「早く、早く」が口癖でした。
子供の頃から、とにかくなんでも早くやるのが
「いいこと」だと思ってた。
走るのも早かったけど、答案を出すのも早かった。
正解かどうかは別にして。
「もっと早く」とか「大きいことはいいことだ」
という急かされた時代だったことよのう。
子供ができても、頻繁に口にしたのが
「はやく、早く」
たぶん、
そんな親への反発もあってか、愚息は
スローペース。
一緒に歩いても、テンポが合わない。
「~~次の電車に乗れないよ」
「~~別に一本くらい遅れたっていいじゃない」
話すときも、もうゆっくり~~。
次は? だから?
何が言いたいの?
というのをじっと我慢~~。
シテルツモリ。
とまあ、そんな調子で何十年。
洗濯も台所仕事も、愚息に手伝わせるより
ああ、自分でやったほうが早い!と、
ばかりについ手を出して~~、その結果
ゆっくり、ゆっくり。
早くやっても、急いでも、特にいいことはない。
確かに、一本や二本、電車に遅れるのがなんだろう?
急いでやって、その余った?時間、
何に使っていただろう。
で、いろんなことゆっくりやってみようかと。
するとですね、時間は、急いでやるより
ゆっくり流れる。
その時間自体が生きてくる~~。
くっきりと輪郭をもつようになる~~。
映画を観たとき、本筋より何気ない景色などの
ほうが心に残っていることあります。
ゆっくり歩くと、ほんと、見慣れたシーンが
映画のワンシーンに見えてくる。
日常のほうが映画のシーンより大切なのにね。
急いでやって、結局やり直しするより、
丁寧に、ゆっくりやったほうがいい、
とは生意気にも愚息の言葉。
はい、料理、ゆっくりでいいから作って!
だからというわけじゃないけど、
「ゆっくり」、の練習始めます。
ゆっくりやっていたつもりでも、気が付けば
もう四枚目。
4枚が10枚、50枚になったところで、
なんだっていうんだろう(笑)
内職じゃないんだから
これからは何事もゆっくり。
しかしですね、長年のリズムを変えるのは
なかなかにむつかしい~~。
でも、頑張るぞ、
いや、頑張ってはいけないの、
ということでまずは、ゆっくり、
着付けのおさらい、やってみました。
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