先の「女系家族のきものを石田節子さんが」という記事に関して
「昔は「妾の本宅伺い」は草履は許されず、下駄履きと決められていただそうです」
という一節をご紹介しました。
これに関して、前に映画「ぼんち」での疑問に思っていたシーンの謎が解けました。
願い叶ってDVDレンタルされていたので、早速借りてきました。
「妾」のぽん太こと若尾さんが、本宅にご挨拶!に行くとき、玄関先で、草履を下駄に履き替えるんですね。
※ これに関して「なぜ下駄に履きかえるのですか」というご質問がありました。
かつての「船場」というところは、とにかく「しきたり」というものが多く、根拠のないものがほとんどなんです。毎月二回は、全身新しいきものを着る日が決まっているとか~~、「ぼんち」という映画では、そのしきたりの滑稽さを描いているんですね。
「妾の本宅への挨拶」にもいろいろ決まりごと=しきたりがあって、下駄じゃないといけないというのは、その一つです。理由がわからないのは、実行している人たちもだと思います(笑)
ご質問、ありがとうございました。
答えているうちに、私自身もはっきりしてきました。
そのあと、履いてきた草履を下駄に履き替えます。
このシーン、よくわからなかったのですが、再度見てみると、「なるほど」と思いました。
監督は「細雪」の市川昆さん。呉服屋さんの息子だそうで、さすがに手抜かりはありません。
この映画昭和36年作なのですが、このころって夏帯してないんですね。
写真ではわかりにくいですが、袷の帯に見えます
いろいろこれがわかったところで、この若尾さんのきもの、ちょうど夏きものであることから、コーディ、マネしてみました(笑)。
このシーンは、白のきもの、黒の羽織、そこにピンクの風呂敷と番傘で成り立っていますが、ピンクの番傘などあろうはずもなく、オレンジの傘と相成りました。
傘をさすとオレンジ強くなるので、閉じたまま。
若尾さんが抱えているのが下駄の入った風呂敷です。
もうワンシーン。
襟足を整えるシーン。
まっ、30年後のぽん太さんということで、若尾ファンの皆様、お許しください。
きもの着るようになると、ドラマや映画の観方変わってきますね。
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