樋口一葉という作家が好きなんですね。
「たけくらべ」とか読むと今でも涙出てくる。
師走=おおつもごりにはまだ間があるけど、
一度訪ねてみたかった「樋口一葉記念館」に行ってきました。
寒くて、寒くて~~。
ちょっと失敗~~。
ちなみに、芥川賞をとった川上未映子さんの「乳と卵」と
いう作品は、「たけくらべ」を下敷きにしたそうです。
「いやじゃいやじゃ、大人になるのはいやなこと」
初三ノ輪体験。
いやあ、地味な場所だね。
吉原の近くで「たけくらべ」を執筆できたのは
この地に住んだおかげ。
かつての賑わい、いまいずこ。
夜の集まりがある前に、時間あるとき、
こういう場所に行くことにしたのですが、
寒いかった。
きもの着る前だったら、まず行かないでしょう。
基本的にインドア人間。
きもの好きになってお出かけ増えました。
飲み会だって、あまり行かなかったの。
そんなことより、一葉館。
建物は立派。
一葉が食べるために小間物屋を開いていた場所の近く。
24歳で亡くなる前の11か月に
「たけくらべ」「にごりえ」など次々と傑作を書いて
奇跡の11か月と呼ばれているとか。
ゴッホにしても亡くなる前の数か月、やはり奇跡の
数か月と呼ばれている。
死期を感じると、人は一生分の仕事をするのか、
あるいは一生分の仕事を短い間にするから
死期が早まるのか~~。
夜の集まりを考えて、ピンク紬とブルー系の更紗。
帯揚げは明るいグレーに
帯締めもグレー。
帯どめはもちろん一葉。
この人、毎日日記を書いていたんだけど、
そのなかの男性評が辛辣で面白くてね。
好みがはっきりしていたようで、
一応面食い、男っぽい男性がお好み?
彼女が恋した半井桃水。
誰かに似ているね。
この方がいい男かどうかは別にして、
彼女の作品をほめた鴎外の弟なんか
口が軽い、口数の多い男は~~などと
ぼろくそ書かれていて、日記が公開されたとき、
おお揉めにモメタとか~~。
一階の図書コーナーで、
一葉と一緒に?ぱちり。
人がいないのよ。
ちなみに「一葉」という名前は
「一枚の葉っぱのように」運命に翻弄される
心もとない境遇を思って付けたとか。
しかし、人は誰しも波間に浮かび、
翻弄される一枚の葉っぱ~~。
無事に乗り越えられれば、それでよし。
「鴎外館」など、
「作家の世界を訪ねる」の新しい
ジャンルを作りました。
今度は誰にしよう~~。
いつも応援ポチ
ありがとうございます。