goo

エリザベス・テイラーと音楽

ちょっと前ですが、名女優のエリザベス・テイラーが亡くなりましたね。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

クレオパトラも素敵でしたが、「陽の当たる場所」や「若草物語」の彼女はほんとうに美しくて感動してしまいます。

先日、私の大好きなリチャード・ペイジ(元ペイジズ、Mr.Mister)のブログで、エリザベス・テイラーの思い出について語られていました。
あれだけの数のレコーディングに関わっているリチャードですからそういうこともあるんでしょうが、そういうこともあったんだなあと思うと感慨深いです。

Dionne Warwick-That's what friends are for
ディオンヌ・ワーウィック&フレンズ 「愛のハーモニー」

ロッド・スチュワートが1982年、映画の主題歌で歌っていたThat's what friends are for
バート・バカラックと当時彼とラブラブだったキャロル・ベイヤー・セイガーによる名曲です。

これが3年後の1985年、ディオンヌ・ワーウィックがチャリティ・ソングとしてカバーして大ヒットしました。
イギリスの大女優、エリザベス・テイラーが代表を務めていたエイズ撲滅基金のチャリティ・ソングとして、ディオンヌによってレコーディングされる事となります。
当時のチャリティといったら、「スティーヴィー・ワンダー!!」
デュエットしたらどう?と言う話になり、ディオンヌが、それならエルトンも親友のグラディスも入れたい!となったらしく、この豪華4人のカルテットで曲を出す事となったそうです。
もちろんバート・バカラックとキャロルがプロデュース。

後にホイットニー・ヒューストンが一緒に歌ったり、フレンズはそのときでさまざまですが、今も良く歌われています。

このレコーディングの仕上げのときのエピソード

バートに「『友達』との特別な曲のレコーディングなんだが、ヴォーカルのアレンジを手伝って欲しいほしい、仕上げの部分を手直ししたい、すぐに来て欲しい」と呼ばれたリチャード。
友人と会っていたところでしたが、ほかならぬバートの頼みだからと、その友人に頼んで車でスタジオまで送ってもらうことにしました。
そうしたらなんと、友人の車の下で寝ていたペイジ家の飼い犬が轢かれてしまいます。
もう老犬だったこのワンちゃん、助からないかも、、、、リチャードも友人も大ショック。
リチャードは奥さんのリンダに「病院に連れて行くからレコーディングに遅刻する」旨を連絡してもらうように頼み、とにかく獣医のところへ向います。
幸い、顎が砕けているものの、命に別状はないとわかり医者に犬を預けてレコーディングスタジオへ急いだリチャード。

スタジオに着いて、彼はこれがいつものレコーディング・セッションとは違うとすぐに気づきます。
よく仕事をしているバートとキャロルのほかに、以前一緒に歌ったことのあるディオンヌはともかく、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダー、グラディス・ナイトといった大物歌手が一同に会し、劇作家のニール・サイモンもいる。
そして、ソファの上に威厳を持って座っていたのがほかならぬ、あのエリザベス・テイラーだった。。。
バートがリチャードをエリザベスに紹介すると、美しいあの“ヴァイオレット・アイズ”のエリザベスは大変思いやりのこもった態度でリチャードの手をとり、「あなたのワンちゃんは大丈夫?」と尋ねたそうです。


これがエイズ撲滅のための研究資金調達のために数百万ドルを生み出した曲のレコーディング時のエピソードです。


音楽(洋楽) ブログランキングへ


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )