお世話になることになって計画は幻となった(多分間違いなく続かんかった筈)。
そんなにお金に余裕があるわけではないのに、親には、現役の時の「つるぶん」も辞め、浪人でやっと受かったA学院の入学金も前期授業料も払ってもらっていたのに申し訳なかったが、そういうお金のことで嫌味を全然言われなかった(だからか、自分もそういうことは子どもには言わないようにしてきた)。

因みに当時は吞んでない。