
夏の終わりの雨模様の日、
新宿オペラシティに開催中の
写真家アラーキーこと
荒木経惟の「写狂老人A]の展示会に
行きました。
木綿茶屋辻きものに更紗帯。
山吹の帯揚げに帯締め&帯どめ。
この方、ある年齢以上の、サブカルに詳しい方なら、
知らない人はいないという天才写真家。
会場に入るとすぐに漫画家楳図かずおさんとの
ツーショット。
撮影フリー、という気前の良さ。
同じ電通に勤めていた陽子さんと結婚、
陽子さんの写真を撮りまくった。
会場には、それこそ老若男女、世代を問わない人が
集まって。
彼は普通の女性の写真を数多く撮ったので、
おそらくかつて写真に撮られた人たちもいらした
のではないでしょうか。
ワタクシとの接点は、残念ながら撮られる、という
エロチックな関係ではまったくなく、
地方の女子高から上京、そのまま大学を経て就職、
「サブカルって何?」というほど、
何も知らないまま、仕事に就いて、
ある日ある人に新宿の三丁目の
「き、汚い飲み屋」に連れていかれ、
そこでこの方に会ったことがあります!!
「何、この変なおじさん」と、そのときは思って、
今も少しは思っている・・・。
愛妻陽子さんを42歳という若さで亡くし、
彼女との結婚記念日7月7日という一日を
街を歩いて撮りまくった写真、写真、写真、
とにかく、圧倒的な写真の量。
「東京日和」は映画にもなりました。
写真集のタイトルも、
「男と女の間には写真機がある」
「やさしさは愛じゃない」
「死現実」
「恋する老人たち」
「偽恋」
など、70、80年代を思わせる~~??
最近では、村上春樹の書籍の表紙を。
そんなこんなで、雨模様の日の
センチメンタルジャーニー、
気がひけますが、私もモノクロで。
誰でも撮れるようになった写真、
だからこそ、何をいいと思うか、
そのチョイスで、その人が出る...。
ちょっと怖い写真展でした。
新宿の飲み屋に連れていってくれた人は
お酒の飲みすぎで、早死にしてしまいました。
わけもわからずただ苦しかった、
そんな時代もあった~~。
いつも応援ポチ
ありがとうございました。
行きたいと思っていた写真展。
やはりきものにしてもある種の「おきて破り」?、自由な考えをお持ちなところは、アラーキーさんと似ているように思っていました。勝手な想像ですが。70年くらいの嵐の時代の洗礼、影響を少しでも受けると、何かが変わるのでしょうかね
そうでした。サブがすでにサブではなくなった時代の方でした(笑)。失礼いたしました。