ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

幸田文の「持ったが病」と「断捨離」

2013-07-13 22:37:41 | きもの新陳代謝

幸田文さんの「きもの帖」(平凡社)は、

きものに関するいい話がいっぱいなのですが、

そのなかに、「沢村貞子と幸田文の福分」に続き、

またいい言葉を見つけました。

P1050835


「もったが病(やまい)」です。

自分の持っているものを自慢したり、

見せびらかしたりすることだそうで~、

 

「~自分の持ちものを見せつけて自慢したがる癖

をじかに指さないで、

所有すなわち因果なことで病気のもとだ

とするのが面白い。」(冬のきもの)

似合う、似合わないを考えずに、

とにかく持っているものだから

「もったない」と着てしまう。

「そうなると、持ったが病とは

はっきり乞食を指しているのである」

と幸田さま、なかなかキビシいお言葉です。

ドキッ、これは私のことではないか

きもの狂いをし始めて、

とにかく買い集めた数々。

数だけあっても統一感がないのは、

年齢の割にはきもの歴が短いことに

起因するようです。

つまりあれも着たい、これも着たい

せっかくいいきもの買ったのだからと、

似合いもしないのに着てみる。

そんなことありました、いやあります。

 

P1050832

本棚もいまや帯棚になってしまった

「~~見栄も何もないどん底というのでも、

これが私の着物ですといっていられれば、

それも意気」と幸田センセイ。

 

「もったいない」、

あるいは

せっかくいいきものを持っているのだから、

と着るのではなく、

似合うから、好きだからと自信を持って着る

どんなきものでも、

自信を持って着れば、

それはそれで意気、

粋は意気に通じることばなのですね。

この「もったが病」、

昨今おなじみの「断捨離」にも通じる。

「自分にとって必要なものを見直すことで、

本当の自分をみつける」?


P1050830
まあ、一応「持って」はいるんですが

「過ぎたるは及ばざるがごとし」

古いきものをバッグにしたり、

縫い直したりとなかなか捨てられない

のではありますが、

残り少ない人生、限界はあります。

第四コーナーを回るにつれ、

考え直す時期に来ているのかもしれません。

で、思い切って、捨てましたよお

はい、でも、きもの「以外」のもの、でした

これでまたきものの収納場所、増えた?

応援ありがとうございます。

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コメント (5)
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