goo

NHK「ロミオとジュリエット」TV放映見ました!

6月の舞台の感動が甦る、素晴らしい映像でした。

まあそのー、
もうちょっとここは引いてステージ全体を捉えて欲しい場面とか、
そこは上半身のアップよりは、全身撮ってくれ~!!!
みたいな部分もありましたけれども、概ね、まあ、許容範囲内の映像。

それを思うとWOWWOWの「ジゼル」放映の際、編集段階で、民代さんが周防監督に
「ここは引いた映像で」などと意見を言ってくれたのはありがたかったですよね。

キャピュレット家の舞踏会の場面はねえ、全体像で見たかったですよねえ。
そりゃー、ギャリー・エイヴィスがバーンとアップなのは嬉しいですよ、
でも、それとこれとは別なんだよなあ。
(それにしても、ギャリーがロイヤルに復帰してくれたのは、喜ばしいことです。。。
若いときの、ギャリーやマイケル・ナンの踊りも好きだったけれども、
今のギャリーはもっと好きですねえ。)

ほかにも、あちこち、主要人物をピンで追うと、どうしてもその時のほかの登場人物のお芝居が、カメラでは捉えきれていなかったりで、仕方ないですけども。。。
(ジェネシア・ロサートの細かい演技とか、ね。)

カーテンコールもほぼ全部放映してくれて感謝です。
(あの、頭上の看板は、やや興醒めですけども
カーテンコールのお写真はNBSのブログでちょこっと拝めます。→[ロイヤル・バレエ]東京公演閉幕!
(クリストファーやエドワード、ジョナサン、ケヴィンからのお花やハグはやはり涙が出てきますね。スタッフさんはよくわかんなかったけども、ローランド・プライスもいたのかなあ?)

母はやっぱり、ロマンティックな優しげな雰囲気の人が好きみたいで、
(イズミル王子好きだし・笑)
「なんでパリスじゃ駄目なの~」と言ってます。
ステパネクの演じたパリスはほーんと、いい人オーラを放っていますよね、
あっけなく殺されちゃって可哀想だよね!

こう、いろいろな版のロメオとジュリエットを見てきましたが、
だいたいパリス役のダンサーって、バレエ団のそこそこいいルックスの男の子が踊っていて、
でもロミオ以外の踊りの見せ場、派手な部分というのは、ティボルト・マキューシオ・ベンヴォーリオが担当だから、どうしても毒にも薬にもならないというか、ストーリーに溶け込んじゃっています。(この場合、影の薄いダンサーはさておき)
まれに目立ったとしても、
「ちょっと綺麗な子がいた」だったり「小憎らしい(ロミオにとっての)邪魔者」だったり、
心の中で『握りこぶしグー』、『肘鉄ドカーン』気分な雰囲気で。
(パリス役が好みのダンサーだとすると、また感じ方は変わってきてしまいますが)

そんな中で、ステパネクの今回のパリスは、「パリスでいいじゃんよー」と思わせてくれる、お育ちも良さそうで、ジェントルな雰囲気で、包容力もそこそこあって、もしもジュリエットがロミオと出会わず、「パリスと結婚していたら、幸せな平和な生涯を送っただろうになあ」と思わせてくれるパリスでしたね。
ほかの赤のキャラクター(ジュリエット・パパとティボルトとジュリエット・ママ)が濃かったから、余計に彼の良さが現れたのかもしれませんね。

わたしが見た両日ともマキューシオを踊ったのはブライアン・マロニーで、
6月に見た時、時々ヒヤっとする、踊りきれていないような感じを受けました。
最初の日は、途中で痙攣でも起こしたのかと心配したんですが
その後の幕では普通に踊っていたので、それは勘違いかなあと思ったり。
(どうしても歴代のマクミラン版のマキューシオを見ていると、アレ?な部分がちょっとあったんですよね。)
でも、こうやって改めて映像で見てみると、ほかの役柄でもそうだけど、マクミランの振付って、鬼だよなー、と苦笑い。
ロイヤルのダンサーはマクミランの振付には慣れ親しんでいるだろうし、
ロミジュリは常に上演されているから、自分の持ち役は身体に染み付いていると思います。それでも、やっぱ、、、難度高いよねぇ。

妹はいろいろ回り道しましたが、今年またクラシックバレエのレッスンを再開したのですが、
「踊りにくいというか、めちゃめちゃ難しい動きの連続だよー!!!」と悲鳴を上げていました。
まずもって、クラシック・バレエのきちんとしたテクニックを身につけていないと踊れないし、そしてさらにそのクラシックの正しい身体の動きを崩したというか、
マクミラン特有のポジションでですものね!
クラシック・ピアノを弾いていて、ジャズを弾くとか、そんな感じ。

マロニーのマキューシオも、こうやって見てみると、超絶技巧の歴代最高のマキューシオではなかったかもしれませんが、
舞台というのはやはり技術だけではないと思いますし、
マロニーのマキューシオはとても好感の持てるマキューシオだったし、
それはほかの役柄のダンサーもそうだったのですが、
それぞれのダンサーが適材適所で、
全体的に大変調和のとれた、美しい舞台だったと思います。
ジェネシア・ロサートやギャリー・エイヴィスが全部持っていってしまったかなあ、という感じもしないでもなかったのですが、こうやって振り返ると、みんな素敵なパフォーマンスでした。。。

実演でも、オペグラを使って、表情を追いかけたりもしていましたが、
それだけだと、あまりにも勿体無いくらい、舞台にいる全員が素晴らしい演技をしていたので、オペラグラスを使いたい気持ちと、舞台全体を観たいという気持ちとのせめぎあいで大変でした。
それは、ほかのバレエ団の舞台でもそうなんですけどもね、これは永遠のテーマというか。。。

今回のテレビ放映で、ダンサーの顔がアップになって、皆さんが素晴らしい細やかなお芝居をしている、役柄を生きているのがさらに良くわかって、この点は、映像の効能ですね、ありがたいです。
あ、これは、映像のおかけで、お芝居がよくわかった、というのではなくて、
もちろん実際に舞台を見ていた時も、ピンで追いかけていなくても、演技は充分伝わってきていたんですよ。
今回のテレビ放映で、改めて確認できた・再認識という意味合いです。

ほかの日の「ロミオとジュリエット」も素敵な舞台だったと聞いていますし、
可能なことならばわたしも全キャストひととおり観たかったです。
とろけるように甘いラブラブなロミジュリだったり、激しい迸るような感情の渦巻くロミジュリの日もあったと思います。
(でもさすがに、全部は観られなかった!金銭的にもそうだけども、チケット争奪戦、まともに参加していたら、絶対に無理だったと思う。その分も、お友達に感謝です!!!)
吉田&マックレー組の回は、静謐な深い感動を味わえました。
それは、激しい情感が物足りなかったという意味では決してなく、
「ロミオとジュリエット」「キャピュレット家とモンタギュー家」という世界を美しく描いていた、大きな絵巻物を見たような、そんな気分なのです。


いろいろ、たられば、、、的な思いもあります。
彼女自身が、体調的にベストな、もうちょっと若かった当時のベストパートナーだった、
ケヴィン・オヘアやイレク・ムハメドフとの舞台はどんなだったんだろう、とか、
ロンドンのロイヤルに移っての後期の名パートナリングを発揮していたロバート・テューズリーやジョナサン・コープやフェデリコ・ボネッリと踊っていたら、また違ったジュリエットだったでしょうし、
(実際もしフェデリコが怪我していなかったら、わからなかったですよね、最後のパートナーは)
エドワード・ワトソンとの踊りでもまた、変わってくると思います。
ただ、今回は今のロイヤルの若手のなかではいちばん技術的にしっかりしたマックレーとの素晴らしいパフォーマンスを観ることができて、ファンとしてはとても素晴らしい舞台で幸せでした。
マックレーの今後のキャリアの中でも、経験を積んだバレリーナ(しかも腰に爆弾を抱えている、ある意味、踊る上ではものすごく気を使うし、かつ彼にとっても試練でありながらも、得がたい財産になるであろう経験)の、バレエ団でのラストステージの相手役というのは、ものすごく大きな意味合いを持つと思います。

昔、ブルース・サンソムがロイヤルバレエに入っていちばん素晴らしかった出来事は、という問いに対して
「憧れていたレスリー・コリアと一緒に踊ることができたこと」と述べていたように、
いつかマックレーが、あの舞台を振り返って、「都と一緒に踊れたことは素晴らしい出来事でした」と言ってくれたら、嬉しいなと思いますね。




今年はふたつの忘れられない「ロミオとジュリエット」を観ることができました。
ひとつは、チケットをとっていながらも、仕事でいけなかったニーナ・アナニアシヴィリの「ロミオとジュリエット」。これもNHKの放映で観ることができました。
テレビでも充分泣けました。
もうひとつはロイヤル・バレエの「ロミオとジュリエット」。
両方とも、忘れがたい、素敵な舞台です。
この感動は、宝物ですね。。。。

こういう舞台を観ていると、世界で起きている、人為的な原因で起きているさまざまな事件がなんとも痛ましいというか、悲惨というか、愚かだと感じます。
なんだろー、愚かしいことに、時間を費やすより、もっともっと、心が豊になるようなことに、そのエネルギーを向けられないものかと、思いますね。
いろんなことで。。。


オマケ
Romeo & Juliet - Prokofiev

こういう感じでもう少し全体的に観たかったのよねー。。。。

ロミオとジュリエット

ああ、懐かしいわ!冒頭のイレクのなんと若いこと!
そしてヴェトロフのシャープなティボルト。。。。
泣けてくるよ!!!!
グリゴロ版はいろいろ言われてるけども、わたしはけっこう好きだったなー
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

どうなるんだろう

まだわたしが異動になることは、一部の社員の人たちと、
事務関係の人たちしか知らないことになっていて、
わたしも「まだ同僚のみんなには言わないでね」ということになっているから、
もうじき来月のシフトが発表になったときに自然とわかるだろうから、
黙っているんですが。。。

あ、もちろん、ちゃんと所属先のトップの人とはきちんとお話していますけども。

しかし、内緒のはずなのに、異動先のボスからは
「よ・ろ・し・くぅ~(ハート)」ムギュっと休憩室でハグされたり、
(そうやって、わたしの緊張をほぐしてくれているんだろうけども)
また、別の機会では、異動先のほかの方にちょちょっと紹介してくれたり、、、

いや、いいんですが、、、まだ内密だってーのに、そんな、公衆の面前で。。。


こういうのって、困りますよね、とほほ。。。。


そうでなくとも個人的に、いろいろ、やらねばならぬことがあって、そっちに神経使うというのに。(でもこれは自分が悪いのだから仕方が無いのです。。。)



今の職場では3月下旬からお世話になっていますが、
途中でボスが変わった以外は不動のメンバーで、それはよその店舗のように、
誰それが倒れたー、辞めたー、などということはなくて、
けっこうまとまりがあって良いチームだとわたしは思っていたので、
ここを離れるのはちょっと切ないのです。。。。
(1人、ちょっと困ったさんがいますが・苦笑。そういうのも、お互い様だと思うし)

わたしは異動をどうこう言える立場ではないし(なれるかどうかはさておき、正社員めざすならなおのこと)、
受け入れ先の方々が「12月の新入り」が迷惑だろうがなんだろうが、努力するしかないのですし、
この先もいろいろ異動はあると思います。
それは理解してるけれども、今の同僚と離れるときは、ちょっと泣いてしまうかもー。
ほんとに近くの売り場(歩いて1分以内・爆)に移るだけのことなんだけど・笑

ちょっとカリカリしたタイプのお2人。
マイペースなお2人。
困ったさん1人。
放置プレイの姐御お1人。
まったりやさしいボス。
かわいいアルバイトさんたち。。。。
&隣接の別商品売り場のスタッフさんたち。。。。

狭いお店だけど、ワイワイ悲喜こもごもでやってきたんですよねー。しくしく。。。

放置プレイの姐御(というか、わたしのお母さんくらいの年なんだけども)は最初はちょっと(いや、かなり)怖かったけども、
万引き犯を「あの野郎!!!」と追っかけていくオトコマエな姿に一目惚れし、
(万引き犯はガクガク震えて、盗んだビールを返したそうです。
まさか追っかけられるとは思っていなかっただろうし、さぞかし、怖かったと思うよ。)
たまにへっぽこなでたらめソングを歌うへんてこりんな姿にあっけにとられ、
今ではすっかり、なついていたから、えーん、わたし、寂しいですー。
(典型的に、ワタクシ、スナフキンやスナドリネコさんタイプの人に弱いんだな、男女問わず。)

まったりやさしいボスも、最初はつかみどころがなかったけれども、
最近はその優しさに癒されているし。
というか、自分より年下だと知ってかなりショック!!!
(たったの2歳違いだけどもさ。てっきり自分より年上だと思っていたからなあ。)

あとねえ、今の売り場だと、以前からの知り合いが良く通るんですよね。
お店に入らなくても、目で挨拶とかできたし、
それだけでも、「うーん、今日は、いい気分~♪」だったし、
元気の源だったから。。。。。
ま、新しいところでも、たぶん知り合いは多く通るとは思いますけどもね。



いろんな会社の面接を受けて、なかなか苦労した転職活動だったけれども、
今の職場に出会えてほーんと、よかったと思っています。

あちこち落ちたときは、かなりショックだったけれど。
それまでの人生で、試験やら面接で落ちたことって殆ど無かったから、余計にショックだったのよね。あたし、そんなに駄目ですかー????って。
そりゃ、転職活動の際は、全く新しい分野の「事務職」中心に受けていたし、そっちの分野では経験殆ど無かったから、厳しいのは予想していたけれども、それにしても、こんなに受からないものなのかよーってね。

今の職場で働いているほかの方々は、「昔より待遇が悪くなった」などと言っている人もいますし、
それは長くいる人にとってはそうなのかもしれないのですが、
同じような分野の販売業種で働いてきたわたしから言わせると、かなり恵まれた待遇なんですよね。(それまでが酷すぎたから、福利厚生面では天国のように感じますよ、ほんと。)

そういう、条件的にいいところに出会えたのも、幸せだし、
一緒に働いている人たちとも仲良くやっていられるのも幸せなことだと感じています。

うう、あと10日切ってしまった、11月終わりまで。。。

12月が訪れるのは、マールイ・ファンとして、嬉しいことこの上ないのです!
フィルソワ夫妻も揃って来日するし!
(毎年、もし、レーナがおめでたになったら、それはほんとにめでたいけれども、
舞台にいないのはさみしーなあ、、、といろいろ心配するのですが、
今のところ、彼女、毎年来日ですね。腕を骨折したシーズンも、来てくれたし。)

でもでも、、、11月が終わるのはなんとも切ない状況になってしまいました。


あと約1週間。
みんなに迷惑かけないように、しっかり働かなくちゃ!!!!


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )