本日は成人式。
わが家はもう関係ないけど、
髭男爵こと山田瑠偉53世の書いた一冊は、
成人式が再起のきっかけ。
から
先に「不幸な家族、幸福な家族」なんて
ブログをアップ。
そんなこと考えたのも、
この一冊を読んでいたからかも。
お正月には家族のこと考えること多い~~。
「ヒキコモリ漂流記」(角川書店)
私、お笑い系に詳しくないから、
この方のことまったく知らなかった。
書店では「ヒキコモリ」の言葉に引き寄せられて
手に取った。
「ひきこもり」に興味あって。
わが子にはそんな気配もなかったけど、か
私にはその気配あるんですね。
折しも
なんて記事がアップされている。
ホント、学校って苦痛なことあったよ。
ワタシらの時代「ひきこもり」なんて言葉自体
なかったから、考えの外、だったけどね。
で、この本だけど。
それまで神童、優秀で通っていた著者が
ある日の「事件」をきっかけに
6年間のヒキコモリ。
ある事件とは~^、
「ウンコ事件」
登校の途中で~。
でもその前に、
あまりな有名校に行ったもんだから、
「友達との経済格差」
「それを埋めるための猛勉強」
「長距離通学の負担」
ついに行きたくない~~。
「優秀な息子」の突然の変化に親は
「大人になって思うが、両親はそういう事態への
対応が下手だった。魚がじっと動かないと
水槽をバンバン叩くタイプだった」
しかし、
「そういう事態に上手に対応できる親」が
いるんかい。
アドラーによると、
それは子供が親をコントロールしようと
している、だから「課題の分離」せよ。
なんて言っているけど、なかなか、ね。
でこの方、6年間というものひきこもり、
社会復帰しようとするたびに、
「自分は優等生だった」「優秀だった」という
過去の栄光、プライドが邪魔をして、
「(優秀な)俺がこんなことできる?」
ってなもんで。
そうなんですよね、
社会でサバイバルするのに、
この「プライド」ほど
邪魔になるものはない~~。
誰も気にしないのに、本人一人が気負って~。
はい、不肖紫苑にも覚えがあります。
そして友人知人にも、これ一つのため
道を誤った人いますよ。
優等生とか優秀って、結構
おとろしい~~。
話を戻すと、この方の一念発起、
「そうだ、大検をうけて大学に入ろう」との
きっかけが成人式。
関係ないけど、いきなり娘の成人式。
私は式出ない、出たくなかった、ほう。
少しひねくれていた~、少し~~?
「~マズイ、成人はまずいぞ」
なんとか「自分はできる人間だ」
とごまかしていたけど。
もうごまかしきれないと、
大検を受けて大学に。
で、この家庭、
厳格だった父親は愛人を作り、
そのせいか左遷、
兄は万引きを繰り返し、家を出て行方不明。
母親は、
「私も浮気する」と叫び、息子には
「もう視界から消えてほしい」
そんなこんなで男爵さまは
いつしかお笑い芸人に。
そんな家庭でも
子供はどうにか育つのね、
そっちですか。
気になるのは、
ヒキコモリ時代に彼は何をしていたかということ。
本には書いていないけど、
きっと、
「父親が拾ってきた文学全集」
読んでいたね、この方。
赤い表紙の「赤と黒」「ファウスト」などなど。
図書館にあったなあ、こんな全集。
それゆえのこの文章力、お笑いのセンス~~。
「ひきこもりの時期が
あったから今があるんですよね」
「人生に無駄はないですよね」
こんなありがちな質問に著者はこう思う。
「こういう無駄を許さない空気感が人を
追いつめる」って。
文化は無駄が作る、
なんでも捨てるって、だからね、
ぼんやり、ゆるモードで
のんびりいきましょう。
たまには休んで引きこもる?
人生長い、無駄だらけ 。
生きているだけ儲けもの。
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