ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

シニア「手を出さないでね」っていわれた

2017-12-05 18:16:18 | シニア

 

あるお宅に伺ったときのこと。

その方は80代後半の男性。

一人暮らしです。

(多少設定は変えています)


こちらの要件が終わって、

「ではお茶でも~~」とその方が

立ち上がったので、

「やりましょうか」と腰を浮かせた私に、

一緒にいった女性が、

手は出さないでね」と、きっぱり一言。


「00さん、お年寄りと一緒に

暮らしたことないでしょう」

00さんは、わたくしの名前です。


高村光太郎の「手」という作品。

 

そうかも。

両親とも、病気で亡くなったので、

元気なときはともかく、

病院にいるか家で寝ているときしか

一緒にいなかった。


「~~ご自分で動けるうちは、なんでも自分で

やったほうがいいのよ」とその人。

お茶の用意、宛名書き、歩き~~。

「なんでもやってあげたほうが親切なように

思えるけど、そうじゃないの。

自分でやるほうが楽、見ているほうが

じれったい、つい手を出したくなるけど、

そこは抑えてね


祈る手。


そうだ、子供がまだ小さいときも、

家事など、子供がやるのを見ていられなくて、

つい手を出してしまった。


そのせいで、長じてから、家事など

自分でやらない男の子になってしまって、

後悔、反省した覚えがあります。


それは子供の限ったことではないのね。


自分でやるより、じっと見守って、

本当に必要なときを判断して、

手助けするほうがずっと難しい。


手助け、そっと手を添える、お手伝い、

手を差し伸べる~~など、

「手」は人に役に立つための大切な部分。

でも、その手を出さないことが逆に

その人のためになる~~。

そなことをびしっと教えられた一言でした。

 

娘の手。

 

私自身もっと年を重ねて、

一つ一つの動きがおぼつかなくなっても、

できれば自分の手を動かし続ける、

やり続けることが大事。

手は脳の一部と言われているくらいだものね。


そして本当に手を貸して欲しいときには、

自分でちゃんと言う。


広隆寺の半跏思惟像の御手。

 

そんなことをこの年になって教えてもらった。

手に関係する日本語ってものすごく多い。

「手」ってものすごく

重要な意味を持っているんですね。

というわけで、たまにはこんなお話も。

 

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コメント (6)
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